パナソニック株式会社の子会社であるMT映像ディスプレイ株式会社は、本日、公正取引委員会から排除措置命令を受けました。また、MT映像ディスプレイ株式会社の海外製造販売子会社であるピーティー・エムティー・ピクチャー・ディスプレイ・インドネシア(以下、MT映像ディスプレイ インドネシア株式会社)、エムティー・ピクチャー・ディスプレイ(タイランド)・カンパニー・リミテッド(以下、MT映像ディスプレイ タイ株式会社)、エムティー・ピクチャー・ディスプレイ(マレーシア)・エスディーエヌ・ビーエイチディー(以下、MT映像ディスプレイ マレーシア株式会社)は、それぞれ課徴金納付命令を受けました。これらの命令を受けたという事実については、これを厳粛かつ真摯に受け止め、法令順守のより一層の徹底に努めてまいります。
記
1.排除措置命令の内容
MT映像ディスプレイ株式会社は、2003年5月から2007年3月までの間、テレビ用ブラウン管の製造販売業者(東南アジア地域の製造販売子会社を含む)との間において、我が国ブラウン管テレビ製造販売業者の東南アジア地域の製造子会社又は製造委託先会社が購入する14、20、21インチのブラウン管について、各社が遵守すべき最低目標価格等を設定する旨の合意をし、独占禁止法第3条の規定に違反する行為があったとして、違反行為が消滅していることを確認する、などの排除措置をとることを命じられました。
2.課徴金納付命令の内容
各社が納付すべき課徴金の額は、以下のとおりです。
MT映像ディスプレイ インドネシア株式会社 |
5億8,027万円 |
MT映像ディスプレイ タイ株式会社 | 5億6,614万円 |
MT映像ディスプレイ マレーシア株式会社 | 6億5,083万円 |
3.今後の対応
MT映像ディスプレイ株式会社はブラウン管事業からの撤退を決定しておりますが、今回の排除措置命令および課徴金納付命令に関する公正取引委員会の判断については、これまでの独占禁止法の考え方並びに運用と異なる点もあることから、今後、審判請求も視野に入れて慎重に対応を検討してまいります。
【MT映像ディスプレイ株式会社概要】
所在地 | 大阪府門真市松生町1-15 | ||||
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資本金 | 100億円 | ||||
社長 | 飛永 龍生 | ||||
沿革 |
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事業内容 | ブラウン管の補修サービス |
以上