パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、アジア最大規模の福祉機器の総合展示会である「第42回 国際福祉機器展 H.C.R.2015(会期:2015年10月7日(水)~9日(金)会場:東京ビッグサイト)」において、「2025年を見据えた、パナソニックが目指す先進ケアソリューション"これからの介護、これからの暮らし"」をコンセプトに、最新の介護福祉用品を多数出展します。
全体を2つのゾーンで構成し、先進技術ゾーンでは、18年目を迎える介護事業の経験とパナソニックの先進技術を掛け合わせた3つのソリューションとして(1)「リハビリ/介護予防」(2)「認知症ケア」(3)「モビリティアシスト」を提案。
商品提案ゾーンでは「在宅」および「施設」でご利用いただくさまざまな介護機器を出展します。
「リハビリ/介護予防」では、介護施設やデイサービスで行われている介護予防やリハビリ訓練のための「3D測定・訓練システム(仮称)」を紹介します。3次元カメラにより "体の動き"を測定し、お勧め訓練の提示や3方向(正面、両側面)から自身の運動中の姿勢をモニター画面に表示させることで、正しい動作を意識した訓練ができます。これにより、訓練者のモチベーション向上と、身体機能の訓練によって自立生活の継続を目指します。
「認知症ケア」では、センシング技術を組み合わせた3つのシステムを「高齢者施設向けみまもりシステム」として紹介します。ベッド上を「生体センシングみまもりシステム」で、居室内を「スマートエアコンみまもりシステム」で、建物玄関を「顔認証システム」で、利用者のプライバシーに配慮しつつ、状態変化によるリスク低減や介護職員の負担軽減につながる高齢者施設のみまもりを目指します。
「モビリティアシスト」では、起立と着座時の本人の動作をセンシングし、足りない力をロボットがアシストすることで、移乗・移動・着座動作の負担を軽減する「自立支援型起立歩行アシストロボット」を紹介します。昨年の国際福祉機器展に出展したモデルに比べ、サイズをコンパクト化し、高齢者施設の居室内でよりスムーズな動作を可能にしています。
パナソニックが推進する介護事業(エイジフリー事業)は、高齢者人口が全人口の3割に達する2025年に向けて、事業拡大(売上高で2,000億円規模)により、さらなる貢献を目指しています。今回出展する介護機器を積極的に導入する自社拠点として、2018年度までに、全国で、「"ショートステイ付き"介護サービスセンター」を200拠点、サービス付き高齢者向け住宅「エイジフリーハウス」を150拠点(契約ベース)展開することを目標に取り組んでいきます。
<主な機能>
■リハビリ/介護予防 ー 「3D測定・訓練システム」
1. <評価>運動中の身体の動きを測定し、筋肉の使い方や「お勧め訓練」を表示
2. <目標設定>一人ひとりの能力に合わせた、無理のない目標を設定
3. <訓練>3方向(正面、両側面)から運動中の姿勢を確認しながら訓練
■認知症ケア ー 「高齢者施設向けみまもりシステム」
1.ベッド上の利用者の状態を検知し、夜間の体調急変やひとり歩き(徘徊)などの早期発見に貢献
2.クラウドサービス対応型エアコンで利用者の体動や在・不在状態の検知に加え、空調の遠隔操作も可能
3. カメラで顔を検知してドアロックを自動開錠するシステムにより、スムーズな出入りが可能
【お問い合わせ先】
- パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 エイジフリーBU 事業推進G 電話:06-6904-4392
- パナソニック 介護総合トップホームページ :http://panasonic.biz/healthcare/elderlycare/
【特長】※ ニュースリリースに記載された製品・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
■「3D測定・訓練システム」
1.<評価>運動中の身体の動きを測定し、筋肉の使い方や「お勧め訓練」を表示
日常生活や歩行に重要な下肢を使った動きを測定し、筋肉の使い方や負荷(筋肉の頑張り度※)を表示します。さらに、その人毎の「お勧め訓練」を提示します。
(※筋肉の頑張り度:筋肉をどれくらい使っているかの目安、当社推定値)
2.<目標設定>一人ひとりの能力に合わせた、無理のない目標を設定
推奨された「お勧め訓練」毎に、最大可動域を測定し、到達位置を本人の目標として登録します。
3. <訓練>3方向(正面、両側面)から運動中の姿勢を確認しながら訓練
訓練中は前のモニターに3方向から自身の運動中の姿勢が表示されるので、リハビリ訓練中の姿を確認しながら運動ができます。また、正しい姿勢を保持して訓練できていない場合は、その旨を通知します。
これにより、利用者ご自身で、正しい動作を意識して、訓練することを可能にします。
■「高齢者施設向けみまもりシステム」
1.「生体センシングみまもりシステム」
ベッド上の利用者の状態を検知し、夜間の体調急変やひとり歩き(徘徊)などの早期発見に貢献
ベッド下に取り付けた非接触型電波センサーにより、ベッド上の利用者の呼吸数や体動などを検知する技術を開発中。これにより、ご利用者の状態の変化や離床行動などを早期に把握することにより「先取り介護」を可能にします。また、介護ステーションなどの離れた場所や、PHSで異常状態を知ることができるため、細やかな介護が可能となります。
2.「スマートエアコンみまもりシステム」
クラウドサービス対応型エアコンで利用者の体動や在・不在状態の検知に加え、空調の遠隔操作も可能
クラウドサービス対応型エアコンによる居室の温湿度といった住空間情報と、非接触型電波センサーによる入居者の睡眠中の体動、在・不在状態といった生活情報を検知し、介護スタッフへ通知します。必要に応じて、空調の遠隔操作も可能で、介護スタッフの負担軽減に役立ちます。さらに、入居者の生活パターンに即したアラート通知(在室時の熱中症危険温度、就寝中の高頻度な目覚めなど)の実現を目指しています。
3.「顔認証システム」
カメラで顔を検知してドアロックを自動開錠するシステムにより、スムーズな出入りが可能
カメラ画像から対象者の顔を検知し、データベースに登録されている顔写真と照合して人物を特定し、ドアと連動して自動開錠します。例えば、登録されたスタッフが両手で車椅子を押しながら自由に出入りができ、ナンバーキー開錠の煩わしさも解消され、一方では認知症の方の無断外出も防ぐことができます。
また、業界トップクラス(※1)の認証精度を持ち、認証スピードも約0.1秒以下と高速検知が可能です。
- ※1. NIST(アメリカ国立標準技術研究所)2014年評価による
【参考】<モビリティアシストについて>
■自立支援型起立歩行アシストロボットについて
パナソニックでは長年研究し続けてきた、人との協調技術を応用し、被介助者の起立・着座・静止(衣服着脱時)などの動作をセンシングし、その際に必要となる力をモータでアシストする「自立支援型起立歩行アシストロボット」を2014年に開発しました。このアシストロボットは、複雑な人の動作をセンシングする技術と違和感が少なく連続的に動作をアシストするパワーアシスト技術により、被介助者の行動範囲をより広くし、活動的で自立的な生活を支援します。
今回、2014年に発表した「自立支援型起立歩行アシストロボット」を小型化し、より実用化に近づけました。
例)ベッドからトイレへ移動する動作
①起立アシスト | ②歩行 |
③着座 | ④中間状態での静止 |
【各製品に関するお問い合わせ先(お客様)】
製品名 | 問い合わせ先 |
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3D測定・訓練システム | パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 エイジフリービジネスユニット 事業推進グループ 電話:06-6904-4392 |
生体センシングみまもりシステム | |
自立支援型起立歩行アシストロボット | |
スマートエアコンみまもりシステム | パナソニック株式会社 アプライアンス社 技術本部 メール:mimamori.ap@ml.jp.panasonic.com |
顔認証システム | パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社 ライフサポートビジネス推進部 電話:0570-087870 |
以上