松下電器産業株式会社 パナソニック オートモーティブシステムズ社(代表者 佐野 尚見)は、2007年2月13日にETC車載器の生産累計500万台を達成しました。さらに2007年3月下旬には販売累計も500万台を達成する見込みです。(6年11ヶ月で達成。)
当社は、現在市場で主流となっている「アンテナ分離型」を2000年4月のETCモニター制度向け1号機から業界に先駆けて導入し、本格的なサービスが開始した2001年3月にはCY-ET100D(希望小売価格・税込み・取付費別44,940円/アンテナ分離型)を発売、2002年12月には当社初の「アンテナ一体型」CY-ET400D(同20,790円/アンテナ一体型)をラインナップに加え、「アンテナ分離型」と「アンテナ一体型」の2ラインナップを開発、生産、販売して参りました。
当社「アンテナ分離型」は (1)アンテナをダッシュボード上に設置しながらも、本体は操作しやすい手元に取付け可能 (2)音声案内機能を搭載し、表示部を付けずに薄型・小型化を追求 (3)カード全収納タイプで、盗難防止の観点からも車外からカードの有無が判別しにくい等、これらを開発当初からの基本コンセプトとして継承してまいりました。
2006年5月から発売したCY-ET906D/CY-ET906KD(希望小売価格・税込み・取付費別14,000円/アンテナ分離型)においては、業界最小をはじめ、業界初のスライド式イジェクトボタンの採用で、ETCカードの誤排出を軽減するなど安全設計を進めてまいりました。スピーカ内蔵アンテナ(フロントガラス貼付け)は小型化を図りながらもスピーカの口径を大きくし音声専用LSIを採用することで更に音声案内の高音質化を実現しました。これらの当社製品は、市販ルート(カーショップ、電装店などで販売・装着)及び純正ルート(カーメーカーで販売・装着)において好評を頂いており、現在の市場において約3台に1台が当社製品であるまでに普及しています。(2007年1月末時点)
松下グループでは、これまでETC事業に対しインフラ(料金所に設置する路側システム)と車載端末(ETC車載器)の両面において積極的な開発・普及促進を進め、ITS(高度道路交通システム)の実現に向け積極的に取組んでまいりました。
ETCを利用することで、料金所付近の渋滞を緩和し、料金支払いのために繰り返す「停車・発進」が無くなり、アイドリングや発進時の排気ガス排出を軽減し、ETC導入前との比較では2006年6月時点で二酸化炭素(Co2)排出量が約38%(約14万t /年)削減されました。*2
当社は今後も『使って便利』・『環境に優しい』ETC車載器の開発・生産・販売を通じて、環境改善に貢献してまいります。
*1 ETC: Electronic Toll Collection System 自動料金支払いシステム
*2 国土交通省発表
【お問い合わせ先】
●お客様 お客様ご相談センター TEL: フリーダイヤル 0120-50-8729 (受付時間 9:00〜17:00 土・日・祝祭日・当社休日を除く)
【市場動向】
2001年の本格的なサービス開始から6年目を迎えたETCは、セットアップ累計件数が1,500万台を超え、また利用率も65%を超えるまでに普及が進み、高速道路料金所での渋滞緩和・環境改善にも効果が出始めています。(2007年1月31日現在、国土交通省発表)
国土交通省及び道路事業者様による「ETC車載器リース制度」や「マイレージサービス」、「通勤割引」、「早朝夜間割引」などの様々な割引制度が拡充され、ますますETCへの期待が寄せられており、2006年度には年間で新規セットアップ台数435万台を見込んでおります。(当社予測)
以上