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2022年10月12日

PHS パナソニック住宅設備(株)北九州工場を訪問しました

皆さん、おはようございます。

先週10月5日に初めてハウジングの北九州工場を訪問しました。この工場で生産しているのは、システムキッチン洗面化粧台のカウンターとキャビネット、テクノストラクチャーのテクノビームです。意外に思われるかもしれませんが、これらの商品について私が語りだすと蘊蓄ばかりで長くなるので、ここでは商品のホームページへのリンクだけ張っておきます。蘊蓄が長くなるのは、身内の欲目を差し引いても、それだけそれぞれの商品が魅力的だから。是非、皆さんもリンク先をご覧ください。

午前中に概況説明を伺い、午後から工場を見せていただきましたが、概況説明の中で印象的だったのは健康づくりの取り組み。福岡女学院看護大学との共同研究で、尿ナトカリ計(※)とカゴメのベジチェック(※)を活用して(写真①)、一人ひとりの塩分・野菜の摂取状況を可視化して健康づくりに取り組んでいます。結果、血圧に関する有所見者が20%→8%に減少したとのこと。まずは可視化してカイゼンに取り組む、モノづくり拠点らしい取り組みです。

さて、完全な注文建築でも建売住宅でもリフォームでも、基本的には住宅は一品一様でキッチンや洗面に合わせて間取りを決めるわけではありませんので、システムキッチンにしても洗面にしても、構造材のテクノビームにしても案件毎に構成や寸法が異なります。しかし、工事に際しては全ての部材が揃わないと工事ができませんので、この工場では完全受注で邸別生産・邸別配送を実施しています。

例えば、キッチンのキャビネットであれば、形状×扉柄×取っ手の組み合わせで400万品種に上りますが、A様邸向けの部材セット、B様低邸向けの部材セット、C様邸向けの部材セット・・・を順次生産して、順次出荷する。これを受注からリードタイム7日で回しています。邸別にプランを作成、提案し、受注したら、邸別受注管理システムと直結された生産管理システムにデータが渡され、案件の地域によって国内3工場のいずれかで生産されて、7日目には施工現場に搬入されるという仕組み。よくぞ、これだけの仕組みを整えたものだと感心します。

しかし、魅力的な商品とこれだけの仕組みがあっても、競合他社に比して競争力という観点では見劣りするのが現状。これでは宝の持ち腐れです。

昨年来、PHSではTPSに倣って「HPS(Housing Production System)活動」を展開していますが、この北九州工場でも愚直に取り組んでいただいていることを確認しました。モノと情報の流れ図に基づき、邸別出荷が整流化できるように流し方を変え、異常の見える化、自工程完結の徹底、設備・人の生産性の向上に取り組まれ、例えば、今年3月から9月で人生産性や設備生産性は10%以上向上したとのこと。

もともと北九州工場は旧電工時代からの「1歩・1秒・1滴にこだわる」(写真②)という思想の発祥の工場と聞いていましたが、その工場においても愚直かつ全員参加の活動によって、まだまだ大きな改善ができることを実証してくれました。まさに「やればできる」、大変嬉しい成果です。

しかし、ここらでそろそろ限界なのか?というと、ざっと工程を見せていただいた限りでも、複雑なモノづくりであるからこそ、まだまだ改善の余地がある。すなわち、工場の能力をまだまだ高めることができるように見受けました)。

まずは、さらにモノの整流化を進めて生産性を徹底して高め、生み出したお金を魅力的な商品の宣伝や市場拡大、工務店の支援や古い設備の更新にも投じることで、成長を加速できるのではないかと感じた次第です。頑張れ、北九州! いけるぞ、水廻りシステム!

写真①

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写真②

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