パナソニックグループのひと
徹底した顧客課題の把握と創意工夫で 「インドならでは」のソリューションを: ヴィジャイ ワダワンさん
一人ひとりが全能力を傾け、より良い方法・手段を生み出し、それを積極果敢に実行して、大きな成果を上げる……。こうした「社員稼業」は、経営基本方針の根底と言えます。今回の「パナソニックグループのひと」は、「社員稼業」の実践に奮闘する社員の皆さんの取り組みや、その中でどのようにPLPが活用されているかを紹介します。
インドのシステム市場はダイナミックに進化、BtoB 顧客の多くが独自にカスタマイズされたソリューションを求めています。こうした事業の責任者である私は、メンバーを信頼して権限委譲を行うことで、「社員稼業」の実践リーダーを育てることを心掛けてきました。
メンバー全員が、収益もさることながら、顧客が抱える課題の解決と、ビジネスの推進を後押しするテクノロジーの開発に集中。顧客のニーズ・理想と現実のギャップを意識しながら、他社にないソリューションの実現にゼロから取り組んでいます。併せてオープンソースの活用、カスタマイズへの対応、ODM・OEM*¹の導入、生産・開発コストの大幅削減も重視。メンバーの間にイノベーションのカルチャーが醸成、モチベーションや事業に対する責任感が高まったことで、意思決定が加速し、競争力強化にもつなげられたのです。
*1 Original Design (Equipment) Manufacturing略。ODMは委託者のブランドで製品を設計・生産、OEMは生産すること。
代表的なソリューションの一例が、屋外広告などに適した「Digital SignEdge Display Network(SDN)」です。これはODMのディスプレイやコンテンツ管理システムなどをフル活用し、さまざまな内容・形式のコンテンツを、クラウド上で更新・スケジューリングしながら配信するものです。最適なハード・ソフトを組み合わせた他社にないソリューションは、インドで業界ナンバーワンの地位を確立し、収益にも貢献。ある自動車メーカーは全国の約1800カ所のディーラーに1万4000台以上を導入、情報配信は「お任せ」で車の販売に注力でき、業務効率向上につながっています。SDNはインドのほかマレーシアへ展開、他の国々への導入を検討中です。そのほか、ワイヤレスコラボレーションソリューション*²「ProMeet」や、さまざまな会議や会合に対応するオール・イン・ワン USB会議カメラ、順番待ち受付システムなども生み出しました。
*2 ワイヤレス技術を用いて大型ディスプレイにコンテンツを提示・共有するソリューション。
ソリューション提供による社会貢献、チームやメンバーへの権限委譲、顧客の課題解決に向けた総力の結集、市場の変化・ダイナミズムに対応した独自ソリューションの創造……。こうしたチームの方向性は特に、PLPに合致すると実感しています。
パナソニックはあらゆる技術的なニーズに応えられる、未来ある企業と感じます。こうした中、私たちもハードやソフト、サービス全般をもカバーできる、ソリューションプロバイダーへと進化する必要性を感じています。それがかなえば、パナソニックのみならず、「物」を扱う業界全体の「ブルーオーシャン」*³が実現すると確信しています。
*3 従来存在しなかった全く新しい市場を生み出し、新領域に事業を展開する戦略。
ヴィジャイ・ワダワンさん
ダイナミックな市場へのシステム導入をリード
パナソニック ライフソリューションズ インド株式会社
システムソリューション部門 ディレクター
2016年に入社。業務用ディスプレイやタフブック、放送機器、セキュリティほかシステムソリューション部門の責任者として、戦略構築、将来のリーダー候補育成などに注力。
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