プレスリリース

2010年9月22日

パナソニック株式会社
パナソニック エコテクノロジーセンター株式会社

触媒反応による有機物分解処理設備を本格稼働

有機物を無害ガス化

【要旨】

パナソニック株式会社とパナソニック エコテクノロジーセンター株式会社は、家電リサイクル工場から発生するシュレッダーダストの中の有機物を、酸化チタンの触媒反応を用いて処理する設備を大型化し、本格的な運用を開始しました。本設備の導入により、廃樹脂材の残渣(ざんさ)を焼却せずに安全に処理できることとなり、廃棄物のゼロ化の取り組みを加速します。

【背景】

家電の解体工程から出てくるシュレッダーダストには、銅・鉄などの金属片や樹脂、ゴム類のほか、燃焼時にダイオキシンを発生する塩化ビニルなども含まれております。パナソニック エコテクノロジーセンター(株)では、樹脂の選別で資源化を推進するとともに、選別後の残渣を触媒反応を用いて有機物を無害ガス化し、塩化ビニルで被覆された銅や、鉄などの金属を取り出す技術を開発し、2008年から実用化に向けて検証に取り組んできました。

【特長】

今回、家電リサイクルの分野で、酸化チタン触媒を用いた有機物分解技術を、廃樹脂材の残渣の処理に応用展開し、大型処理設備を導入しました。その設備の特長は以下の通りです。

  1. 触媒反応熱の活用により、加熱、補助燃料を不要とし、無害ガス化処理を連続運転
  2. 水車型攪拌(かくはん)方式により、触媒とシュレッダーダストを効率的に攪拌し触媒反応を効率化
  3. 中和・還元処理システムにより、樹脂に添加される塩素、窒素を無害化
  4. 篩(ふる)い機構により、シュレッダーダストの中の有価金属を連続回収
  5. 温度・静圧自動制御システムにより、反応槽内の触媒反応を安定化

【今後の計画】

パナソニック エコテクノロジーセンター(株)は2008年以来取り組んできた実証実験を経て、この大型設備を本格的に稼働させることにより、年間500トンの廃樹脂材の残渣の処理を予定しています。
また、パナソニックは来年度を目処に、この触媒反応を用いた有機物分解技術の設備事業化を計画しています。
この技術は「パナソニック エコアイディアフォーラム2010」(10月6日〜9日、パナソニックセンター東京)で展示します。