「スピーカーシステム」 SB-G90 を発売

【特長】

1. エンクロージャーへの不要な振動の伝播を抑制し、ユニットの性能を最大限に引き出す「重心マウント構造^（※1）」

本製品は3ウェイ4スピーカー構成のトールボーイスピーカーです。点音源・リニアフェーズ思想を追求したテクニクスの設計思想を受け継ぎながら、豊かな音場再現やさらなる表現力の拡大を実現する新しい技術を採用しました。エンクロージャーとユニットの取り付けでは、新たに「重心マウント構造^（※1）」を採用。一般的なスピーカーはユニットがエンクロージャー前面のバッフル板に固定されますが、この場合、ユニットの重心位置と固定位置が離れているため、ユニット自身の振動で音の濁りが発生しがちです。本製品ではエンクロージャー内部にサブバッフルを設け、ユニットの重心位置で固定・支持されます。これにより、振動板が振幅したときのユニット自身の不要な揺れを低減し、音の濁りを抑制します。また、スピーカー前面のバッフル面に振動が直接伝わらないため、エンクロージャー自体の不要な振動を低減する効果もあります。ユニットの性能を最大限に発揮し、粒立ちの良い音、鮮明でリアルな音場再現を実現しました。

2. 明瞭な音像定位の同軸2ウェイユニットと大振幅まで低歪みを実現したウーハーユニット

スピーカーユニットは、高域・中域再生用に同軸2ウェイユニットを新開発。ツィーター、ミッドレンジともに振動板にはアルマイト処理を施したアルミを採用しています。ツィーターユニットはシミュレーションにより最適化した新ドーム形状により100kHzの広帯域再生を実現したほか、ミッドレンジの内径部分とツィータープロテクター間をエッジレス構造とし、スムーズな音の放射を可能にしました。さらに、ミッドレンジの振動板をコーン型とすることで振動系全体を軽量化し、ユニットの応答性を向上させるなど、明瞭な音像定位と自然な音の再現を追求しました。また、ウーハーユニットは16cmユニットを2個搭載するとともに、振動板は同軸ユニットと同じくアルマイト処理をしたアルミを採用して音色の統一を図っています。磁気回路には高い駆動力を生み出すダブルマグネット、ロングボイスコイル、銅リングを採用するなどのロングストローク設計により、大振幅まで低歪みでレスポンスに優れた低音再生を実現しました。

3. サブバッフルと水平補強板を組み合わせた強固なクロス構造により高い剛性を実現

エンクロージャーはポリウレタン材を重ね塗りし、質感豊かな光沢仕上げを行っています。エンクロージャー内部は、各ユニットを支えるサブバッフルに加え、水平補強板を組み合わせた強固なクロス構造とし、角の部分にも補強を加えることでエンクロージャーの高剛性化を実現しました。また、サブバッフルをユニットごとに独立させ、互いの振動の影響を最小限にしただけでなく、エンクロージャー内部もツィーター・ミッドレンジ部、ウーハー部、ネットワーク部で独立させ、互いの影響を低減しています。こうした複雑な構造を採用することで各ユニットやネットワーク本来の実力を引き出し、明瞭な音像と豊かな空間の再現に加え、躍動感にあふれた音楽の描写を追求しました。さらに、真鍮製のスパイクと受け皿を4セット付属。不要な振動の伝播を抑制し、安定した設置を行うことができます。

【主な仕様】

• ※2：IEC60268-5 Short Term Max試験規格で確認