パナソニックグループ エナジー社は、当社製HIT太陽電池モジュールがPID(Potential Induced Degradation:電圧誘起出力低下)に対して高い耐性を有することを、社内および第三者機関の検証結果により実証しました。今回、第三者機関で実施した試験条件は、これまで複数機関から報告されている各種PID試験条件の中でも最も厳しい条件であり、検証結果は、当社製モジュールの高品質ならびに高信頼性を証明するものです。
PID現象とは、太陽電池モジュールでモジュール内部回路(太陽電池セル)と接地されたフレームとの間に高電圧がかけられた状態で温度や湿度などの外部要因が加わった場合に生じることがある出力低下現象で、太陽光発電システム全体の総出力を低下させる恐れがあります。一般にシステム電圧が高く、高温多湿な環境において起こりやすいとされています。
HIT太陽電池は、以下の事実ならびに社内外での検証結果により、極めて高いPID耐性を有することが実証できました。
当社は、今後も更なる高品質・高信頼性を備えた太陽電池の開発・商品化を加速し、グローバルでの事業拡大に取り組んでまいります。
- ※1株式会社ケミトックスは、製品の安全性評価試験、太陽電池の評価試験などを実施する専門機関。米国試験所認定協会A2LA(American Association for Laboratory Accreditation)からISO/IEC17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項を述べた規格)に基づいた第三者試験機関として認定され、さらに幾つかの材料に関しては、米国認証機関、及び国家認定試験所のUL(Underwriters Laboratories Inc.)から、UL外部試験所認定規格に従い、ULの外部認定試験所として承認を受けています。
以上