パナソニック株式会社は、世界各地の小中学校を対象にビデオ制作を支援する教育プログラム「キッド・ウィットネス・ニュース(以下、KWN)」の2014年グローバルコンテストの審査を実施し、ノミネート7作品を決定しました。今年KWNは25周年を迎え、10月にアメリカで開催されるグローバル表彰式にて、グランプリの作品を発表します。
KWNはパナソニックが次世代育成支援活動の一環として、現在、23の国と地域で展開している活動です。各参加校へビデオ機材を提供し、制作されたビデオ作品を毎年のコンテストで表彰する参加型の教育プログラムです。子ども達自ら主体的にテーマを選び、企画、取材から撮影、編集まで行っています。1989年に米国で始まったKWNには、これまでに累計17万人以上、年間約1万人の子ども達や先生が参加しています。
今年のKWNグローバルコンテストは世界23の国と地域から548校が「コミュニケーション」と「環境」をテーマに制作した5分間のビデオ作品で参加。応募作品は、戦争や飢餓、環境に優しいエネルギーの提案をはじめ、子どもたちの生活に身近ないじめ問題や、SNSの影響など、多彩なテーマを扱っています。この度、その各国の代表作品の中からグランプリノミネート7作品(別紙添付)が決定しました。
KWN25周年を記念して、今年のグローバル表彰式は、プログラムの発祥地であるアメリカのパナソニック北米本社PNA(Panasonic Corporation of North America)で10月15日に開催します。
※なおKWNの公式WEBサイトでは、今回のノミネート7作品がご覧頂けます。
・KWNグローバルコンテスト2014特設サイト
http://panasonic.co.jp/kwn/contest2014/
・KWNグローバルサイト(英語)
http://panasonic.net/kwn/contest2014/
【関連URL】
・キッド・ウィットネス・ニュース
http://panasonic.co.jp/kwn/
・KWNを含めたパナソニック次世代育成支援プログラムサイト
http://panasonic.co.jp/citizenship/child/
・パナソニックキッズスクール
http://panasonic.co.jp/ad/pks/
●KWN2014グランプリノミネート7作品概要
国/学校名 作品タイトル |
作品テーマカテゴリー/内容粗筋 | |
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1 | <アメリカ> Lincoln Park Academy (リンカンパークアカデミー校) |
コミュニケーション: 世界中で問題となっている飢餓。先進国も含む国別の飢餓情勢を紹介するとともに、サポート団体を通じて飢餓に苦しむ人々を誰でも助けることができることを提案する作品。 |
世界飢餓は救える! | ||
2 | <タイ> Montfort College School (モントフォートカレッジ校) |
環境: 少年の住む村では養豚が盛んで、ブタの糞による悪臭が問題となっている。大学の協力のもと、糞を環境にやさしいエネルギーガスに変え、悪臭問題の解決と村のさらなる発展を図る取り組みを紹介。 |
希望のブタ | ||
3 | <チェコ> Primary School of Josef Bublik, Banov (バノブ ヨセフバブリック小学校) |
コミュニケーション: 主人公の少年がプールでの事故をきっかけに、障害を持つ少年カミールと知り合う。交流する中で友情を深め、かけがえのない存在となっていく姿を描くストーリー。 |
僕の親友カミール | ||
4 | <ドイツ> Immanuel-Kant-School Bremerhaven (ブレーマーハーフェン イマニュエルカント中学校) |
コミュニケーション: ホロコーストの犠牲者の名前などが刻まれたプレート「つまずきの石」。生徒達の住む街の舗道にも数多く埋められているこの「石」を起点に、彼らが歴史を調べ、考えたことを印象的な映像表現で訴えかける作品。 |
つまずきの石 | ||
5 | <日本> 福島県いわき市立勿来第一中学校 |
コミュニケーション: 太平洋戦争中、爆弾が付けられた巨大な風船でアメリカを攻撃した作戦が題材。風船爆弾の基地となった場所を取材し、当時を知る方々へのインタビューを通して平和の尊さを訴える作品。 |
昔ここに戦争があった | ||
6 | <ニュージーランド> Mount Aspiring College (マウントアスパイアリングカレッジ中学校) |
コミュニケーション: 里親の元で育った16歳の少女サマー。自分が誰なのかという疑問の答えと本当の居場所を求めて、実の母親を探す旅に出るストーリー。 |
サマーを探して | ||
7 | <パナマ> Victoria D´Spinay Elementary School (ビクトリアディスピネイ小学校) |
コミュニケーション: 憧れる身近な大人たちの姿に自分の将来を重ね、困難があっても夢は叶うというメッセージを子ども達の希望に満ちた言葉で語りかける作品。 |
「I can」 夢は叶う |
●「KWN」とは
KWNは1989年にパナソニックの米国現地法人が米国の公立小中学校を対象にビデオ撮影と編集機器を提供し、子どもの視点でニュースを制作するという教育プログラムとしてスタートしました。その後グローバルに展開し、現在では世界の23の国と地域から548校が参加しています。
KWN活動の狙いは、ビデオ制作を通じて子ども達の創造性と表現力を育てる事にあると同時に、環境問題や地域社会の問題などを取り上げる中で、子ども達の社会意識が高まり、作品制作過程を通じてチームワークが育まれるといった教育的価値も現場から報告されています。さらに、世界に広がるKWN参加校のネットワークを生かして、参加校同士の国際交流も活発化しています。
北米 | アメリカ合衆国、カナダ |
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中南米 | チリ、パナマ |
欧州 | イタリア、ウクライナ、オーストリア、スロバキア、ドイツ、チェコ、ロシア |
中近東 | アラブ首長国連邦、イラク、レバノン |
アジア | インドネシア、シンガポール、タイ、中国、日本、ベトナム、香港、マレーシア |
オセアニア | ニュージーランド |
以上