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2023年3月14日

「言うべきことが言える」ようになるために

衆知経営を進める上で、「言うべきことが言える」風土の醸成はその大前提です。

しかし、私はそれは「言いたいことが言える」ということではないと思います。
私が言葉を選んでいるのは、「言いたいこと」は自分が中心、「言うべきこと」は社会や会社全体、組織全体を考えての改善提案であると感じるからです。

そして、そのような改善提案を組織や階層を超えて「言える」ためのさらに前提となるのは、一人ひとりが「お互いを尊重する」心がけにあると思うのです。

対立する見方や意見を積み重ねつつ、組織として迅速により良い判断をする。
その競争力ある判断に基づいて、たゆまぬ挑戦を重ねてゆく。
それが衆知経営の目指す姿です。

"Early criticisms can kill any innovation!"(イノベーションを台無しにする最も効果的な方法は、批判から始めてしまう事である)

これは、ToC(制約理論)のゴールドラット博士の示唆ですが、反対意見を言うべき時も、自分目線の「言いたいことを言う」という姿勢では「批判」や「否定」から入りがちですが、あくまで「言うべきこと」の視点に立てば、相手のバックグラウンドや、今相手がそう考えている理由に寄り添って「改善への気づき」をもたらす視点からの発言になるはずです。

すなわち、反対意見をもつ相手と敵対するのではなく、反対意見を聞く時には何物にもとらわれぬ素直な心で耳を傾け、反対意見を述べる時には相手に寄り添い、相手に自分の「改善提案」に素直に耳を傾けてもらえるように心がけ、表現にも創意工夫する。(自戒を込めて申し上げています)

こういうことが、「言うべきことが言える」企業グループになるために、一人ひとりが心がけるべきことの基本であると考えます。

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