スマホでつながる水産市場「UUUO」を展開する（株）ウーオへパナソニックくらしビジョナリーファンドから出資を決定

パナソニック株式会社（本社：東京都港区、CEO 品田 正弘、以下、パナソニック）は、SBIインベストメント株式会社（本社：東京都港区、代表取締役執行役員会長兼社長 北尾 吉孝）と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタルファンド（通称：パナソニックくらしビジョナリーファンド）を通じ、スマートフォンでつながる水産市場「UUUO（呼び名：ウーオ）」を展開する株式会社ウーオ（本社：広島県広島市、代表取締役CEO 板倉 一智、以下、ウーオ）への出資を行いました。

食品流通の多様化（通信販売や産地直売等）に応じ、生産者の所得向上や消費者ニーズへの的確な対応を図るため、近年、卸売市場法、および食品流通構造改善促進法が改正され、市場の卸売業者と小売店を仲介する仲卸業者が食材を産地から直接仕入れることや、市場の需給状況に応じて市場間で食材を融通することなどが可能になり、業務効率化や新ビジネスの勃興などによる食品流通市場のDX（デジタルトランスフォーメーション）がすすめられています。

ウーオは「すべての町を、美味しい港町に。」をビジョンに掲げ、産地の荷主と市場の卸業者、仲卸業者、小売店などが、水産物をいつでもどこでも簡単に直接取引できるスマホアプリ「UUUO」を開発・提供しています。「UUUO」を活用することで、全国津々浦々の漁港や市場から希望する水産物の指定ができ、また100を超える卸業者、仲卸業者、小売店なども参画しているため、これまでの取引先を変更することなく希望する水産物を安定して仕入れることができるようになります。注文方法が簡単なため、仕入れ業務のDXを促進し、効率化と取り扱う水産物の品種や量、鮮度の両立を図ることができます。ウーオは、全国津々浦々と繋がる、新たな水産市場としてのサービス提供を拡大し続けています。

パナソニックは、「食のインフラ」に関わる領域として、調理家電のほか、日本・米国を中心に業務用冷凍・冷蔵ショーケースなどB2B分野のコールドチェーン関連製品も幅広く手がけています。パナソニックは生産者と最終消費者双方に価値を提供できるコールドチェーン業界への貢献を目指し、今回の協業を通じて、鮮魚の流通における相乗効果を検証していきます。
そして、必要な食品を必要な分だけ、新鮮な食材やできたての食品の美味しさをそのままに提供できる「食のインフラ」づくりの実現と、誰もが安心できる食生活と持続可能な社会を目指します。

パナソニックは、「人・社会・地球を健やかにする」というミッションを掲げ、「人を想う技術と創造力で、くらしを支えるベストパートナー」になることを目指しています。今後も、くらしに関わる「エネルギー」、「食のインフラ」、「空間インフラ」、「ライフスタイル」といった事業領域に強みを持つ国内外の有望なスタートアップへの投資を通じ、強固な関係にもとづいたオープンイノベーションの取り組みを強化していきます。

「ライフスタイルの変化や食生活の多様化に伴い、消費者ニーズはますます変化しています。美味しい食材を届けるという普遍的な欲求に応えるため、業界を超えた貢献をしたいと考えています。特に、魚を取り巻く環境では漁獲量の減少や市場の偏り、急な天候不順による売れ残りといった課題が顕在化しています。これらの社会課題に対処し、新鮮で美味しい水産物を無駄なく提供することは、環境面でも経済面でもますます重要です。今回の株式会社ウーオへの出資を通じて、生産者や消費者に新たな価値を提供し、持続可能な食のバリューチェーンを共に構築していけることを期待しています」

「コールドチェーン業界におけるパナソニック（株）の技術・ソリューションと、当社プラットフォームをかけ合わせる事で、水産業の持続可能な流通の実現と事業成長を加速させ、私たちのビジョンである“すべての町を、美味しい港町に。”をさらに推進していきます。これを機に、より多くの水産流通に関わる皆様に価値を届け、水産業に貢献できるよう努めてまいります」