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2022年2月1日

原点に立ち返って・・・第1回創業記念式典所主所感よりの抜粋

皆さん、お疲れ様です。

幸之助創業者の第1回創業記念式典の所主所感と言えば、「水道哲学」を思い起こし、その時代の社会課題と現在とのギャップから「今では古い」と思われる方も多いかもしれません。しかし、所 主所感から当時の時代背景に拠るところを取り除くと、今、私たちが再認識せねばならないことばかりだと考えています。

私がそう考える主な部分を抜粋すると次のようになります。

ご一読いただければ、私の最近の発信も原点に立ち返っているに過ぎず、また、最近よく言われる「パーパス経営」という言葉すら、当社にとっては創業以来それが伝統であったことをご理解いただけるかと思います。

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商売や生産は、その商店や工場を繁栄させるのでなく、その働き、活動によって社会を富ましめるところにその目的がある。社会が富み栄えて行く原動力として、その商店、その工場の働き、活動を必要とするのである。その意味においてのみ、その商店なり、その工場が盛大となり繁栄して行くことが許されるのである。
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精神的な安定と、物資の無尽蔵な供給が相まって、初めて人生の幸福が安定する。自分が松下電器の真使命として感得したのはこの点である。松下電器の真の使命は・・・・楽土を建設することである。
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この使命を達成するために、今日以降、250年をもって使命達成期間と定める。そして、この250年を10節に分割し、・・・第1節の25年間は今日出席しているわれわれの活動する活躍期間である。そして第2節以後は、われわれの次代の人たちが、同じ方途と方針とをもって、これを繰り返し、10回250年で世の中を・・・・富み栄えた楽土にしようとするものである。

使命達成の第一段階は、この250年をもってひとまず終了する。しかし、第2段階である次の250年に至っても、この姿は変わらず、さらに高い理想に向かって邁進するであろうと思う。
そして、そのときの理想に合致する方途は、そのときの人たちによって、われわれの伝統を生かして、さらに立案されるであろう。

諸君は、縁あって松下電器に職を奉じているからには、わが松下電器の使命に絶大なる歓喜と責任とを自覚しなくてはならない。この責任を自覚しないものは、遺憾ながら無縁の衆と断じなくてはならない。たとえ人数は少なくても、同じ使命に生きるものが、堅い団結の下に力強く使命に向かって邁進してこそ、無上の生き甲斐あるものを感じるのである。

われわれの理想は高く、使命は遠大である。従って、自分が諸君に要望することも、ある場合には極めて峻烈(しゅんれつ)であるかもしれない。しかし、自分は次代を良くするために、われわれが犠牲になることは最上とは考えていない。自分は、われわれが十分に人生の幸福を味わい、人生を全うし、その上に次代を良くすることを理想としているので、また、諸君の労が・・・報いられることは当然であると考えている。
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