パナソニックの放送用半導体メモリー映像収録システム「P2HDシリーズ」やHD放送機器・システムが、カナダ・バンクーバー冬季オリンピック大会の映像制作用に、同大会のホストブロードキャスターであるOBSV(Olympic Broadcasting Services Vancouver)に使用されることになりました。また、北京オリンピック同様に当社放送用HDデジタルVTR「DVCPRO HDシリーズ」が、バンクーバーオリンピックでも記録フォーマットとして使用されます。
これらにより、2010年2月にカナダ・バンクーバー市内のバンクーバー・コンベンション&エキシビションセンターに設置される国際放送センター(IBC)から、世界の契約放送局に配信される国際映像が全てHD(1080i)による制作・配信になります。北京オリンピックに続き、全面的にHD機器が使用される初の冬季大会となります。
1992年のバルセロナ大会以来、過去9回にわたり映像記録フォーマットとして使用された当社のデジタル放送技術により、バンクーバーオリンピックでもより臨場感のある高画質・高音質HD映像をお茶の間にお届けする予定です。
当社の放送機器開発を担当するAVCネットワークス社 システム事業グループ 下水流正雄ビジネスユニット長は次のように述べています。
「パナソニックは、1992年のバルセロナ大会より公式放送機器サプライヤーとして、最新技術でオリンピックの映像記録の歴史に貢献してきました。HD時代においても、実績のある『DVCPRO HDシリーズ』に加えて、最新の動画像コーデック『AVC-Intra』を搭載した『P2HDシリーズ』といったテープレスHD放送機器をバンクーバーオリンピックのために準備しています。
特に『P2HDシリーズ』はITとの親和性が高く、テープなどの他のメディアと比較して高速かつ効率的なワークフローを実現します。また、従来のVTRやディスクシステムに比べメカレスで交換部品が少なくて済み、使用済みテープのような廃棄物も大量に発生しないため、地球環境にも配慮した製品と言えます。高い環境志向を持つバンクーバーオリンピックで、放送機器でも環境に貢献できると考えています。」
OBSVのマノロ ロメロCEOは次のように述べました。
「バンクーバーオリンピックは北京オリンピック同様全ての映像がHDで放送されます。北京での経験が今回のバンクーバーでも活かされるでしょう。私たちはより臨場感にあふれた高画質なHD放送を、確実にかつ効率的に、全世界の視聴者の皆様に送り届けます。」
パナソニックの先進HD放送技術によって、カナダからバンクーバーオリンピック大会の感動と興奮を、デジタルハイビジョンテレビ「VIERA」やホームシアターシステムを通じて世界中の人々が共有することでしょう。また、HD映像はブルーレイディスクレコーダー「DIGA」に録画して、いつでもオリンピックの臨場感を再現することができます。
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パナソニック(株) AVCネットワークス社 システム事業グループ
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【TOPスポンサーについて】
パナソニックは、国際オリンピック委員会のTOPプログラムが始まった1988年カルガリー冬季オリンピック大会以来、世界平和の実現を目指すオリンピック・ムーブメントの趣旨に賛同し、映像音響カテゴリーのTOP(The Olympic Partner)として、20年以上にわたりオリンピック活動に貢献してきました。そして、これからも世界中の人々とオリンピックの感動を分かち合う“Sharing the Passion”をスローガンに、パナソニックは技術を通じてオリンピックの成功に貢献していきます。
2007年、パナソニックは2016年夏季オリンピック大会までの長期パートナーシップに調印しました。