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2024年4月18日

PHS社 水廻り事業部 幸田工場を訪問しました(4/8)

4/8には、愛知県にあるPHS社 水廻り事業部の幸田工場を訪問しました。

「幸田」といっても「それどこ?」と思われる方も多いかもしれません。何を隠そう私自身もそうでした。場所はココ(※1)、岡崎から12kmほど南に行ったあたりです。幸之助創業者の「幸」の文字と一致することも拠点選定の理由であったとか。

この幸田工場はアラウーノの基幹工場ですが、アラウーノ以外にも洗面のミラーキャビネット水栓、ミラーキャビネット以外にもバスルームのフラットラインLED照明(リンク先の中ほど)に使われる導光棒も生産しています。

当社のアラウーノは、一般的な便器が陶器であるのに対し、「有機ガラス系」とよばれる樹脂素材です。焼成を要する陶器に比べて製造に係るエネルギーが少なく、樹脂材料ゆえにリサイクルも可能、しかも軽量であるがゆえに施工性も高いという特徴があります。

PHS社では、TPS(Toyota Production System)の考え方をフルに取り入れたHPS(Housing Production System)活動を推進しています。PHS社の拠点としては2022年にも北九州工場栗東工場を訪問しました。しかし、今回幸田工場を見て、この2年半でそのHPSを随分と進化させてくれたことを非常に頼もしく感じました。

まず、徹底した理論原価の追求。材料費のみならず作業、エネルギーについて、正味価値を生む「価値」、正味価値は生まないが価値を生むために必要な「準価値」、正味価値に直接にも間接にも繋がらない「無価値」に区分し、IoTも活用しながらそれらを工程毎に見せる化し、理論値に向けた改善活動に取り組んでいます。

また、その目標においては、「なんでも半分」の活動指針のもと、在庫や準価値作業の半減に取り組んでいます。まさに「高い目標に向かって活動する」を実践してくれているわけです。「半減できたら、次もまたそこから半減するということですね?改善後は改善前ですよ。」と尋ねると、最初は少し答えに躊躇していた皆さんも「それは、そうですね!」と納得いただきました。これなら、この活動は継続が期待できそうです。

安全においても、訪問した4/8時点で無災害継続838日。それを支える施策の一つが一人ひとりへの安全意識の浸透施策としての「MDK1全員活動(※2)」。毎日、全員が危険予知として考えた内容を紙に書いて各工程に掲示しています。日々誰一人として取り残さないために、毎日全員に安全について考えてもらう・・・これは非常に有効な取り組みと感心しました。

ものづくりの進化は、本気で力強く取り組む限りにおいて留まることがないものですが、幸田工場ではそれを実践してくれています。このものづくりの進化とあわせて、お客様が当社のアラウーノの良さをよく理解され、納得してお選びいただく・・・そのための販売の力も大いに進化させ、遠からずサニタリー市場におけるTOTO株式会社や株式会社LIXIL (旧INAX)の牙城に風穴をあけていただくことを期待します。

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※2 MDK1:Man Day KY(危険予知)1日1回

ショールームにて、アラウーノの特許技術

便器成型の工程にて

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