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2022年11月29日

WIPボードレベルマップ

先の投稿に関連するトピックをもう一つ。

色んな拠点で「大部屋活動」が始まり、そこでWIPボードを目にする機会も増えてきました。それはそれで嬉しいのですが、「あれ?」と思うWIPボードを目にすることもしばしば。また、「最初はうまく行ったのですが、ここから進まなくなって・・・」と相談を受けることもあります。

それらの活動を進めている事業部・拠点の中の相当数が、ゴールドラットさんにお世話になっていることもあり、岸良さんに「お世話になっているが、どう見ても魂の入っていないWIPボードが散見される」と相談したところ、新たなツールを提案してくださいました。

それが、WIPボードレベルマップ。
WIPボードの活用のレベルが、すなわちマネジメントのレベルの評価そのものになるという優れもので、岸良さんと、オペレーション戦略部の南尾さんに活用をお願いした次第です。

以下は、岸良さんのご提案内容のサマリです。

レベル0:WIPボードの活用未着手
レベル1:現場レベルの運用に留まっている(上司が問題を拾いにいかない)
レベル2:一部マネジメントの行動に変化が始まっている
レベル3:PDマネジメントが主流になっている
レベル4:達成不可能なほどの高い目標を目指して継続的改善が回る仕組みがある

レベル1は、WIPボードに課題を挙げたところで解決の手を誰も差し伸べてくれないので、現場の皆さんにとっては「見える化はできたけど、手間が増えただけ」と感じるので活用そのものが続かず、「WIPボードの失敗例」の経験となってしまう。

レベル2は、上司が問題を拾いにいくものの、問題が起きてから「何やってんだ!」と指摘することから始まり、それではダメだと認識し、上司が解決に向けた手を差し伸べるようになるまでの期間。上司がCAマネジメントからPDマネジメントに変わらないと、レベル1、レベル0に戻ってしまう危険なレベル。レベル2からレベル3はハードルが高く、組織風土(特に上司のリーダーシップスタイル)の変革が必要。

レベル3は、上司が課題を拾いにいって、課題解決に向けてどんどん部下を支援している状態。そうなると、部下は問題が顕在化する前にWIPボードに挙げるようになる。こうなれば、大きな課題が起きにくくなる。ただし、目標設定が低いと、その目標を達成した段階で、WIPボードに何も出てこなくなる。また、その組織・プロジェクトの責任者でも解決できないことを、上位のWIPボードで解決されるような仕組みも必要。

レベル4は、上司・部下が納得した、一見達成できないと思えるほどの高い目標が設定され、それが高い目標であるがゆえに、そこからの逆算で発想が多様になり、課題もどんどん挙がる状態。

ちなみに、岸良さんによれば、当社グループ界隈ではレベル4のベストプラクティスのWIPボードの実践は2例のみとのこと。

さぁ、皆さんの職場のWIPボードのレベルはどれくらい?

私としては、当然、全ての現場のWIPボードレベルがレベル4に、すなわち、そういうレベルのマネジメントを目指していただくことを期待しています。

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