壁掛形非常用放送設備 WK-EK300シリーズを発売

【開発の背景】

建築物は収容人数や用途、規模に応じて、消防法施行令により非常用放送設備の設置が義務付けられています。近年は、防火対象の中小規模のビルや、商業施設、教育施設、公共施設などが多様化してきています。そのため当社非常用放送設備に対しても、放送エリアの細分化、接続可能スピーカー数の増量、避難誘導の多言語化など、施設の多様化に即した機能が求められるようになってきました。
また、非常用放送設備のリニューアル時には、新しい放送メッセージの追加や、運用操作のシンプル化など、幅広い機能向上も望まれます。
当社はこれらに応えられるよう、新しい壁掛形非常用放送設備を開発しました。
お客様の現在のニーズに合わせた機能を付加し、多様化する建築物に対応できる新製品となっております。

【主な特長】

1. 従来の10局、20局からさらに局数をアップした30局モデルを追加

10局、20局、30局の3つのモデルをラインアップ。当社従来品WK-EK100Aシリーズからさらに局数をアップした30局モデルが新登場し、放送エリア数の多い施設にも柔軟に対応します。10局と20局モデルはWK-EK100Aシリーズと同じコンパクトな縦寸法15 Uサイズ、30局モデルは施工性を考慮して19 Uサイズを採用しています。

2. 電力増幅ユニットでデジタルアンプ方式を採用し、最大出力を420 Wにアップ

定格出力60 W、120 W、270 Wの他、420 Wの電力増幅ユニットをラインアップ。出力の大きい屋外スピーカーの設置や多数のスピーカーを必要とする施設にも対応しやすくなりました。

3. 日英中韓の4カ国語の非常放送を標準内蔵、機器設定のみで多言語放送に対応

火災発生時の非常放送音声メッセージで、出火場所を示す階情報は、日英中韓の4カ国語64メッセージを内蔵しています。設定のみで簡単に多言語放送が可能になります。

4. スピーカー回線容量アップ

1回線に接続可能なスピーカーの回線容量は、当社従来品の70 Wから200 Wへ大幅にアップしました。出力W数が大きい屋外スピーカーも今までより多数使用でき、駐車場や屋外広場などへの放送も検討しやすくなります。

5. 停電時緊急・業務放送用の蓄電池を内蔵可能

業務用蓄電池（別売）を内蔵することにより、停電時に緊急放送及び業務放送ができるようになります。蓄電池はそのまま本体に内蔵することができます。

6. 5つのファンクションスイッチを装備

ファンクションスイッチで、放送先まとめ／音源再生／外部制御出力が可能で、それぞれのスイッチに各機能を割り当てることができます。スイッチにあらかじめ音源と放送先を設定することによりワンタッチ放送も可能です。

7. SDメモリーカード音源再生に対応

SDメモリーカードにオリジナル音源などの音声ファイルを収納し再生できます。内蔵している10種類の業務用メッセージと共に、緊急放送時やファンクションスイッチで放送することが可能です。
（SDメモリーカード音源再生対応は2曲までです）

8. カラーユニバーサルデザイン^※対応

本機はカラーユニバーサルデザインに配慮して作られており、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構の認証を取得しています。

• ※：カラーユニバーサルデザイン（CUD）
  色の見え方が異なる（先天的な色弱、白内障、緑内障など）人にも情報がきちんと伝わるよう、色使いに配慮したデザインを言います。