パナソニック株式会社 ホームアプライアンス社(HA社)は、2008年6月に発表した「環境宣言〜エコアイディア工場びわ湖〜」に基づき、環境貢献活動を経営の最重点テーマとして取り組んでまいりました。この度、当初の計画を達成し新たな段階を迎えたことを機に「CO2削減への貢献」、「循環型モノづくりの確立」、「生物多様性の取り組み」を柱とする環境貢献活動を「エコアイディア宣言」としてまとめました。今後はこれらの取り組みをさらに加速し、2018年 アプライアンスNo.1の環境革新企業を目指してまいります。
■HA社「エコアイディア宣言」の概要
(1)CO2削減への貢献
「インバーター」「ヒートポンプ」「断熱」の環境コア技術や「エコナビ」機能のさらなる進化で省エネ商品を追求していきます。さらに生産活動の効率化や創エネ事業の拡大を図り、2018年CO2削減貢献量4,000万トン(2005年度基準比)を目標にグローバルで増加し続けるCO2排出総量の減少を目指します。
<「エコナビハウス」をオープン>
草津地区構内に「エコナビハウス」を建設し、本日オープンしました。ハウス内では「今すぐできる!みんなと省エネ」をコンセプトに、エコナビ搭載商品による省エネと実生活にすぐ取り入れられる上手な節電方法を生活シーンに合わせて紹介します。また、断熱性能に優れた真空断熱材を建築材に活用する事例も展示します。
(2)循環型モノづくりの確立
生産量がグローバルで増加する中、新しいリサイクル技術を導入することで再生資源の利用を拡大し資源循環型のモノづくりを確立していきます。具体的にはテレビ用廃ブラウン管のガラスや廃家電の樹脂などの再生資源をより多く利用するしくみを構築するとともに、一定量の再生資源を活用した『資源循環型商品』の開発に取り組んでまいります。使用時の省エネはもちろんのことモノづくり時のエネルギー抑制にも配慮した循環型モノづくりで資源を限りなく活用していきます。
[1] 廃ブラウン管を活用したグラスウール生産実証工場の建設
草津地区構内にグラスウール生産実証工場を新たに建設、パナソニック エコテクノロジーセンター株式会社(PETEC)で回収したテレビ用廃ブラウン管のガラスを使用し、グラスウールに再生する新しい工法の実証実験を行います。2012年2月にはこの工場で再生グラスウールの量産を開始する予定です。再生グラスウールは、現在冷蔵庫やジャーポットなどに幅広く使用されている真空断熱材の材料として活用していきます。
[2] 再生樹脂活用の拡大
従来、リサイクル材には種類別に手で解体されていた再生用樹脂のみを使用していましたが、PETECで開発された、機械で粉砕された混合樹脂から単一樹脂を自動選別する技術や、HA社が開発した再生樹脂の劣化を回復させる材料再生技術の活用で、樹脂の循環使用量を拡大していきます。また、HA社独自のブラックボックス(BB)技術である「真空圧空成形」や「3Dインモールド成形」などの革新的な工法で、塗装することなく高品位な外観に仕上げることが可能になりました。これにより今まで使用が困難だった商品のフロントパネルなど、デザインが重視される部分にも再生樹脂が活用できるようになりました。
(3)生物多様性の取り組み
HA社は従来からびわ湖の環境保全活動に取り組んできましたが、今後は活動を拡大し草津拠点を野生生物が生存しやすい環境へと整備を推進していきます。具体的には構内の緑地を「共存の森」として整備し、人と生き物が共存する「里山再生エリア」や人手の入らない「ビオトープ」を設置し、野生生物の生息環境に配慮した拠点を目指します。また、2018年の完成に向け、生物の生息環境をつなぐ「エコロジカルネットワーク」を行政や地域と連携しながら構築していきます。
以上
【お問い合わせ先】
- パナソニック株式会社 ホームアプライアンス社 広報チーム
- TEL:077-561-3101