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2023年8月23日

パナソニック インダストリー株式会社 電子材料事業部 郡山拠点を訪問しました(8/3)

皆さん、お疲れ様です。

先々週・先週と拠点訪問が続いたので連投になりますが、先週8月3日(木)には電子材料事業部 郡山拠点を訪問しました。ここは一昨年の7月以来2年ぶり2度目の訪問です。前回訪問時は、人手に頼る検査工程や多くの仕掛在庫など、現場での様々な改善の余地についてディスカッションさせていただきました。

それから2年、今年になってオペレーション戦略部の南尾さんから「郡山、変わりましたよ。一度行ってみてください」と伺っての今回の訪問です。

結論、今回の訪問で生まれ変わった郡山拠点を目の当たりにしたのです。これは、本当に嬉しかった!

私が訪問した1年後の2022年6月、郡山拠点ではオペレーション戦略部の支援も得ながら、本格的に現場カイゼンの活動をスタートしました。工程WIPと大部屋を繋いでの大部屋活動をスタートしたその活動は、「KGWay:郡山現場カイゼン道」(写真①)として、まさに拠点として自分事化してのスタートだったとのこと。

その大部屋活動ですが、今回の訪問では、午前中に大部屋に行くと皆さんが待っておられて、その日の大部屋活動に私も最初から最後まで参加させて頂きました(写真②)。そのようなアレンジもさることながら、郡山の皆さんが自分たちの大部屋活動に自信を持っているのだと思うと感激すら覚えました。

それぞれの工程のWIPから吸い上げた課題に対して、皆が進捗を報告するのみならず、詳しく皆で共有する。皆で理解する。そして、それぞれの部門が協力しあって、最後にクローズできたら拍手をし、感謝を表す。こういうことをしっかりやられているのを見て、非常に頼もしく思いました。

ただ、この大部屋活動で一番大事なことは「即断即決」。その日も滅茶苦茶暑くなる作業場所にクーラーをつけるかつけないかについて少し迷いがあったところを、事業部長の朴木さんと私で背中を押すシーンもありました(写真③)。なぜ大部屋活動で「即断即決」が大事かというと、もちろん課題のスピーディな解決ということもありますが、挙げた課題に対してすぐに対応すれば、課題提起した方にとって「課題を挙げてよかったな」となる。そうすると「私も課題をもっとあげてみよう」ということにつながる。つまり「即断即決」はさらなる課題提起に繋がるという観点でも非常に重要だと思うのです。

郡山の大部屋活動は大したものですが、そこでの総括コメントを求められて私が念を押したのは2点。

1点目は、「稼働が落ちた」というような現象が課題にあがるわけですが、それがもとに戻ったからクローズするのではなく、良くなった真因がきっちり究明されていて、理屈が通っている、理屈に対策が紐づいていることが分かったところでクローズして頂きたいということ。そうでないと、やはり次の日には悪くなるというようなことが起きます。

2点目は、日々の稼働は良い時もあれば悪い時もあります。良い時の後で落ちた時に何の条件が違ったのか。それが全部説明しきれるのであれば良いのですが、説明しきれない要因があるならば、それをまた課題としてあげてその原因を突き詰めていく。そうすることによって、毎日、最高記録を更新していく、というところまで行けば、本当の改善に次ぐ改善ということになると思うのです。是非、素晴らしい大部屋活動をさらにもう一段進化させてそういう姿を目指して頂くことを期待します。

午後からは、現場を視察させて頂きました。2年前とは打って変わって「これは何なんだ?」というぐらいに進化した現場。見せてもらったのは郡山の最新鋭ラインではあるのですが、2年前の課題であった、人手による検査も完全に自動化され、ライン自体は淀みなく動いています。

今、郡山はお客様からの大きなデマンドに応じるための大増産に向けて生産体制を整えている最中にあります。その中心になるのがこのライン。その稼働状況を尋ねると、ラインは淀みなく動いていて機械の稼働率は高い数字を示している一方、可動率は低く、低い可動の要因は生産品種によって異なる材料を投入する場合の設備清掃が1日に数回あるとのこと。ということは、1回の清掃で稼動すべき時間の数%ぐらいはロスしているということなので、ここは苦労されていると思う一方で宝の山とも思えます。例えば、人手での組み立て作業には標準作業と標準時間が設定され、標準時間をいかに縮めていくかというカイゼンをやる。そのために、材料や工具の置き方ひとつとっても工夫に工夫を重ねるわけです。そうであれば、この清掃作業にも、そういうやり方で標準時間を設定すれば、果たしてそれはどこまで短縮できるのか?

最新鋭ラインでの取り組みを詳細に拝見したわけではないので確信があるわけではないのですが、そういうところに改善の余地があるならば、是非ともそういう視点での取り組みを加速していただければ、郡山はますます進化できるのではないかとの期待を持ったわけです。

現場カイゼンの本格開始から1年でここまで進化した郡山拠点、”REBORN 郡山~常識を変えろ~”の中期ステップもさらに加速できるはず。
Go! Go! 郡山! ただし、くれぐれもご安全に!

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