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2024年3月26日

欧州HVAC事業への期待・・・欧州出張(3/10~16)

皆さん、お疲れ様です。

先週(3/10~16)、コロナ明けて初めて、久しぶりに欧州に行ってきました。

この時期の欧州出張はもともと英国の機関投資家とのミーティングとして計画していたのですが、空質空調社のHVAC欧州事業部長の小松原さんから、「それなら是非、HVACの各拠点での激励と、ちょうど欧州最大の空調機器展があるのでそこでのプレス発表にも出てください!」との強い要望を受けて火・水・木の3日間はHVACづくしになりました。

11(月)のロンドンでの機関投資家とのミーティング、ロンドンデザインセンター訪問後、12(火)にミラノに飛んでPHVACIT(新たに買収したシステムエア社の空調部門のイタリアの製造拠点)訪問、13(水)は欧州最大規模の国際空調環境展示会Mostra Convegnoでのプレス発表対応&見学、さらに当社商品の設置現場の視察、14(木)にはチェコに飛んでPHVACCZ(元PAVCCZ、かつてはテレビの工場)を訪問しました。

欧州での空調の事業は、もともと、マレーシアからの輸入による家庭用・業務用のエアコン販売がありましたが、今、注力しようとしているのはヒートポンプ暖房給湯器(日本で言えばエコキュート)、加えてシステムエア―社の空調部門の買収によって環境負荷の少ない水循環による業務用空調での事業拡大に挑戦しています。

ヒートポンプ暖房給湯器は、導入当初はウクライナ情勢の影響を受けたガス価格の高騰と各国の補助金施策で急激な販売拡大があったものの、現在はガス価格の正常化と、補助金施策の見直しで、当初の販売目論見からは大きく乖離しています。しかし、中長期的には環境規制でリードする欧州においては確実にガスボイラーの置き換えが進むことは間違いないと考えています。

この状況で重要なことは、販売額の拡大よりも、早急に各国での揺るぎないシェアを獲得することです。今はこの観点でも苦戦を強いられているのは事実。しかし、市場が大きくなってからではキャッチアップは難しくなります。なので、今、各国毎にシェア低迷の真因を詳らかにし、戦うべき国に優先度をつけ、そこで確実に手を打つことが最優先と考えます。

しかも、パナソニックの給湯器を選んでいただく上で、どのようなお客様が、どのようなポイントに着目してお選びになるのか・・・ここを明確かつ的確に認識した上での打ち手が重要と考えます。

さて、今回の欧州出張に際しては、行く前から期待と不安が入り混じっていました。というのも、かつてテレビで一緒に仕事をした多くの同志が、今はHVAC欧州事業部で活躍してくれていると聞いていたからです。

販売・マーケの責任者のEnriqueさんはスペインで頑張ってくれていたし、PHVACITでオペレーション全体の責任者の西村さんはテレビ時代に一緒にToC(制約理論)を推進してくれたメンバーの一人。チェコのRadekさんやPetrさんもかつてPAVCCZで大いに活躍してくれていました。

今回の出張の最大の収穫は、それらのかつての同志の一人ひとりが、それぞれの役割において、明確な課題認識を持って、これまでの進捗のみならず、今からやるべきことを熱く語ってくれたことです。これは本当に嬉しかった。

販売においてもモノづくり(調達・設計・製造)においても、HVAC欧州事業部の挑戦は始まったばかり。モノづくりの2拠点も詳しく書くとキリがないのでここでは書きませんが、改善すべきポイントは山のようにあります。しかし、経験豊かで情熱ほとばしる欧州の同志たちの活躍があれば、追いつき追い越すことは十分に可能であり、大いに期待するところです。

チェコのPHVACCZ はメインの製造建屋は建設中で来年夏には稼働するとのこと。「その時のオープニングにもう一度来てください!」とお願いされたのですが、期待を込めて「事業として斯斯云々の見通しが立てば前向きに考えるわ!」と条件を付けました。

是非、条件クリアしてもらって、来年夏にチェコに行けることを楽しみにします。

ロボットによる省人化はテレビ工場時代からのPHVACCZの得意技

PHVACCZでも大部屋活動開始、ここからはモノ情とWIPボードに魂入れないとね

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