【お知らせ】
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【変更】2024年1月23日
<お問い合わせ対応サイト>のURLを変更しました。
【訂正】2024年2月16日
<参考>(1)認証登録に関する不正(登録不実施)に関する表組みの中の、「材料種類:成形材料」「生産工場:四日市工場」の「品番明細」上から5番目を訂正(ME→MP)しました。
誤:ME(x3)E、MP(x4)Eシリーズ
正:MP(x3)E、MP(x4)Eシリーズ
<参考>(3)定期監査における不正に関する表組の中の、「材料種類:成形材料」「生産工場:四日市」の「品番明細」の品番表記の半角スペースを削除し、訂正しました。
誤:CY8611 30GN
正:CY861130GN
パナソニック インダストリー株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員・CEO:坂本 真治、以下 当社)の電子材料事業部が製造・販売する成形材料、封止材料および電子回路基板材料の52品番において、米国の第三者安全科学機関であるUL Solutions(以下 UL)の認証登録等の際、複数の不正行為を行っていたこと(以下 本件)が判明しました。現時点で確認がとれている事実と今後の対応について以下の通りご報告します。
お客様をはじめ関係者の皆様方に多大なるご心配とご迷惑をおかけし、心より深くお詫び申し上げます。
1. 不正行為の内容(品番は<参考>に記載)
本件の概要は以下の通りです。
(1)認証登録に関する不正(登録不実施)
認証時と異なる配合の製品を、登録品番を変えることなく生産し販売
- 成形材料:四日市工場(1980年代~現在)の17品番
内、11品番については「難燃性」の数値未達 - 封止材料:南四日市工場(1980年代~現在)の19品番
内、19品番については「難燃性」の数値未達 - 電子回路基板材料:アユタヤ(タイ)工場(2003年~現在)の2品番
内、1品番については「耐トラッキング性」の数値未達 - 電子回路基板材料:南四日市工場(2011年~2021年)の1品番
(2)認証登録に関する不正(データ改ざん)
(a)電子回路基板材料の新製品登録申請の際に開発目標の「相対温度指数(RTI)」になるように数値を改ざんし、UL登録後に以下の拠点で生産、販売を実施
- 郡山工場(2011年~現在)の8品番
- 広州工場(2016年~現在)の5品番
- 蘇州工場(2012年~現在)の3品番
- 台湾工場(2011年~現在)の3品番
(b)電子回路基板材料の新製品登録申請の際に開発目標の「難燃性グレード」になるように数値を改ざんし、UL登録後に以下の拠点で生産、販売を実施
- 郡山工場(2017年~現在)の1品番
- 広州工場(2016年~現在)の2品番
- 蘇州工場(2016年~現在)の1品番
- 台湾工場(2016年~現在)の1品番
(3)定期監査における不正
定期監査での不合格回避のため、登録された配合と異なるサンプルを作成し提出
- 成形材料:四日市工場(2014年~現在)の1品番
- 電子回路基板材料:アユタヤ(タイ)工場(開始時期調査中~2021年)の2品番
2. 本件への対応
(1)当該製品をご購入いただいているお客様に個別にご説明の上、今後の対応を協議します。
また、当該製品に関する個別のお問い合わせについては、下記のウェブサイトにて対応します。
<お問い合わせ対応サイト>
(2)これまでに、当該製品が原因と考えられる不具合の情報はお客様からいただいておりませんが、引き続き、お客様と情報共有のうえ、調査確認を進めます。
(3)本件についてULにすでに報告を行い、今後の対応について協議しています。
(4)本日付けで社外有識者による外部調査委員会を設置し、同委員会にて徹底的な調査、原因究明と再発防止策の提言を行います。
【外部調査委員会の構成】
棟近 雅彦(早稲田大学教授:品質マネジメント専門)
寺脇 一峰(弁護士:シン・ベル法律事務所)
松山 遙(弁護士:日比谷パーク法律事務所)
【外部調査委員会への委嘱内容】
- UL違反事案の調査
- その他の品質不正の有無等に関する調査
- 調査結果を踏まえた原因分析と再発防止策の提言
当社は外部調査委員会の調査に全面的に協力します。
外部調査委員会から調査報告書を受領次第、速やかにお知らせします。また、外部調査委員会の調査の途中で公表すべき事項があった場合には、速やかに公表します。
<用語説明>
- 成形材料:
JISでは「高分子物質を主原料として人工的に有用な形状に形づくられた個体」と定義されているプラスチック(樹脂)の成形材料です。
車載部品、家電等の用途で使用されています。 - 封止材料:
半導体素子を熱、湿気、光、物理的衝撃などの外部ストレスから保護するための樹脂材料です。
エポキシなどの熱硬化性樹脂が一般的で、主に半導体に使用されています。 - 電子回路基板材料:
情報通信機器、車載機器、半導体、家電等の電子機器に搭載されている電子回路基板の原料として、銅張積層板、プリプレグ等を指しています。
ガラス布やクラフト紙などの基材に絶縁性樹脂を含浸させ、熱で硬化させたシートをプリプレグと呼び、そのプリプレグの両面または片面に銅箔を加熱加圧成形したものが銅張積層板となります。 - 難燃性:
プラスチック材料の燃えにくさの度合いを表すグレード。
物体に炎などの着火源を近づけても、その着火源を離すと燃焼が続かず容易に燃えにくい性質のことです。 - 耐トラッキング性:
電子回路基板の表面が湿ったり汚れたりした状態で、大電流や高電圧を印加した際に放電によって配線間がショート(導通)する現象をトラッキングと言い、このトラッキングに基板材料が耐える力を指します。 - 相対温度指数(RTI):
Relative Thermal Indexプラスチックを一定温度の大気中に60,000時間(約7年)さらした際に、初期の物性値が半減する時の温度を指します。
<参考>
(1)認証登録に関する不正(登録不実施)
認証時と異なる配合の製品を、登録品番を変えることなく生産し販売
材料種類 |
生産工場 |
期間 |
品番数 |
品番明細 |
内、「難燃性」の数値未達 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
ステータス |
品番数 |
|||||
成形材料 |
四日市 |
1980年代~現在 |
17 |
CE5100シリーズ |
未達 |
11 |
CE5410シリーズ |
未達 |
|||||
MBF(x3)シリーズ |
未達 |
|||||
MBF(x3)Gシリーズ |
- |
|||||
MP(x3)E、MP(x4)Eシリーズ |
- |
|||||
MP(x3)A、MP(x4)Aシリーズ |
未達 |
|||||
CY2410シリーズ |
未達 |
|||||
CY3319シリーズ |
- |
|||||
CY47(x)1シリーズ |
未達 |
|||||
CY4815シリーズ |
未達 |
|||||
CY94(x)0シリーズ |
- |
|||||
CY8611、CY9613シリーズ |
- |
|||||
MBS2(a2)V+シリーズ |
未達 |
|||||
MBT1(a3)V+、MBT1(a3)-+シリーズ |
未達 |
|||||
MBT120-+、 MBT120V+シリーズ |
未達 |
|||||
CE2925シリーズ |
未達 |
|||||
CU(x4)シリーズ |
- |
|||||
上海 |
調査中 |
|||||
アユタヤ(タイ) |
||||||
封止材料 |
南四日市 |
1980年代~現在 |
19 |
CV5765シリーズ |
未達 |
19 |
CV5960シリーズ |
未達 |
|||||
CV4185、CV4185Aシリーズ |
未達 |
|||||
CV8710Kシリーズ |
未達 |
|||||
CV3400@シリーズ |
未達 |
|||||
CV3400H、CV3400VNシリーズ |
未達 |
|||||
CV3600シリーズ |
未達 |
|||||
CV4160シリーズ |
未達 |
|||||
CV4180シリーズ |
未達 |
|||||
CV4400@シリーズ |
未達 |
|||||
CV8400シリーズ |
未達 |
|||||
CV8410シリーズ |
未達 |
|||||
CV8560シリーズ |
未達 |
|||||
CV8710シリーズ |
未達 |
|||||
CV8715シリーズ |
未達 |
|||||
CV3300@シリーズ |
未達 |
|||||
CV8760シリーズ |
未達 |
|||||
CV8210シリーズ |
未達 |
|||||
CV4100シリーズ |
未達 |
|||||
上海 |
調査中 |
|||||
アユタヤ(タイ) |
材料種類 |
生産工場 |
期間 |
品番数 |
品番明細 |
内、「耐トラッキング性」の数値未達 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
ステータス |
品番数 |
|||||
電子回路基板材料 |
アユタヤ(タイ) |
2003年~現在 |
2 |
R-8700(EF) |
未達 |
1 |
R-8700(SB) |
- |
|||||
南四日市 |
2011年~2021年 |
1 |
R-1586(H) |
- |
ー |
(2)認証登録に関する不正(データ改ざん)
(a)電子回路基板材料の新製品登録申請の際に開発目標の「相対温度指数(RTI)」になるように数値を改ざんし、UL登録後に以下の拠点で生産、販売を実施
材料種類 |
生産工場 |
期間 |
品番数 |
品番明細 |
---|---|---|---|---|
電子回路基板材料 |
郡山 |
2011年~現在 |
8 |
R-1515E |
2013年~現在 |
R-15T1 |
|||
2019年~現在 |
R-5515 |
|||
2015年~現在 |
R-5785 |
|||
2021年~現在 |
R-5795 |
|||
販売実績無し |
R-9575Q |
|||
2012年~2020年 |
R-1533 |
|||
2015年~2019年 |
R-1533E |
|||
広州 |
2019年~現在 |
5 |
R-5375 |
|
2017年~現在 |
R-5575 |
|||
2019年~現在 |
R-5785 |
|||
2021年~現在 |
R-5795 |
|||
2016年~現在 |
R-A555 |
|||
蘇州 |
2012年~現在 |
3 |
R-1515E |
|
2016年~現在 |
R-A555 |
|||
2013年~2020年 |
R-1533 |
|||
台湾 |
2012年~現在 |
3 |
R-1515E |
|
2016年~現在 |
R-A555 |
|||
2011年~2016年 |
R-1533 |
(b)電子回路基板材料の新製品登録申請の際に開発目標の「難燃性グレード」になるように数値を改ざんし、UL登録後に以下の拠点で生産、販売を実施
材料種類 |
生産工場 |
期間 |
品番数 |
品番明細 |
---|---|---|---|---|
電子回路基板材料 |
郡山 |
2017年~現在 |
1 |
R-1566S |
広州 |
2020年~現在 |
1 |
R-1566S |
|
広州 |
2016年~現在 |
1 |
R-A555 |
|
蘇州 |
2016年~現在 |
1 |
R-A555 |
|
台湾 |
2016年~現在 |
1 |
R-A555 |
(3)定期監査における不正
定期監査での不合格回避のため、登録された配合と異なるサンプルを作成し提出
材料種類 |
生産工場 |
期間 |
品番数 |
品番明細 |
---|---|---|---|---|
成形材料 |
四日市 |
2014年~現在 |
1 |
CY861130GN |
上海 |
調査中 |
|||
アユタヤ(タイ) |
||||
電子回路基板材料 |
アユタヤ(タイ) |
開始時期調査中~2021年 |
2 |
R-8700/R-8705 |
R-8500/R-8505 |
記事の内容は発表時のものです。
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