パナソニック株式会社は、この度工場向けエネルギー見える化システム「SE-Navi」に搭載し、工場の省エネを強力にサポートする省エネナビ機能を開発しました。2014年6月25日より新機能搭載版「SE-Navi」の受注を開始します。
2011年10月に発売したエネルギー見える化システム「SE-Navi」は、パナソニックがグループ内の生産拠点で取り組んだり社外向けに提供していた省エネのノウハウやサービス・機能を融合させたシステムであり、工場のエネルギー管理をサポートするトータルソリューションとして、国内15拠点、海外6拠点で導入実績があります。
1. エネルギー消費の異常箇所を自動で抽出
生産数量と消費エネルギーから算出される原単位を、パナソニック独自の省エネ判定手法に基づいて分析判断し、エネルギー消費の異常箇所を自動抽出することが可能です。
2. エネルギーロス情報の定量化が可能
独自のロス定量化手法により、工程、設備毎のロス分析や要因別ロス分析を自動で行い、工場におけるエネルギーロス情報を定量化することが可能です。1、2の機能により、工場で省エネ活動を行う上での効果予測や投資判断に活用できます。
3. 省エネヒント集による改善支援
対策事例ノウハウに基づくカテゴリー毎の省エネヒント集を備えており、これにより改善アイデア抽出を支援します。この機能により、専門家に頼らずに省エネ対策を実施することが可能となります。
当社での実証試験では、本省エネナビ機能により、省エネ対策検討から対策立案までに要する時間は7日間から2日間へ大幅に短縮できました。また、立案した省エネ対策を実施した結果、約13%のエネルギー消費量を削減できました。
なお、本省エネナビ機能搭載「SE-Navi」は、東京ビッグサイトにて開催の第25回 設計・製造ソリューション展(6月25日〜27日、出展ブース:東12-6)にてご紹介致します。
【商品紹介サイト】
http://panasonic.biz/solution/factory/energy/index.html
【お問い合わせ先】
- パナソニック システムお客様ご相談センター
- 電話:0120-878-410
【特長の解説】
1. エネルギー消費の異常箇所の自動抽出とエネルギーロス情報の定量化
生産数量と使用エネルギーの関係から固定・変動エネルギー別グラフを自動プロットし、独自のアルゴリズムで理想的なエネルギー使用状態を実現可能なエネルギー直線として算出することで、直線との乖離量からエネルギー消費の異常箇所を抽出することが可能です。さらに、異常点をクリックすることで、異常箇所の詳細トレンドグラフを表示することができます。
また、上記の乖離量を集計し、工程・設備別の待機ロスやアイドリングロスなどの要因別のエネルギーロスを定量的に把握することが可能です。
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図1−(1) 固定・変動エネルギー別グラフ | 図1−(2) 詳細トレンドグラフ |
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図1−(3) 設備別エネルギーロス分析 | 図1−(4) 要因別エネルギーロス分析 |
2. 省エネヒント集による改善支援
過去の装置・設備別の対策事例ノウハウに基づき構築された15カテゴリー(炉設備、成形機、空調など)の省エネヒント集を提示することで、省エネ改善アイデアの抽出を支援します。
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図2. 省エネ対策ヒント集 |