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2022年3月30日
技術・研究開発 / プレスリリース
高濃度セルロースファイバー"kinari"を使った釦とスピンドルストッパーを商品展開
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、株式会社三陽商会(以下、三陽商会)が展開するサステナブルファッションブランド「ECOALF」と協業し、パナソニックのセルロースファイバー成形材料"kinari"を活用したアパレルウェア用釦とスピンドルストッパーを開発しました。4月1日にECOALFより発売される日本限定コレクション「ACT」シリーズのジャケットやパンツ、収納パックなどで商品展開いたします。
パナソニックは、2015年から石油由来の樹脂量を減らす研究開発を開始、2019年に天然由来成分であるセルロースファイバーを55%濃度で樹脂に混ぜ込む複合加工技術を開発いたしました。2022年1月より、パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社より"kinari"ブランドで高濃度セルロースファイバー成形材料のテスト販売を開始しています。
三陽商会は、2020年3月より、全てのアイテムを再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで作るヨーロッパ発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」を展開しています。回収したペットボトルや廃棄されたタイヤ、漁網などをリサイクルすることで、新たなアップサイクルマテリアルとして再生、アパレル商材への活用と商品化を行っています。
この度、パナソニックが開発した"kinari"で製作した釦とスピンドルストッパーが、ECOALFが展開する新たなコレクション「ACT」シリーズに採用されました。「ACT」シリーズは、漁網や繊維端材などから作った再生ナイロンなどのアップサイクルマテリアルを使った日本限定商品で、4月1日より発売されます。
パナソニックは、この取り組みを三陽商会/ECOALFとの継続的な協業のスタートとして、今後もファッション業界の環境問題解決に向けた取り組みに貢献していきます。服そのものや釦などの副資材だけではなく、ECOALFブランドで展開するその他のアイテムや、店舗、展示会などで発生するロス、廃棄ハンガーなどの廃棄物の有効活用も検討していきます。
パナソニックでは、様々な植物材料や廃棄材料を有効利用する取り組みを、企業や自治体と連携して進めています。材料特性や素材優位性をさらに高めることで幅広い商品への展開を加速し、樹脂使用量の低減を通して持続可能な社会の実現に向けた企業活動を推進してまいります。
以上
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。