パナソニック株式会社は、東京製鐵株式会社(東京都千代田区、以下 東京製鐵)と共同で、使用済み家電製品から発生する鉄スクラップをリサイクルし、再び当社グループの製品材料の鋼板として使用する鋼板の資源循環取引スキームを、このほど開始しました。
当社は限りある資源を有効利用していくために「できるだけ少ない資源で商品を作る。使う資源は再生資源を増やす」循環型モノづくりをすすめてきました。鉄資源につきましては鉄スクラップを原料とする電炉鋼板を、さらに活用していくことがますます重要になってまいります。また、価格・納入面での安定調達が課題となっております。
このため、当社は東京製鐵と共同で、利用にあたって製品で求められる品質性能を確保するため、電炉鋼板の薄肉化、皮膜耐食性向上、プレス加工性の向上など材料を開発し、洗濯機、照明器具、実装機、溶接機などに採用してまいりました。
こうした実績を踏まえ、当社は家電リサイクル工場の使用済み家電製品から回収した鉄スクラップを東京製鐵に納入、そして製造された電炉鋼板を安定的な価格で購入し、再び製品へ使用する資源循環取引スキームをこのほど電機業界で初めて開始しました。
具体的には、当社グループ傘下の家電リサイクル工場であるパナソニックエコテクノロジーセンター株式会社(兵庫県加東市、以下 PETEC)で回収・処理された家電製品由来の鉄スクラップを、東京製鐵 岡山工場に納入し、同工場で電炉鋼板に加工後、パナホーム株式会社が調達、建築用鋼板(天井材)として7月から使用されたものが第一弾となります。
この資源循環取引スキームでは、PETECから出荷する鉄スクラップ価格および東京製鐵から調達する電炉鋼材の購入価格を両社で協議した支給スクラップの変動ルールに基づいて取り決めることで調達コスト面でも貢献できるものです。
当社は今後も高品位の鉄スクラップを安定的に東京製鐵に供給すると同時に、資源の有効利用と調達価格の安定化の見地から、当社グループにおける本スキームの適用について、拡大を図ってまいります。
【本件に対する問合せ先】
- パナソニック株式会社 モノづくり本部 環境・品質センター 環境経営推進グループ
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