松下電器産業株式会社は、(1)高効率(発光効率2倍:消費電力半減(*1))42v型プラズマディスプレイパネル(以下PDP) (2)フルフラット 厚さ24.7mm(*2) 50v型PDP (3)世界最大(*3)150v型高精細PDP をそれぞれ開発、映像の新たな世界を切り拓くこれらのPDPを「Neo(ネオ) PDP」と称し、2008年1月7日(現地時間)から米国ネバダ州ラスベガス市で開催される「2008 International CES(*4)」に参考出展します。
当社がこのたび、開発した3つの「Neo PDP」は、これまでの延長線上の開発を超えた画期的な技術革新によるもので、新材料の開発やパネル構造、回路・駆動技術の抜本的な見直しにより実現しました。
特に、(1)の高効率42v型PDPに投入している「高発光効率化技術」は、PDPの更なる大画面、高精細、薄型、高輝度、低消費電力はもちろん、従来困難といわれていた、スタジオマスターモニター仕様などの高精細PDPまでをも可能とする、次世代PDPを支える基幹技術です。
PDPは、液晶など他の薄型ディスプレイに比べ、大画面化が容易であると共に、ハイコントラストで色再現性に富み、動画解像度(*5)や視野角に優れる表示デバイスとして定評があります。
1996年のテレビ用PDPの商品化から、市場の拡大とともに成長を続け、高まる多くのご要望にお応えすることで、デジタル映像表示に最適なディスプレイデバイスとして、世界の大画面・高画質市場をリードしています。
一方、輝度や消費電力の面においても、本来、自発光ならではの優位性がありますが、歴史の浅いデバイスであるため、これまでは、この特性をフルに発揮するには至っていませんでした。
しかし、今回の開発で、PDPは単なる成長の枠を超えた「Neo PDP」とも言える飛躍的な進化を遂げました。
今後、デジタルHD放送サービスの世界的な進展やブルーレイディスクなどのHD録画再生機の普及、更には無線技術など周辺技術の発展や通信との融合が進むことで、薄型テレビの大画面・高画質化が加速すると予測されます。同時に、医療/文教/公共用など、ビジネス用途の更なる展開で需要の裾野が一層拡大するものと思われ、薄型ディスプレイには、より高度な表示能力が求められることが予想されます。
当社は、更なる可能性を秘め進化し続けるPDPで、将来に亘っても、世界中の幅広いご要望にお応えすべく、今後も、映像の次代を切り拓く技術開発に取り組んでまいります。
以上
*1: | 当社従来機種(TH-42PZ750SK)比 |
*2: | ガラス表面からの最厚部は23.7mm |
*3: | 2008年1月8日現在 当社調べ |
*4: | 会期【1月7日(月)〜1月10日(木)】/会場【ラスベガスコンベンションセンター】 |
*5: | 動画解像度とは、動画像において、人の目で識別できる表示の細かさを定量的に本数で表すものです。 (次世代PDP開発センター(APDC)測定方式) |