パナソニック株式会社は、2009年度の環境経営活動の実績をまとめた「エコアイディアレポート2010」を6月25日にWeb発信します。当社は、1997年より毎年「環境報告書」を発行し、報告内容の質・量ともに充実させてまいりました。今回、環境貢献の新たな取組みとして、本年より冊子の発行を原則廃止、電子化により弊社WebサイトにPDFファイルを掲載します。また、創業100周年ビジョンに沿った「エコアイディア宣言」の内容として「くらしのエコアイディア」と「ビジネススタイルのエコアイディア」に一新し、環境経営の一年間の取り組みをご紹介しています。
当社は、2007年に環境に関する当社の貢献を社会にお約束する中期目標「エコアイディア戦略」を発表し、「商品」「モノづくり」「ひろげる」の3つのエコアイディアに沿って取り組みをすすめ、多くの項目で目標を達成することができました。特に生産活動におけるCO2排出量削減については、目標数値を大幅に上回る削減を実現しました。
【2009年度の主な活動(GP3計画の総括)】
・生産活動におけるCO2排出量削減: | 3年間でグローバル30万トンの削減目標に対し、84万トンを削減 |
・商品の省エネを徹底追及 | : | 3年間でダントツGP(業界No.1の環境性能を実現した商品) 目標の約2倍の395機種を創出、エコナビ商品群を11品目に拡充 |
・エコアイディアハウス開設 | : | 家まるごと「CO2±0」を実体験できる展示と心地よいくらしを提案 |
・生物多様性保全の取組み | : | 社内プロジェクトの推進を加速。「立地土地利用」「商品」「調達」の3つの重点分野で先行モデル作りに着手 |
CO2削減については、2010年度から「CO2削減貢献量」を指標とし、生産活動における削減に加え、省エネ商品の開発・販売拡大、創エネ事業の拡大に取組み、生産活動と商品使用によるCO2排出量を合計した値を2018年度までにピークアウトさせることに挑戦します。2005年度を基準とし、特に対策を取らなかった場合の排出量試算値と、対策によって削減された排出量との差であるCO2削減貢献量は、2012年度に5,000万トンを目標とし、2018年度には50%、約1億2,000万トンの削減を目指します。
また、「資源循環への貢献」を新たな目標に掲げ、2018年度には生産に使用する投入資源総量の最小化と、リサイクル材の使用量や商品から再生される資源量の最大化を目指すと共に、生産活動からの廃棄物は「ゼロ」を目標とします。
更に、「エナジーシステム事業」で、年率16%の高成長を目指してまいります。「省エネ」「創エネ」「蓄エネ」機器やシステムを繋いで最適制御するエネルギーマネジメントなどの事業を展開、グループの総力を挙げて取り組んでまいります。
パナソニックは、あらゆる事業活動の基軸に「環境」を置き、社員が力をひとつにして、創業100周年である2018年に、「エレクトロニクスNo.1の『環境革新企業』」を目指してまいります。