2024年11月15日
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パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、電源用として業界最高(※1)である最大5Aの通電を実現した高電流対応 0.4mmピッチ基板対基板/基板対FPCコネクタ(P4SPシリーズ)を製品化、2017年6月からサンプル対応を開始します。
産業機器や民生機器における高機能化や小型軽量化、急速充電規格の普及等により、機器内の電源基板と制御基板を接続するコネクタにも、高電流通電対応が要求されています。当社では独自の材料加工技術により、電源用として業界最高(※1)である最大5Aの通電が可能な端子間0.4mmピッチの基板対基板/基板対FPCコネクタを製品化しました。
ノートPC、POS端末、ハンディターミナル、ドローン、小型ロボット、へッドマウントディスプレイなど、産業機器や民生機器内の基板間接続
本製品は、2017年6月7日~6月9日まで東京ビッグサイトで開催される「JPCA Show 2017」に出展します。
一般に基板間接続用コネクタは、機器内の電源供給用と信号伝送用に使用されます。各種機器の急速充電対応や、モジュールの高機能化に伴い、電源供給用には、最大5A程度の高電流対応が求められるようになっています。従来品は、1端子あたりの通電容量が0.3Aのため、高電流に対応するためには、多くの端子、あるいは複数のコネクタが必要となり、基板上でのコネクタのスペースが大きくなってしまう課題がありました。当社では、独自の材料加工技術により、1端子あたり1.0Aの通電を可能にし、従来よりも少ない端子で業界最高である最大5A通電を実現したコネクタを製品化しました。これにより、電源供給用に必要な端子数を削減でき、基板の省スペース化が図れ、機器の小型化に貢献します。また、電源用と信号用を一つのコネクタに統合することも可能となり、コネクタの使用員数も削減できます。
各種情報端末や音響機器などのアナログ信号伝送では、高品質化の実現のため、ノイズや信号減衰を最小限に抑えることが求められています。そのためには、信号の伝送経路の接触抵抗を抑えることが有効となります。本製品では、独自の材料加工技術により、40mΩ以下という低接触抵抗を実現しました。接触抵抗が低いため、アナログ信号伝送時の信号減衰を抑えることができ、高品質な信号伝送を実現することで機器の高機能化に貢献します。
従来品は、1端子あたりの通電容量が0.3Aで、高電流通電に対応するには、端子数が多くなり設計の制約となっていました。一方で、高電流通電に対応するため、電源専用端子を設けたコネクタもありますが、コネクタの両端にしか電源専用端子を設けておらず基板上のパターン(配線)設計に制約が生じてしまう課題がありました。当社は専用端子ではなく、全ての端子が1A通電可能な仕様の製品を開発しました。そのため、電源供給用に必要な端子数を削減することができ、また、任意の場所に電源端子をレイアウトすることが可能です。これにより、基板上のパターン(配線)設計が容易になり、設計自由度の向上に貢献します。
項目 | 性能 | |
---|---|---|
分類 | 基板対基板接続用、基板対FPC接続用 高電流対応コネクタ | |
端子数 | 10~100端子 | |
外観寸法 | 端子間ピッチ | 0.4mmピッチ |
嵌合高さ | 1.5mm | |
幅(短手、嵌合時) | 3.6mm | |
電気的特性 | 定格電流 | (電源用として)1.0A/端子、 (信号用として)0.5A/端子 全端子数で合計12A以下 |
定格電圧 | AC,DC 30V | |
接触抵抗 | 40mΩ以下 | |
環境的特性 | 使用周囲温度 | -55℃~+85℃ |
以上
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。