楠見から皆さんへ 私が気づいた事や皆さんにお伝えしたいことをYammerに書き込んでゆきます。特に全社員の皆さんにお読み頂きたい内容についてはこちらにも転載しますので、ぜひお読みください。Yammerを通じて皆さんと積極的なコミュニケーションを取りたいと思っていますので、可能な方はぜひご参加ください。

2022年1月19日

私たち社員のウェルビーイング

皆さん、おはようございます。

年頭所感や、先般のサステナビリティ説明会で、「物と心が共に豊かな理想の社会の実現」を 250年の計に置くパナソニックグループに、今、現役として身をおく私たちが為すべきことは、地球環境問題の解決への貢献と、それぞれの事業を通じて「くらし」や「しごと」の人々の快適、安心、心身ともに健康で幸せな状態を維持・発展させること・・・すなわちウェルビーイング、そして、そのミッションに私たち社員の一人ひとりが思いっきり挑戦するためにも、社員一人ひとりのウェルビーイングを実現したいと申し上げました。

さて、私が松下電器に入社した 1989 年の 4 月 27 日に幸之助創業者がご逝去されました。その当時の経理責任者(今でいえば CFO )は副社長の平田雅彦さんでしたが、その平田さんは病床の創業者に毎月経営概況を報告しておられたそうです。そして平田さんが幸之助創業者ご逝去の前月の 3 月の報告の時に、最後に聞かれたのが「平田君、松下の従業員は幸せに働いているか?」という質問だったそうです。

今、皆さんは、幸せに働いていますか?

また社会から人財を預かって仕事を進める責任者の皆さんは、メンバー一人ひとりが幸せに働いているという実感を持てていますか?
また、そうなるように創意工夫いただいているでしょうか?

事業の発展は、私たちの「誰にも負けない立派な仕事」を通じて、お客様が私たちの商品やサービスをお選びいただいた結果として得られるものです。そして、お客様にお選びいただくための競争力はあくなき改善に次ぐ改善、改革に次ぐ改革、革新に次ぐ革新を積み重ねることで獲得・維持できうるものです。

そして、そういう活動に安心して没頭できるためにも私たち一人ひとりが「幸せに仕事ができる」状態にしなければなりませんし、また、没頭した結果としてお客様や仲間から「よくやってくれた」と評価され ることで、さらに仕事を通じた幸せが高まるのではないでしょうか。

多様な社員の皆さん一人ひとりに「私は幸せに仕事をしている」と感じていただくためには、自らの発意や気づきを安心して話せるような職場風土が重要です。すなわち誰もが安心して「言うべきことを言える」風土の下でこそ、一人ひとりの活躍や挑戦のスタートを切ることができると思うのです。

また、そうした風土を前提として、一人ひとりの個人としての生活を犠牲にすることなく、いわゆるワーク・ライフ・バランスをしっかり確保した上で、実際に思う存分に挑戦できるように、会社は多様な働 き方のための諸制度もどんどん取り入れてゆくべきだし、逆にそれを阻害するような既存の仕組みや制度は早急に改めるべきであると考えています。

ただ、社員の皆さんが、それぞれの仕事を通じて「幸せ」と感じられるかどうかは、会社が決めることではなく、社員の皆さん一人ひとりがどのように感じておられるか、ということが全てであると思います。会 社や責任者が画一的な方針や施策を押し付けたところで、多様な皆さん一人ひとりの「幸せ」を実現できるわけがありません。

そして言うまでもなく、仕事の上での果敢な挑戦のために、自らの個人としての生活や人生、あるいはご家族を犠牲にされるようなことは決してあってはなりません。

だから、一人ひとりが積極果敢な挑戦をする上で、会社の仕組みや制度がハードルになっているならば、是非、責任者や人事の方に声をあげていただきたいのです。そして、責任者や人事の方はそのような意見によく耳を傾け、一人ひとりが挑戦する上でのハードルを取り除くよう創意工夫を弛みなく、躊躇することなく続けていただきたいのです。

こういうことが常態化し、私たち社員のウェルビーイングをどんどん高めてゆくことが、結果として競争力強化の加速に繋がると確信しています。

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