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2016年4月21日
製品・サービス / プレスリリース
生活支援ロボットの安全規格認証を取得
国際標準規格ISO13482と同時認証
パナソニック株式会社は、2016年4月20日付で、自律搬送ロボット「HOSPI(ホスピ)®」について、生活支援ロボットの安全性に関するJIS規格に基づく初の認証*1を取得しました。本認証は、一般財団法人 電気安全環境研究所(JET)が生活支援ロボットの安全性に関して新規に発行されたJIS規格「JIS B 8445」および「JIS B 8446」*2に基づいて、当社の自律搬送ロボット「HOSPI®」の安全性を評価し、認証したものです。また、今回の認証では、生活支援ロボットの安全性に関する国際標準規格である「ISO13482」も同時に取得しています。
「HOSPI®」は、例えば、病院でスタッフに代わって薬剤や検体を搬送するなど、人の代わりに搬送作業を行う自律搬送ロボットです。予め記憶した地図情報に基づき、センサーによって環境を認識しながら走行するため、従来の搬送設備のような壁・天井内への埋め込み工事や、通路面へのガイドテープの施工が不要となり、目的地やレイアウト変更などにも、容易にかつ低コストで対応することができます。また、高性能センサーと高度な障害物回避アルゴリズムにより、歩行者や移動環境に存在する様々な障害物にも接触することなく、安全かつ効率的に運用することができます。
今回、認証を取得したJIS規格「JIS B 8445:ロボット及びロボティックデバイス-生活支援ロボットの安全要求事項」と「JIS B 8446-1:生活支援ロボットの安全要求事項-第1部:マニピュレータを備えない静的安定移動作業型ロボット」は、2016年4月20日に発行された生活支援ロボットの安全性に関するJIS規格です。前者は、国際標準化機構(ISO)から発行されている「ISO 13482 Robots and robotic devices - Safety requirements for personal care robot」の翻訳版であり、後者は、これをベースに世界に先駆けて日本で作成された3つのタイプ別規格群*3のひとつです。「HOSPI®」は、今回の認証によって、ロボットの機構や動作などに要求される安全性に関して、世界標準を満足するとともに、世界に先駆けてタイプ別の基準もクリアした最初のロボットとなります。
当社は、経済産業省をはじめとする、国や関連機関のご協力を頂きながら、生活支援ロボットの開発、事業化の推進およびロボットの安全規格の策定に貢献してきました。現在も、国内のロボット関連機関や他メーカー等と連携し、今回認証を受けた「JIS B 8446」をISOの次期規格とするべく提案活動を進めています。
当社は、「HOSPI®」が第三者認証機関により安全性に関する規格認証を取得したことを受け、今後、更なる普及活動を推進し、生活支援ロボットによる安全・安心で便利な生活の実現に貢献して参ります。
電気安全環境研究所(Japan Electrical Safety & Environment Technology Laboratories、JET)は、電気製品等の第三者認証や、検査、EMC試験、調査および研究などを行う一般財団法人。1963年2月に財団法人日本電気協会電気用品試験所として設立され、通商産業省工業技術院電気試験所から安全試験業務を引き継ぎ、公的に義務づけられていた電気用品の型式認可試験などを行っていた。1995年7月の規制緩和政策に伴い、現在は電気用品等の検査および調査研究、工業標準化法(JIS)や各種規格に基づく試験認証を行っている。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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