パナソニック システムネットワークス株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:高木 俊幸/以下、パナソニック システムネットワークス)と株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:林 雅博/以下、日立ソリューションズ)は、スマートデバイス向けセキュリティ分野において協業します。
具体的には日立ソリューションズのスマートデバイス向けデータ暗号化ソフトウェア「秘文AE SmartDeviceEncryption(以下、秘文AE SDE)」に対応したタブレット端末「BizPad」4機種を、パナソニック システムネットワークスが開発・製造し、販売を7月31日から開始します。
近年、ビジネスシーンにおいて機動力や使いやすさの点でスマートデバイスの利用が進む一方で、紛失・盗難時の情報漏洩リスクが大きく、セキュリティ対策が大きな課題となっており、このような背景を受け、両社は本協業に至りました。
データ暗号化ソフトウェア「秘文AE SDE」に対応したタブレット端末「BizPad」は、「BizPad」の内蔵データとmicroSDカード内データが「秘文AE SDE」により暗号化され、端末が盗難や紛失に遭った際に端末内データが第三者に参照されることを防ぎます。暗号化機能は、「秘文AE SDE」のライセンスを有効にすることで利用することができます。
また、「秘文AE SDE」を利用者が変更することができないAndroid™プラットフォームへ組み込むことでアンインストールができなくなり、より確実な情報漏洩防止環境を実現します。
さらに、「BizPad」と日立ソリューションズのスマートデバイス向け指静脈認証システム「静紋 JS1」※1を組み合わせて利用することで、「BizPad」の起動時およびスリープ復帰時のスクリーンロック解除に指静脈認証を利用することができ、タブレット端末をさらに安全に、かつ効率的にご利用いただける運用環境を提供します。
なお販売については、日立ソリューションズとパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩佐 次夫)の2社が担当します。
図1:「秘文AE SDE」に対応したタブレット端末「BizPad」の利用イメージ
今後、パナソニック システムネットワークスは、タブレット端末事業においてセキュリティ対策を含め、ビジネスユースに必要な機能の拡充を図ります。日立ソリューションズは、スマートデバイスの暗号化に加え、端末の自組織VPNへの強制接続や、端末からの持ち出し防止などを視野に入れた総合的なスマートデバイスセキュリティの実現に向けて製品開発を推進します。
■「秘文AE SDE」に対応したタブレット端末「BizPad」の主な特長
1.暗号化により、スマートデバイスの紛失・盗難に伴う情報漏洩を防止
タブレット端末の内蔵メモリとmicroSDカード内のデータを暗号化することで、盗難・紛失時でも第三者がデータを参照することを防止します。また、内蔵メモリおよびmicroSDカードへ保存するデータを強制的に暗号化しているため、利用者の操作ミスによる暗号化解除、ないしは暗号化設定の漏れからの、情報漏洩を防止します。
2.利用者は、暗号化を意識した特別な操作が不要
タブレット端末の内蔵メモリおよびmicroSDカード内のデータを自動的に暗号化・復号するため、利用者は暗号化・復号を意識することなく、タブレット端末を使った作業ができます。
3.自組織内でのファイル受け渡しが簡便
本製品をインストールし共通の情報を設定したタブレット端末間で、特別な操作を必要とせずに暗号ファイルの相互参照・編集が可能です。このため、万一、端末が故障した場合でも、microSDカード内の暗号データを読み取り、業務を継続することが可能となります。
また、日立ソリューションズのPC・メディア暗号化製品「秘文AE Information Cypher」を導入したPCとの間で共通の情報を設定することで、暗号ファイルの相互参照、編集が可能となります。
4.「秘文AE SDE」をアンインストールされる脅威を回避
ユーザ権限の及ばないAndroid™プラットフォームに「秘文AE SDE」を専用的に組込むことで、アンインストールによる情報漏洩リスクを回避します。
5.「秘文AE SDE」が起動するまでの間の情報漏洩リスクを軽減
ユーザ権限の及ばないAndroid™プラットフォームに「秘文AESDE」を専用的に組込むことで、「BizPad」の起動と同時に「秘文AE SDE」が起動するため、起動時の情報漏洩リスクを軽減しています。
■販売開始時期:2012年7月31日
■仕様
製品名 | 仕様 |
---|---|
BizPad <7型液晶モデル> JT-H580VTRAH、JT-H580VTRGH <10.1型液晶モデル> JT-H581VTCAH、JT-H581VTCDH |
Android™ 3.2搭載 秘文AE SDEを搭載 |
※ 上記4機種は、秘文AE SDEに対応した専用モデルとなります。
■価格
製品名 | 価格(税込) |
---|---|
BizPad <7型液晶モデル> JT-H580VTRAH、JT-H580VTRGH <10.1型液晶モデル> JT-H581VTCAH、JT-H581VTCDH |
オープン価格 |
秘文AE SmartDevice Encryption (ライセンス) | 3,150円/ライセンス |
■製品紹介URL
【BizPad】
http://panasonic.biz/it/bizpad/
【秘文AE SmartDevice Encryption】
http://www.hitachi-solutions.co.jp/hibun/sp/
【静紋JS1】
http://www.hitachi-solutions.co.jp/johmon/
■業務用タブレット端末「BizPad」について
業務用タブレット端末 「BizPad」シリーズは、保全業務やフィールドワークなどさまざまな業務の現場で安心してお使いいただくため、高い堅牢性(耐落下強度、粉塵及び水の浸入保護構造)を備え、かつ、長時間稼動が可能となる電池パック交換可能構造を備えた端末です。Android™ 3.2を搭載したタブレット型の2モデルがあります。
URL:http://panasonic.biz/it/bizpad/
■情報漏洩防止ソリューション「秘文」について
日立ソリューションズの「秘文」シリーズは、メール・Web、スマートデバイス、エンドポイント、ファイルサーバーなどの多様化するセキュリティリスクに対し、ファイルの重要度に応じて情報を守るコンテンツセキュリティ対策により企業からの情報漏洩を防止するためのソリューションです。2012年3月末時点で官公庁自治体・製造業・金融業をはじめ 6,000社640万ライセンスの導入実績があり、持出制御ソフトウェア、ファイル暗号化ソフトウェア分野において国内売上トップシェア(株式会社 富士キメラ総研 2011年8月29日発刊 「2011 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧<上巻:市場編>)を獲得しています。
URL:http://www.hitachi-solutions.co.jp/hibun/sp/
■「SOLUTION Japan 2012」での紹介について
パナソニック システムネットワークスは、2012年7月11日(水)から福岡、広島、大阪、名古屋、東京、札幌、仙台にて開催する「SOLUTION Japan 2012」(主催:パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社) において、「BizPad」と「秘文AE SmartDevice Encryption」を紹介します。
URL: http://panasonic.biz/solution/press/sj/
■「Hitachi Innovation Forum 2012」での紹介について
日立ソリューションズは、2012年7月19日(木)〜20日(金)に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Innovation Forum 2012」において、「BizPad」と「秘文AE SmartDevice Encryption」を紹介します。
URL:http://iforum.hitachi.co.jp/
<商品・サービスに関するお問い合わせ先>
【パナソニック システムネットワークス】
担当窓口:システムお客様ご相談センター
ホームページ:https://sec.panasonic.biz/solution/info/ Tel:0120-878-410
【日立ソリューションズ】
担当部署:問い合わせ窓口
ホームページ:https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/ Tel:0120-571-488
<報道機関からのお問い合わせ先>
【パナソニック システムネットワークス】
担当部門:コミュニケーショングループ 広報チーム
担当者:蓑原・飯島
Tel:03-3491-8057 Fax:03-5434-7153 E-mail:minohara.h@jp.panasonic.com
【日立ソリューションズ】
担当部署: ブランド・コミュニケーション本部 広報・宣伝部
担当者:槇田・関口
Tel:03-5479-5013 Fax:03-5780-6455 E-mail:koho@hitachi-solutions.com
- ※「BizPad」は、パナソニックの登録商標です。
- ※「秘文」「静紋」は、日立ソリューションズの登録商標です。
- ※Androidは、米国Google Inc.の登録商標です。
- ※Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
- ※記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。