品名 | クラウドバックアップサービス | |
---|---|---|
重複排除型 クラウドバックアップサービス |
秘密分散型 クラウドバックアップサービス |
|
発売日 | 2014年4月21日 |
パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社(社長:小河 寿、本社:東京都港区)は、2014年4月21日より、「クラウドバックアップサービス」の発売を開始します。用途・目的に合わせ、「重複排除型」「秘密分散型」の2つのサービスから選択できます。
昨今、低コストのオンラインストレージなどの普及により、企業のデータバックアップにもクラウド化の流れが徐々に広がっていますが、クラウドでの情報管理にはデータ消失などのリスクが伴います。
当社では、さまざまなバックアップ製品・技術を用いて、お客様のシステムの最適化を支援しており、例えば「バックアップ現状無料診断サービス」など、課題分析と改善策を提案するコンサルティングを行っています。
現状のバックアップシステムの課題分析の結果、その多くは、バックアップ保存に要する「時間」、その「コスト」、そして保存データの「安全性確保」に集約できます。
これら3点の課題の解決策として、このたびオンプレミス※1とクラウドを連携させたD2D2C※2構成の「クラウドバックアップサービス」を発売します。
「重複排除型」では、オンプレミス※1側で一旦、バックアップデータ量を削減し、暗号化したうえで、クラウドに転送することで、バックアップ時間の短縮とデータ管理の安全性確保が可能になります。
また、「秘密分散型」では、パナソニック独自開発※3のエンジンを使い、元データを単体では意味を持たない複数のデータに分散して保管します。万が一、クラウド側の障害により分散したデータが破損した場合でも残りのデータから元データを復旧することができる※4ため、長期保管が定められている法定保存文書や会計情報、または個人情報や開発技術などの機密文書管理に適しています。
今後はさらに、「遠隔地高速復旧型」サービスの提供など、ラインアップの拡充も予定しています。
なお、本サービスは、2014年5月14日(水)〜16日(金)、東京ビッグサイトで開催される「2014 Japan IT Week 春」(リード エグジビション ジャパン株式会社主催)に出展します。
- ※1オンプレミスとは、お客様の企業内に設置したサーバ環境のことです。
- ※2Disk to Disk to Cloudの略称です。お客様の企業内に設置したサーバ(D)でバックアップを行い(D)、さらにバックアップデータをクラウド環境に転送して保管(C)することを示します。
- ※3特許出願中です。
- ※4主な特長の説明「3.『秘密分散』技術による機密文書の安全性確保」をご参照ください。
主な特長
- オンプレミスとクラウド連携によるD2D2C構成で高速・安全な遠隔バックアップを実現
- 「重複排除」技術によるストレージ使用量の削減とバックアップ時間の短縮
- 「秘密分散」技術による機密文書の安全性確保
【お問い合わせ先】
- パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社
- お問い合わせ受付窓口TEL:0570-087870
- 受付時間:9時00分〜17時30分(土・日・祝・当社指定休業日を除く)
- ホームページURL:http://panasonic.biz/it/sol/service/cloud_backup/
【主な特長の説明】
1. オンプレミスとクラウド連携によるD2D2C構成で高速・安全な遠隔バックアップを実現
本サービスは、オンプレミスでのバックアップとクラウドでの遠隔地バックアップの仕組みをセットにした「D2D2C」構成です。
クラウドに直接バックアップを行う「D2C※5」構成の場合、ネットワーク帯域不足によるバックアップ・復旧時間の超過や、障害などによるクラウド環境に保管しているデータ消失のリスクがあります。
一方、本サービスでは、オンプレミス※1とクラウドの連携により、これらの問題を解消し、安全性・利便性に優れたバックアップ環境を提供することができます。
- ※5:Disk to Cloudの略称です。クラウド環境で直接、対象データのバックアップを行います。
<D2D2C構成による高速・安全な遠隔バックアップについて>
2. 「重複排除」技術によるストレージ使用量の削減とバックアップ時間の短縮
多くの企業の情報システム部門で「バックアップが許容時間内で終わらず、業務に支障が出ている」という課題があります。
バックアップ時間遅延の原因の一つに、バックアップ対象データの増大があげられます。従来のバックアップシステムの多くは、全く同じ内容のデータや、一部分だけが異なるデータもそれぞれ保管するため、データ量に比例してバックアップ時間も増え続けるという傾向がありました。
そこで当社は、共通するデータをあらかじめ排除し、異なるデータのみバックアップを行う「重複排除」技術を採用しました。
これにより、バックアップの書込み量とネットワーク転送量を大幅に削減でき、高速バックアップ・復旧を実現できます※6。同時に、クラウド環境のストレージ使用量も削減することができるので、コスト削減にもつながります。
- ※6:バックアップデータの内容、データの重複レベルなど条件により異なりますが、当社の環境では、ストレージ使用量を約70%削減し、バックアップ時間を92%短縮した例もあります。
<重複排除技術について>
3. 「秘密分散」技術による機密文書の安全性確保
当社の「秘密分散」技術は、一つのデータを複数の「単体では意味を持たないデータ」に分散する技術です。分散されたデータ単体では原本を復元することはできません。原本を復元する場合は、あらかじめ設定した個数分のデータを組み合わせる必要があります。
本サービスによる分散・復元の方式は、「3分散2復元」(三つに分散されたデータのうち二つを組み合わせることで復元が可能)が基本となりますが、ご要望に応じて、分散・復元数は、最大で「7分散5復元」まで増やすことができます。
なお、分散されたデータは、それぞれ、地理的に異なる環境で保管され、災害や人的ミスによるデータ消失のリスクを低減します。
このように、クラウドと秘密分散技術を組み合わせることで、コストの抑制とデータの安全性確保が両立でき、BCP対策や機密文書管理に効果を発揮します。
<秘密分散技術について 上記3分散のうち2ピースのデータがあれば、復元可能>
【提供価格】
サービス名称 | パッケージ内容※9 | ストレージ容量※10 | 提供価格(税抜)※14 | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 月額 | |||
重複排除型※7 | スタンダードパック | 1,000GB※11 | 198万円〜※15 | 66,000円 |
秘密分散型※8 | スタンダードパック | 100GB※12 | 10万円〜※16 | 20,000円 |
バリューパック | 1,000GB※13 | 100,000円 |
- ※7:ご契約期間は、1年以上とさせていただきます。
- ※8:ご契約期間は、1ヶ月以上とさせていただきます。
- ※9:記載されているパッケージ以外の提供価格については、別途、お問い合わせください。
- ※10:クラウドストレージ側で利用可能な容量となります。
- ※11:容量追加の場合は、1,000GB単位となります。価格については、別途、お問い合わせください。
- ※12:容量追加の場合は、100GB(月額:20,000円(税抜))単位となります。
- ※13:容量追加の場合は、1,000GB(月額:100,000円(税抜))単位となります。
- ※14:記載されている価格は、全て税抜価格です。別途、消費税が必要となります。
- ※15:サービス導入にかかる初期費用として、サーバハードウェア・OS・バックアップソフトウェア、および設置・設定作業費用が含まれています。なお、お客様要件により、追加費用が必要になる場合もあります。詳細については、別途、お問い合わせください。
- ※16:サービス導入時に必要な現地設定作業費用です。そのほか、サーバハードウェア・OS費用などが必要になる場合もあります。詳細については、別途、お問い合わせください。
- ※本サービスは、法人のお客様を対象にしています。個人のお客様は、対象外とさせていただきます。
- ※お申し込み後、サービスご利用開始まで一定期間必要とします。開始日は、別途、お問い合わせください。
- ※本サービスのご利用にあたっては、インターネット接続環境が必要となります。