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2017年8月4日
サステナビリティ / プレスリリース
パナソニックKWNグローバルサミット2017
「共に未来を創る」ため、「共生社会」の持続的なあり方を
訴えた子どもたちのメッセージ
パナソニック株式会社が開催した「KWNグローバルサミット2017」において、参加した世界18の国と地域の子どもたちによって「未来社会への提言」が発表されました。提言の中では、「人と人とが助け合い多様性を認め合う社会」「自分が自分らしくいられる社会」「格差のない社会」「世の中の人が幸せになる技術を生む社会」などのアイディアが生まれました。昨今、世界がより一体となることが求められている世界情勢の中、グローバルな社会課題視点で子どもたちが世界を捉えた上で、「共に未来を創る」ための「共生社会」の持続的なあり方を訴求した提言が発表されました。
「KWNグローバルサミット2017」は、世界各国の小中高校生を対象にビデオ制作を支援する教育プログラム、キッド・ウィットネス・ニュース(以下、KWN)活動の関連プログラムで、「KWNグローバルコンテスト2017」で各国のNo.1となった世界18の国と地域26学校の代表約100名が東京に集結し、8月1日~5日の期間で実施されました。文化や社会課題が異なる子ども・若者たちが、互いに自国を紹介し他国を知る機会を持つことで、共生社会のあり方について体感し、未来社会のあり方を創造するための次世代育成プログラムです。KWNプログラムとしてグローバルサミットを開催するのは今回が初めてになります。
約100名(うち52名のキッズ・ジャーナリスト)の参加者が、パナソニックが目指す社会「A Better Life, A Better World」をテーマに、東京の街や社会を取材・体験し、国を超えた討議を行った後、「未来社会への提言」を発表しました。8月4日の発表会には、来賓として、国際連合広報センター所長 根本かおる氏、東京2020組織委員会 副事務総長 古宮正章氏、国際パラリンピック委員会(IPC)理事 Duane Kale氏、各国の大使館関係者などが参加されました。主催者のパナソニック株式会社 執行役員 竹安聡は「次世代の子どもたちの声は、社会に大きなインパクトを与え、イノベーションを起こすきっかけになる。子どもたちの可能性を秘めた『未来社会への提言』のメッセージをしっかりと受け止めたい」と挨拶し、子どもたちはそれに応える形で「未来社会への提言」を発表。参加されたゲストの方々は、発表内容の講評とともに未来のグローバルリーダーたちを称え、国際視点で共に未来を創るべく激励のメッセージを述べられました。根本かおる氏は「若者のエンゲージメントは私達にとって重要です。次世代の皆さんこそが世界を変えるチェンジメーカーです。全員がより良い社会を築く力を持っています」と述べられました。
また8月2日の東京取材の1グループの中では、東京2020組織委員会の「東京2020公認プログラム」として認定の「スポーツ」を通した多様性理解のプログラムを行い、4カ国の子どもたちがパラリンピック競技でもあるボッチャを体験。障がい・言語・年齢を超え、スポーツを通して一体となる体験を行いました。同プログラムは、東京2020組織委員会のアスリート委員会副委員長の河合純一氏、委員の関根明子氏、IPC理事のDuane Kale氏も参加し、ボッチャ協会の特別協力のもとイベントを行いました。サミットでの子どもたちの活動は、KWNのFacebookとYoutubeでライブ配信。宣言の内容はKWNのWEBで今後配信されます。
パナソニックは、“これからの社会を生きる上で必要な資質・能力”や“グローバル人材”育成の観点から、KWNの活動を通じて、子どもたち、若者たちが、夢や未来にむかって、その能力と可能性を最大限発揮できるよう応援していきます。
8月4日 「KWNグローバルサミット2017」
52名の各国受賞キッズ・ジャーナリストとパナソニック株式会社 執行役員 竹安聡
8月4日 子どもたちが「未来社会への提言」を8グループに分かれて壇上で発表
8月2日 東京取材活動「スポーツチーム」「多様性理解チーム」
主なスケジュール
北米 | アメリカ合衆国、カナダ |
---|---|
中南米 | パナマ、ブラジル |
欧州 | オーストリア、スロバキア、チェコ、ドイツ |
中近東 | アラブ首長国連邦、オマーン、タンザニア |
アジア | インドネシア、タイ、中国、日本、ベトナム、香港、マレーシア |
テーマ | 取材場所 |
---|---|
食・衛生 | 築地・料亭(日本のMottainaiの精神)、ごみ処理場(都市の技術) |
スポーツ | 有明(東京2020組織委員会 公認プログラム:障がい者など多様性理解、ボッチャ体験)、六本木(特別協力:バスキュール様、スポーツVR体験) |
都市開発、 環境 | 日本橋(特別協力:三井不動産様、江戸・日本橋の再開発)、有明・下水処理場(水浄化、災害対策) |
伝統と革新、 異文化理解 | 有明・日本科学未来館(ロボット、日本の技術力)、浅草(人力車体験、外国人浮世絵師など) |
多様性理解 | 渋谷(外国人インバウンド・定住者など多様性理解)、原宿(Kawaiiカルチャー) |
クールジャパン | 有明・日本科学未来館(ロボット)、秋葉原(ポップカルチャー) |
「未来社会の世界地図マップ」(「世界に残したいもの」家族、仲間、衣食住、ロボット、自国の文化、愛と平和の気持ちなどを世界地図で表現)
「ドイツ、インドネシア、タンザニア」チームの作品
「タイ、ベトナム、中国」チームの作品
「カナダ、マレーシア、香港・日本」チームの作品
「未来社会への提言」(自国・他国・日本での経験をふまえた、グループディスカッションによる発表内容)
チームの国名 | 提案内容 | どのように |
---|---|---|
タイ、タンザニア、ドイツ | 自分達のできる身近な事から、持続的に地球の環境を守り、未来につなげる社会 | ・より良い環境技術の研究と環境技術の開発支援 ・消費者として環境配慮製品を選択 |
チェコ、日本、パナマ、マレーシア | 国籍・人種・障がい・年齢などの違いを乗り越え、対話で課題を解決する社会 | ・スポーツの力で、人々がパッションを共有し一体となる ・お互いを知り、寛容になり、議論をする姿勢を持つ |
アメリカ、ブラジル、UAE | 声なき人に勇気を与え、多様性を受け入れていく社会 | ・教育によって、声なき人を含めた、全社会の人々に平等な機会を与える ・グローバル市民としてリーダーシップを発揮し社会変革を起こす |
オマーン、スロバキア、ベトナム | 平等で社会格差のない多様な文化を受け入れる社会を通して、世界が平和になる社会 | ・教育によって、社会格差を超え互いの違いを理解 ・お互いの多様性を受け入れるため祭りなどを行い、一体となったコミュニティ社会の形成 |
アメリカ、インドネシア、オーストリア | 社会システムの基盤を作り、多様性文化の受け入れや、言論の自由を受け入れる社会 | ・相手への寛容な受け入れ姿勢をもち、社会課題を共に考える教育、外の世界を知る機会を持つこと |
KWNは1989年にパナソニックの米国現地法人が米国の公立小中学校を対象にビデオ撮影と編集機器を提供し、子どもの視点でニュースを制作するという教育プログラムとしてスタートしました。その後グローバルに展開し、現在では世界の18の国と地域から参加しています。KWN活動の狙いは、ビデオ制作を通じて子ども達の創造性を育てる事にあると同時に、地域社会や世界の環境問題などを取り上げる中で、子ども達の社会意識を高める、作品制作過程を通じたチームワークが育まれるといった教育的価値も現場から報告されています。さらに、世界に広がるKWN参加校のネットワークを生かして、参加校同士の国際交流も活発化しています。
活動のコンセプトは“The World Through Their Eyes”。「子ども達がみる世界」を尊重し、キッズ・ジャーナリストたちの社会に対する「目」を養っています。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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