品名 | 電力増幅ユニット |
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品番 | WU-PD122 |
本体希望小売価格 | オープン価格 |
発売日 | 2011年7月27日 |
パナソニック システムネットワークス株式会社(代表者 遠山敬史)は、非常・業務放送設備用デジタルアンプとして、電力増幅ユニットWU-PD122を2011年7月27日に発売します。
施設内で情報伝達をおこなう業務放送設備や万一の際に人を円滑に誘導するための非常放送設備の、より効率な運用に向けて、当社は昨年末に新開発したWU-PD182の発売に続き、この度、デジタルアンプモジュール搭載で定格出力240Wの電力増幅ユニットWU-PD122を発売します。デジタルアンプシリーズのラインアップ拡充により、導入設備規模やスピーカー数に応じたシステム構築をより一層柔軟にします。
定格出力240WのWU-PD122は、当社製アナログアンプ WU-P52(※1)2台分の定格出力と同等ながら消費電力73%の削減を実現。節電を求められている昨今の社会環境事情に貢献します。また、ユニットサイズもEIA規格準拠2U(※2)のコンパクトサイズにするなど、設置場所の省スペース化へも貢献します。さらに、前面パネルに動作状態が確認できるインジケーター搭載のほか、非常用放送設備(WL-8000シリーズ)や業務放送システム(WL-K600)に接続することで動作状況や動作履歴の確認を可能にするなど、運用面にもさまざまな配慮を施しました。
既存システムにおけるアンプ増設やリニューアル時への組み換えも考慮した柔軟な接続性を確保した、デジタルタイプの電力増幅ユニットWU-PD122は、お客様のニーズにあわせた多角的な放送設備運用の効率化に貢献します。
- ※1:当社従来機種 アナログアンプWU-P52(1990年1月発売)。
- ※2:EIA(米国電子工業会):ラックと収納する機器のサイズに関する規格。1Uサイズは1.75インチ(約44.45 mm)
【主な特長】
- 非常・業務放送設備の消費電力を大幅に削減
- 240 Wの電力増幅定格出力ながら小型・軽量設計
- 既存の放送設備を有効に活用できる優れた接続性
【お問い合わせ先】
- パナソニックシステムお客様ご相談センター
- 電話 0120-878-410(受付:9時〜17時30分<土・日・祝日は受付のみ>)
- [サウンドシステムURL] http://panasonic.biz/it/sound/hijyo/pd122/
【特長の解説】
1. 非常・業務放送設備の消費電力を大幅に削減
本機はパナソニック独自のシングルエンド方式デジタルアンプモジュールの採用により、当社製アナログアンプ(WU-P52×2台)に対して73%の消費電力削減を実現。節電対策が必須な時代の経営・運営に貢献します。毎日の放送において、お客様の省エネルギーへの取り組みに貢献します。本機を使用した場合、1日に10時間、年間300日の稼動におけるCO2排出量(※3)は、当社製アナログアンプ(WU-P52×2台)と比べて約276 kg削減されます。これは、スギの木約19.7本分が1年間で吸収するCO2の量にあたります。
2. 240 Wの電力増幅定格出力ながら小型・軽量設計
本機は電力増幅出力が240 Wでありながら、当社製アナログアンプ(WU-P52×2台)と比べて、収納スペースで約50%の小型化を、また質量を約45%削減して軽量化を実現。ラック組み込みにおける収納スペースの削減、また大規模システムにおけるラック本体の設置場所の省スペース化に貢献します。
3. 既存の放送設備を有効に活用できる優れた接続性
本機は柔軟な接続性の確保により、既存システムへのアンプ増設や劣化によるアンプ交換の際も組み換えが容易です。また、当社製アナログアンプ(WU-P51/P52/P53)との並列接続が可能。さらに、接続されたアンプを1台として動作させ定格出力を増やした使い方ができるなど、既にお使いいただいている設備を無駄にせず、有効な活用にお役立ちします。
- ※3:CO2 排出係数は、環境省「我が家の環境大臣事業」における環境家計簿(2010年8月)に基づく(電気:0.43kg-CO2/kwhを使用)。また、ご使用される地域によって排出係数が異なるため、二酸化炭素排出量及び削減量は異なります。消費電力測定については、電気用品安全法 第2項に基づく測定。カタログ記載の消費電力値とは異なります。
■ 主な仕様
電源 | AC100 V 50 Hz/60 Hz DC24 V |
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消費電力※4 | 80 W(定格出力時330 W) |
警報時電流(平均) | 第2シグナル音時 DC4.8 A |
入力 | 0 dB 50 kΩ以上 × 2チャンネル |
定格出力 | 120 W + 120 W(並列接続時 240 W) |
周波数特性 | 50 Hz(+1±2 dB)〜15 kHz(0±2 dB) 1 kHz基準 (100 Hz 〜 10 kHz ±6 dB 以内 国土交通省 公共建築工事標準仕様に適合) |
ひずみ率 | 1%以下(1 kHzにて) |
S/N | 93 dB 以上(IHF-A) |
負荷インピーダンス | 83 Ω(平衡) |
表示 | レベル表示 : シグナル[緑]/ピーク[赤]×2 機器異常 : アンプ異常[赤]/温度保護動作[橙]×2 システム異常 : システム発振検出[赤]×2 |
異常制御出力※5 | 2 端子(内部並列) |
寸法 | 480 mm(幅)×88 mm(高さ)×350 mm(奥行) |
使用温度範囲※6 | 0 ℃〜+40 ℃ |
質量 | 約11 kg |
仕上げ | 前面パネル樹脂部 : AVライトグレー色 ABS 樹脂(マンセルN8 近似色) 上カバー : ソリッドメタリック表面印刷鋼板(エリオ鋼板) |
- ※4:電気用品安全法に基づくものです。
- ※5:本出力は、非常用放送設備および業務放送システムの外部機器異常入力端子接続専用です。
- ※6:本機が設置されている部屋の温度。
以上