プレスリリース
2009年9月28日 家庭のリビングルームで「圧倒的な臨場感」を実現
「フルHD・3D対応50v型PDP」と
|
※1: | 左右の視点毎にフルHD映像を表示することで、高品位で臨場感のある3D(立体)映像視聴を可能にしたシステム。 |
※2: | 動画解像度とは動画像において、人の目で識別できる表示の細かさを定量的に本数で表すもの(次世代PDP開発センター(APDC)測定方式)。フル動画解像度は1080本。 |
※3: | 右眼・左眼それぞれに、1920×1080画素の情報量をフレーム毎に時分割で再生・表示させる「フルHD×2フレームシーケンシャル方式」を採用。この方式と、フルHDPDPとの組み合わせにより、臨場感溢れる高品位なフルHDの3D映像を再現します。 |
※4: | ブルーレイディスク・アソシエーション(BDA)において検討されています。 |
※5: | 映像信号において画像を構成する単位。国内のハイビジョンデジタル放送では1秒間に30フレーム伝送されます。 |
以上
ご参考
<パナソニックのフルHD・3Dワールドについて>
パナソニックのフルHD・3Dシステムの特長
当社のフルHD・3Dシステムの特長は、「フルHD×2フレームシーケンシャル方式」を採用するとともに、高速発光技術と奥行き感のある色再現性など、最先端PDPが有するデバイス特性をフル活用することで、臨場感溢れる高画質なフルHDの3D映像を再現する点にあります。
人間は、左右の目それぞれが異なる画像を認識することにより、3D(立体)映像の立体感を得ています。当社は、昨年9月、左右の目それぞれに対応する2系統の映像がフルHD(1920x1080画素)の映像を用い、その3D映像を収録したブルーレイディスク、それを再生するブルーレイディスクプレーヤー、それを表示するプラズマディスプレイとで構成する「フルHD・3Dプラズマシアターシステム」を開発しました。
「記録、再生、表示」の全プロセスにおいて、左右それぞれがフルHD(1920x1080画素)の映像処理をしているため、専用のメガネをかけることで、現行のフルHDの2倍の情報量からなる3D映像がサラウンドの音声とともに視聴できます。
開発の背景と経緯
昨今のデジタルシネマの普及に伴い、3D映画を上映する映画館が急増しており、ハリウッドのスタジオも積極的に3D映画の製作を展開しています。あわせて、パッケージソフトもDVDからブルーレイへと、シフトが加速しています。
一方、映像を再現するディスプレイ技術も、薄型テレビ市場の成長が世界的に拡大する中、より高画質へ、より高性能へと、加速度的な進化を重ねています。
このような中、当社は、最先端の3D映画ならではの高品位な映像を、ご家庭のリビングルームでお楽しみ頂けるよう、「劇場での感動をご家庭で」「まるで、そこにいるような超臨場感を」をコンセプトとし、大画面で臨場感溢れるPDPをはじめとする【3D対応AV機器】の開発を加速するとともに、【普及に向けた取り組み】を強化しています。
当社は、3Dにおいても、映画映像の制作現場からご家庭にお届けするディスプレイの開発に至るまで、ENDtoENDの総合力を発揮することで、ご家庭における3Dワールドの提供をめざし、3Dの早期普及に向けた取り組みを加速しています。
【3D対応AV機器などの開発】
- ■2008年9月:「家庭用 フルHD・3D プラズマ・シアターシステム」を開発
- 103型プラズマテレビとブルーレイディスクを核にした、家庭用のフルHD・3D プラズマシアターシステムを世界で初めて開発し、「CEATEC 2008」に出展しました。
- ■2009年4月:「プロフェショナル用3D映像制作システム」の開発に着手
- 業界で初めて、2眼式P2カメラレコーダーと3D映像記録機、3D映像の評価が可能なPDPを用いて、効率的なフルHD・3D映像制作を可能にする「プロフェショナル用3D映像制作システム」の開発開始を発表し、「NAB 2009」でコンセプト提案しました。
- ■2009年9月:「フルHD・3D対応50v型PDP(プラズマディスプレイ)」を開発
- 今回、ご家庭のリビングルームにいながらにして、高品位で臨場感のある3D(立体)映像の視聴を可能にする「フルHD・3D対応50v型PDP」を開発し、「CEATEC 2009」(会期:10月6日〜10月10日)に出展します。
【3Dの普及に向けた取り組み】
- ■2009年2月:「オーサリングセンター」を設立
- ハリウッドの3D映画をブルーレイディスクにオーサリング収録するオーサリングセンター「パナソニック ハリウッド研究所アドバンスドオーサリングセンター」を設立し発表しました。
- ■2009年8月:20世紀フォックス映画の新作映画『アバター』における撮影協力及び共同プロモーションの推進に合意
- ハリウッドのメジャースタジオの一つである20世紀フォックス映画及び映画制作会社のライトストームエンターティンメントと、新作映画「アバター」での撮影協力及び共同プロモーションを推進することで合意し発表しました。
今後の取り組み
当社独自のフルHD・3Dシステム技術と映像表示能力に優れるPDPのデバイス特性とを更に進化させることで、より高品位で臨場感溢れる「フルHD・3D映像」をご家庭で手軽にお楽しみいただけるように、商品化を検討しています。
さらには、ハリウッドの映画会社やブルーレイディスク・アソシエーション(BDA)加盟の民生機器メーカーなどと協力し、今後も一層の3Dシステムの普及に努めるとともに、新しいエキサイティングな映像体験の創造に貢献してまいります。
以上