品名 | IP-PBX |
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品番 | VB-D551/VB-D952他 |
愛称 | IP-Digaport J II/IP-Digaport X II |
本体希望小売価格(税別) | 約548万円〜 (ひかり電話16ch、アナログ回線4、多機能電話機48台、 無線AC1台、無線AP4台の場合) |
発売日 | 10月6日 |
月産台数 | 当初 約450システム |
パナソニック コミュニケーションズ株式会社は、「ひかり電話ビジネスタイプ」を直接収容し、FMC(Fixed Mobile Convergence)(注1)への取り組みを行った、オフィス向けIP-PBXの新シリーズ「IP-Digaport(ディガポート) IIシリーズ」を、10月6日より発売します。
本シリーズは、(株)NTTドコモ(注2)が提供するFOMA® 構内無線LANデュアル端末の収容を可能とすることで、1台の端末をオフィス内では内線電話として使い、外出先では携帯電話として活用できるFMCへの取り組みなどで、利便性と機動性の向上に大きく貢献するものになっています。
また、NTT東日本(注3)、NTT西日本(注3)の法人向けIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」を直接収容しているので、通信コストの削減にも貢献します。
さらに、ユニバーサルデザインに配慮したチルト式大型液晶ディスプレイ等を搭載したデジタル多機能電話機を端末として採用し、本体デザインも一新しました。
当社は今後、各キャリアが提供するFMCなどのサービスへの対応をさらに充実させていく予定です。加えて、デジタル多機能電話機の機能を搭載したコードレス電話機や当社製カラーテレビドアホン「どこでもドアホン」シリーズとの連携等、IP-PBXの新シリーズ「IP-Digaport IIシリーズ」の機能強化を図っていく予定です。
<主な特長>
- FMCへの取り組みによる業務効率の向上
- 「ひかり電話ビジネスタイプ」を直接収容しコスト削減に貢献
- ユニバーサルデザインに配慮したデジタル多機能電話機を採用
注1.FMC:Fixed Mobile Convergence。固定電話と携帯電話を融合した通信サービスの形態。
注2.(株)NTTドコモ:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
注3.NTT東日本、NTT西日本:NTT東日本は東日本電信電話株式会社/NTT西日本は西日本電信電話株式会社。
【お問い合わせ先】
<報道関係者様> パナソニック コミュニケーションズ(株) オフィスネットワークカンパニー PBX商品企画チーム 菊池、小林 電話 045-544-3752 広報グループ 村田、荒田 電話 092-477-1800 <お客様> パナソニック コミュニケーションズ(株) オフィスネットワークカンパニー マーケティング1チーム 小松、関 電話 045-540-5650 ホームページURL:http://panasonic.biz/netsys/ipdiga/
【開発の背景】
近年、オフィス内のネットワークの中核であるPBXに対して、従来のコミュニケーションツールとしての役割に加え、企業活動全体の業務効率の向上がますます求められてきています。
特に、ひかり電話サービスなどに代表されるFTTHへの対応による通信コストの削減や、一台の端末でオフィス内では内線電話機として使用し、オフィスの外では携帯電話として活用できるFMC(Fixed Mobile Convergence)への対応などによる生産性向上への強い要望があります。
当社は、これらに対応して、NTT東日本・西日本の「ひかり電話ビジネスタイプ」の直接収容や、(株)NTTドコモのFOMA® 構内無線LANデュアル端末の収容を可能としました。これにより、通信コストの削減に貢献するほか、一台の端末を内線電話機や外出先での携帯電話として活用できるようにする固定通信と移動体通信の融合を実現した、IP-PBXの新シリーズの「IP-Digaport IIシリーズ」を開発しました。
当社は本シリーズを核にして、当社が提案する「IPオフィス」のコンセプトである「安心・安全・快適・便利・簡単」を推進していく予定です。
【特長】
1.FMCへの取り組みによる業務効率の向上
本シリーズは、(株)NTTドコモが提供するFOMA® 構内無線LANデュアル端末の収容を可能としました。このことにより、一台の端末でオフィス内では内線電話機として使用し、外出先では携帯電話として活用できるようなFMC(Fixed Mobile Convergence)への取り組みで業務効率の向上を図りました。
本シリーズにデュアルFOMA®端末「N900iL®」を収容(注4)することで、FOMA®を本シリーズの内線端末として利用できます。これにより、内線通話でFOMA®を使用する場合は通話料が発生せず、一台の端末でFOMA®網および内線(無線LAN)の両方の着信を常に待ち受けすることができるので利便性が向上します。
また、組織変更、人事異動などでオフィスレイアウトが大きく変わっても、無線のため配線工事や端末の変更の必要がなく従来の端末のまま利用できるので便利です。
なお、当社は今後も各通信キャリアのサービスに対応していくことで、FMCによるシームレスなコミュニケーションと便利で快適なオフィスの実現に向け取り組んでいく予定です。
2.「ひかり電話ビジネスタイプ」を直接収容しコスト削減に貢献
本シリーズは、NTT東日本(注3)、NTT西日本(注3)の法人向けIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」の直接収容を実現しています。これにより、安価な基本料金と距離に依存しない料金体系を特別なアダプタ等を追加することなく実現できるので、従来の一般電話回線に比べて通信コストの削減ができます。
また、「ひかり電話ビジネスタイプ」では、現在使用している電話番号を継続して使えるほか、従来のIP電話に比べ通話品質が向上している(総務省認可クラスA)ので、従来の一般電話回線と同じ感覚で使用しながら、IP電話のメリットを享受することができます。
さらに、直接収容によるメリットとして、設置工事やメンテナンス作業の集約化や、IP電話回線の障害が発生した場合にも一般回線に自動的に迂回することができるなどがあります。
加えて、本シリーズは、複数の専用ユニットを直接収容できるので、最大32チャネルまでの発着信が可能になりました。このため、INS1500からの置き換えなどによるランニングコストの削減(注5)ができます。
3.ユニバーサルデザインに配慮したデジタル多機能電話機を採用
本シリーズには、2005年度グッドデザイン賞(Gマーク)に選定された当社ビジネスホンのデジタル多機能電話機(VB-F611K)が従来のものに加えて使用できます。このデジタル多機能電話機は、見やすい角度に調節できるチルト式大型液晶ディスプレイや、離れた場所からでも着信がわかる大型2色着信ランプを搭載するなど、ユニバーサルデザインに配慮したものになっています。加えて、発信・保留ボタン、コマンドナビキーといった使用頻度の高いボタンは、操作しやすくするため本体の手前に配置するなど、使いやすいものになっています。
さらに、本シリーズは、従来の端末(TelshVシリーズ)も収容できるので、使い慣れた電話機を活用しながら、使用状況や導入時期に合わせた柔軟なシステム導入ができます。
4.電話機ツイン接続による導入コストの削減
本シリーズは、IP-PBXのシステム構築方法として、デジタル多機能電話機の先にもう1台デジタル多機能電話機を接続できる当社独自の「電話機ツイン接続」機能を搭載しているので、ユーザーの設置形態や導入時期などにあわせて、柔軟なシステムの構築ができるようになっています。
これにより、IP-PBX本体内の専用ユニット数を最小限に抑えることも可能となり、初期導入時のコストを低減することができます。加えて、電話機ツイン接続によってシステムを構築した場合、空いたスロットを他のアプリケーションの専用ユニット用に使用することもできます。
また、端末増設時には主装置から配線を行う必要がないので、簡単に増設でき、増設費用も低減できます。
5.会議用スピーカーホンで「どこでも音声会議」を実現
本シリーズに収容可能な専用PHS端末「VB-C911A」は、当社製の会議用スピーカーホン「KX-TS730JPS」と専用ケーブルによって接続ができます。
これにより、内線PHSコードレスの無線エリア内であれば、ミーティング場所にPHS端末と会議用スピーカーホンを用意するだけでスピーカーホン会議ができます。このため、電話線の敷設の有無には影響されず、会社内でいつでもどこででも、離れた複数拠点との音声による遠隔会議(「どこでも音声会議」)を行うことができます。
注4. | デュアルFOMA®端末「N900iL®」を収容:SIP内線ユニットにアクセスポイント(パナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)製、品番:ES-7HD5、ES-7HD4、ES-7HD3)を接続することで、FOMA®サービスと無線LAN上でのVoIPによる通信サービスの両方が利用可能です。 |
注5. | ランニングコストの削減:INS1500(23ch)×1とアナログ回線×1のINS1500からひかり電話ビジネスタイプ(23ch)とアナログ回線×1への置き換えによる、契約回線月額基本料金の比較です。 |
【仕様一覧】
IP-Digaport IIシリーズの仕様一覧
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IP-Digaport J II | IP-Digaport X II | ||||
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小型機種キャビネット | 大型機種キャビネット <6架> |
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ポート数 | 152 | 1152 | ||||
制御方式 | 蓄積プログラム方式 | |||||
制御CPU | 16bit | 32bit | ||||
交換方式 | 通話路方式 | 時分割PCM方式 | ||||
中継方式 | 個別着信方式、ダイヤルイン、 ダイレクトインダイヤル、ダイレクトインライン 分散方式、分散テナント方式、中継台方式、 ISDNサブアドレス |
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最大収容 外線数 ( )内は チャネル数 |
一般加入回線 | 48(48) | 472(472) | |||
ISDN基本インタフェース(T点) | 24(48) | 236(472) | ||||
ISDN基本インタフェース(U点) | 20(40) | 120(240) | ||||
ISDN一次群インタフェース | 6(143) | 48(1151) | ||||
公衆IP電話インタフェース | 6(48) | 48(384) | ||||
最大収容 専用線数 ( )内は チャネル数 |
OD回線 | 24(24) | 236(236) | |||
LD回線 | 12(12) | 118(118) | ||||
長距離内線 | 24(24) | 236(236) | ||||
高速デジタル専用線 | 6(143) | 48(1151) | ||||
TTC標準2Mインタフェース | 4(120) | 36(1080) | ||||
IP-VPN専用線 | 6(96) | 48(768) | ||||
最大収容 内線数 |
デジタル多機能電話機 | 96 | 1127 | |||
TelshVデジタル多機能電話機 | 96 | 1128 | ||||
IP多機能電話機 | 接続台数 | 152 | 288 | |||
同時通話 | 80 | 288 | ||||
構内無線LAN電話機 | 48 | 472 | ||||
単独電話機 | 88 | 752 | ||||
デジタルコードレス電話機 | 152 | 1152 | ||||
接続装置 | 22 | 188 | ||||
集中受付装置 | 24 | 282 | ||||
ドアホン | 16 | 16 | ||||
ISDN基本インタフェース内線数 | 24 | 236 | ||||
ISDN一次群インタフェース内線数 | 6 | 48 |
以上