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2023年7月21日

PCO社 モバイルソリューションズ事業部(MSBD)の神戸工場を訪問しました(7/12)

皆さん、お疲れ様です。

先週7月12日には、2年ぶりにLet's noteを生産している神戸工場を訪問しました。随分前に、PCO社で製造・ロジスティックを担当しておられるヴァイス・プレジデントの結城さんからも「神戸工場も随分変わったので、一度来てください」と言われていたのですが、ようやく伺うことができました。

会議室での工場からの報告では、2年前の訪問時に申し上げた3つの改善ポイントを軸に取り組みの報告をいただきました。その三つとは

  1. 請負社員の方に複雑なモノづくりを任せきりで、日々のカイゼンが行われていない。
  2. モノづくりを無視した作りにくい設計になっている。
  3. 安全道場についてはリスクを体感できる「体験型」を導入すべし。

ということだったのですが、「今はこれらの視点でどんどん改善を進めている」という報告を受けた上で、現場を見せてもらいました。

そして実際に見てみると、大部屋活動・WIPボードの実践(写真①)、実績原価の確認プロセスの導入、安全道場への体験型設備の導入など、報告どおり着実に取り組みを展開してくれています。昨年6月より実装ラインの可動率は14%向上。組立工程の人生産性は1.6倍に向上と目覚ましい成果が出つつあります。(正味率での見方は今からとのことでしたが・・・)

ただ、ラインに流れているLet's noteの生産における設計・製造・調達連携は緒に就いたばかり。他社ベンチマークに基づき、現在の組立工数を半減以下にする取り組みを進めつつあるとのこと。これは是非やり切っていただきたいところです。

一方、これらの活動は、私の目から見れば富士山の5合目に来たな・・・という感じ。5合目まではクルマで登れますが、ここからは自分の脚で登らないといけません。つまりここからが正念場。

というのも、大部屋活動の活動内容を詳しく見ると、これまでに決まっている工程の標準時間や全体のサイクルタイムに対して、それを超過しているケースを課題として抽出して解決に取り組んでいる状況。これでは標準時間やサイクルタイムがどんどん短くなっていくということにはなりません。次の目標を設定してその目標達成を阻む課題を潰してゆく取り組みに進化して初めてWIPボードレベルマップの「レベル3」「レベル4」になるわけです。

そういうわけで、神戸工場の皆さんには、トヨタさんに根付いている二つの言葉をお贈りしました(写真②)。一つは改善後は改善前。そしてもう一つは「改善魂」。トヨタ生産方式(TPS)の生みの親である大野耐一さんの「かくすればかくなるものとわかりなば、やむにやまれぬ改善魂」という有名な言葉があります。「こうすれば改善できるとわかれば、改善せずにはおられない」という意味です。皆さんに、そういう心境、心構えになっていただきたいという期待を込めたわけです。

私は、MSBDの皆さんだけでなく、当社グループの皆さん一人ひとりの魂の奥底にPanasonic Leadership Principles(PLP)すなわちグループ経営基本方針を宿すと同時に、トヨタさんで言う改善魂を宿すことができれば、一人ひとりが「誰にも負けない立派な仕事」の実践者になれると信じています。

神戸工場の皆さんは、今の富士山5合目での取り組みとその成果から「かくすればかくなるもの」とわかりつつあるはず。ここからは皆さんのPLP+「やむにやまれぬ改善魂」で高みを目指して着実に登っていけば、神戸工場の飛躍的な発展は間違いありません。

今年から事業部長に就任された山本さんも「ここは宝の山!」と力強くコメントしてくれました。GO! GO! 神戸工場! GO! GO! MSBD!

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