プレスリリース

2006年11月30日

パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社
高品位IPテレビ電話機能搭載機とDLNA [1]対応機

無線LANモジュール搭載携帯電話2機種を試作

ITU Telecom World 2006に出展


【要旨】 パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社(横浜市、社長:櫛木好明)は、無線LAN(IEEE802.11b/g[2])モジュールを搭載することで(1)高品質な音声・映像のIPテレビ電話機能を実現する携帯電話(2)家庭内のDLNA対応機器との間でデジタルコンテンツを共有し、プレーヤー、サーバー、コントローラーとして使用できる携帯電話−の2機種を試作しました。
 
【効果】 無線LANによる高速通信を用いることで、
(1) 携帯電話で、高品質な音声と、動きがなめらかな映像(30fps[3])によるIPテレビ電話でのコミュニケーションが可能となります。
 
(2) DLNA機能搭載機では、テレビやPCなどのDLNA対応機器との間において、デジタルコンテンツ(映像・静止画・音声)を容易に共有できます。
 
【特長】 今回試作した携帯電話の特長は以下の通りです。
(1) IPテレビ電話対応機
1. 無線LANの高速通信を活用した高品質な音声、映像によるIPテレビ電話
2. 通信状況が悪化しても音途切れしにくい通話品質
 
(2) DLNA対応機
1. 本機をプレーヤーとして、DLNA対応メディアサーバーに格納された高品質映像コンテンツのストリーミング視聴が可能
2. 本機をサーバーとして、内蔵カメラで撮影した静止画をDLNA対応のテレビやPCでの視聴が可能
3. 本機をコントローラーとして、DLNA対応機器でのコンテンツ視聴の操作が可能
※本端末は、試作機でありDLNAの認証取得品ではありません。
 
【内容】 両試作機は以下の技術によって実現しました。
(1) IPテレビ電話対応機
1. 無線LANの感度・特性を損なわずに携帯電話に搭載するための無線LANモジュール化技術および実装技術
2. 通信状況の悪化を吸収するIPパケット処理技術
3. 他のIP電話との通話を可能にするIP電話業界の標準プロトコル[4]であるSIP[5]に対応した技術
 
(2) DLNA対応機
1. 携帯電話で最大1Mbpsの高品質映像視聴を可能とする映像ストリーミング技術
2. DLNA対応機器との相互接続を実現するプロトコル実装技術
3. 携帯電話内のコンテンツをクライアントに送信するサーバー技術
 
【テレビ電話の従来例】
  従来の携帯電話通信によるテレビ電話は、通信速度が十分でないため、音声、映像の品質を落としていました。
 
【無線LAN IP電話の従来例】
  無線LANの通信状況は変化しやすいため、IP携帯電話の音途切れが発生するなど、通話品質の低下が課題となっていました。
 
【備考】 両試作機とも、ITU Telecom World2006(香港, 12月4日〜8日)に出展します。

【特長の詳細説明】

(1)IPテレビ電話対応機

1.無線LANの高速通信を活用した高品質な音声、映像によるIPテレビ電話
  従来の携帯電話のテレビ電話は通信速度がボトルネックとなり、音声、映像の品質を落とさなければ通話ができませんでした。(FOMA 音声+映像 64kbps 今回の開発品は、音声+映像 約500kbps)無線LANの通信速度は携帯電話と比べると高速であるため、音声、映像の品質を落とす必要がありません。その結果、従来の携帯電話と比べてクリアな音声、鮮明かつなめらかな映像でテレビ電話が可能となりました。
 
2.通信状況が悪化しても音途切れしにくい通話品質
  無線LANの通信状況は変化しやすく、音途切れなど、通話品質を低下させる原因となっていました。無線LANの通信状況の悪化が通話品質に与える影響を緩和する仕組みを開発・導入することで、通信状況によらず音途切れの少ない通話を実現しました。

(2)DLNA対応機

1. 本機をプレーヤーとして、DLNA対応メディアサーバーに格納された高品質映像コンテンツのストリーミング視聴が可能
高速通信が可能な無線LAN通信機能を搭載することにより、従来の携帯電話と比べ高品質な映像コンテンツのストリーミング視聴を可能としました。また、映像コンテンツのファイルサイズに制限が無いため、長時間のコンテンツの視聴も可能となります。
 
2. 本機をサーバーとして、内蔵カメラで撮影した静止画をDLNA対応のテレビやPCでの視聴が可能
Digital Media Server[6]機能を携帯電話に搭載することにより、携帯電話内に格納されたコンテンツを、DLNA対応のプレーヤーで視聴することが可能となります。
 
3. 本機をコントローラーとして、DLNA対応機器でのコンテンツ視聴の操作が可能
Digital Media ServerおよびDigital Media Renderer[7]を制御する機能を搭載することにより、コンテンツのブラウジング、視聴などの操作を携帯電話だけで行うことが可能となります。

【用語の説明】

[1] DLNA(Digital Living Network Alliance)
ネットワーク機器(家電、PC、携帯電話など)同士の相互接続を実現するための標準化団体。標準仕様に従う機能を搭載することで、対応機器同士の相互接続を実現できる。
 
[2] IEEE802.11b/g
IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers、電気電子学会)が策定した無線LANの規格。周波数は2.4GHz帯の電波を使用する。通信速度の理論値は11Mbps(IEEE802.11b)/54Mbps(IEEE802.11g)である。
 
[3] fps (Frame Per Second)
1秒間に表示される画像の枚数。動画のなめらかさを示す指標で、数値が大きいほどなめらかな表示となる。
 
[4] プロトコル
ネットワークを介して通信する機器間で決められている通信手順や通信内容の規格のこと。
 
[5] SIP(Session Initiation Protocol)
電話の発信、着信、切断などの呼制御を行うためのプロトコルのこと。
 
[6] Digital Media Server
デジタルコンテンツをサーバーとして公開する機能を有するDLNA対応機器のこと。
 
[7] Digital Media Renderer
コントローラーからの制御によって、デジタルコンテンツの再生を行う機能を有するDLNA対応機器のこと。

以上