パナソニックのリチウム一次電池が小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル回収に貢献

2010年8月25日

トピックス

「はやぶさ」の回収カプセルに搭載された電池と同じ、パナソニックのBR系円筒形リチウム一次電池

2010年6月13日、約60億kmの旅を終えて7年ぶりに地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。
「はやぶさ」が地球に帰還した際に、高度約1万7000kmで回収カプセルが衛星本体から切り離され、地球に再突入しました。この回収カプセルに、パナソニックのリチウム一次電池(※)が搭載されていました。
カプセルは、オーストラリアの砂漠地帯に落下後、カプセルが発信するビーコンを頼りに捜索され、回収作業の一助となりました。


■搭載された電池:
BR系(正極材:フッ化黒鉛)円筒形のリチウム一次電池であるR-CとBR-Aを使用した組電池。BR系リチウム一次電池は、自己放電が少なく、環境変化に強く、安全かつ長期信頼性を持つ電池です。


■経緯・ストーリー:
電池の採用に関しては、宇宙科学研究所(現、宇宙航空研究開発機構(JAXA))様より、パナソニックのBR電池を受注し、パナソニック(当時は松下電池工業株式会社)は1998年に納入しました。
その後、2009年2月にJAXA様より、BR電池に関する自己放電率とビーコンの発信時間を推定する放電試験への協力依頼がありました。これは帰還が予定される2010年6月に向けて、電池の残存量を推測し、ビーコン発信が継続できる時間を予想するためとのことでした。
この協力依頼を受けたパナソニック株式会社エナジー社 では、さまざまな環境変化における放電試験を約10カ月間実施。ポイントとなったのは、宇宙空間で7年(提供からは12年)経過した電池の劣化度合を再現することでした。その結果はカプセルを回収する上で、重要な情報となったとのことです。


※リチウム一次電池とは・・・
低温から高温まで使用でき、高電圧(3V)で大きなエネルギーを持つ電池。ガスメーターなどのメーター類、カメラ、データ保存用電源、リモコンキー、電子体温計、電気ウキ、火災警報機などに使われます。円筒形、コイン形、ピン形など、形も様々です。
パナソニックは、長期間使用が可能な信頼性が高いBR系とカメラなどに使用されるなど汎用性の高いCR系(正極材:二酸化マンガン)の両方で、幅広い用途にお応えしております。


▼パナソニック株式会社 エナジー社
 電池がよくわかる情報が満載。工場見学や子ども向け手作り電池教室も実施中です。
 http://panasonic.co.jp/ec/

▼BR系円筒形リチウム一次電池 BR-C
 http://industrial.panasonic.com/www-cgi/jvcr13pz.cgi?J+BA+3+AAA4004+BR-C+7+JP

▼BR系円筒形リチウム一次電池 BR-A
 http://industrial.panasonic.com/www-cgi/jvcr13pz.cgi?J+BA+3+AAA4004+BR-A+7+JP

▼パナソニックの電池
 http://panasonic.jp/battery/

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発表年月
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