持続可能な社会をつくるテクノロジー

新たな生活様式への貢献~パナソニックの研究開発戦略

2020年9月25日

特集

新たな生活様式への貢献~パナソニックの研究開発戦略

当社は、国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献すべく、さまざまな事業活動を推進しています。2020年7月、専務執行役員の宮部 義幸がオンラインでの技術セミナーを実施し、SDGsの目標もふまえた多領域にわたる研究開発や新規事業創出に向けた最新の取り組みについて語りました。
(写真:2020年7月15日、メディアに向けて開催されたオンライン技術セミナーで説明する専務執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO) チーフ・マニュファクチャリング・オフィサー(CMO) 宮部 義幸)

2020年7月現在、新型コロナウイルスの影響は続いており、いまだ世界は困難な状況にあります。
創業者・松下幸之助は、1958(昭和33)年、「困難こそ発展の好機」として次のような言葉を残しています。「当社は困難に直面したときに必ず何ものかを生み出してきた。かつてない難局であれば、それは同時にかつてない発展の基礎となりえる」。今まさに、私たちはその言葉を心に刻みなおしながら、さまざまな取り組みを推進し続けています。
お客様の声を聞き、時代のご要望に寄り添いながら、技術・製品・サービスをご提供する――ここでいま、一つの指針となるのがSDGsです。SDGsが掲げる17のゴール達成への貢献も鑑みつつ社会課題の解決に向けた事業活動を進めることは、パナソニック創業時からの企業理念「より良いくらしと持続可能な社会の両立」に沿うことでもあります。

国連が採択したSDGs 17のゴール

SDGsはSustainable Development Goalsの略。2030年までに達成を目指す17の目標のこと。

3つの分野で「くらしと世界をアップデート」

私たちは「くらしと世界をアップデート」していくことを存在意義と定め、大きくは「Mobility」「Home」「Business」の分野において以下のようなソリューションの研究・開発に取り組み、さまざまな「お役立ち」の提供を目指しています。

Mobility
障害物の検知や外界認識などの技術を駆使した自動運転、配車システム。また、次世代パワーデバイスやリチウムイオンバッテリーシステム、非接触給電システムなど、エネルギーを効率よく活用するための技術。

Home
顔認証入場、顔決済セルフレジ、不審者検知などのセンシングソリューション。くらしデータ分析、人の生態情報・行動情報をもとにした感情推定、可変住宅などの技術。

Business
無人の自動決済サービスや、無人配送ロボティクス、自動棚卸/補充などの次世代店舗/施設向けソリューション。また、パワーアシスト機器や自律移動ロボットなど、工場や物流/搬送の現場を支えるロボティクス技術。

これらの製品・サービス・ソリューションを支えている「モノづくりの柱」となるのが、長年私たちが培ってきたキーデバイス/マニュファクチャリング、そして創エネ・蓄エネ、エネマネといったエネルギーの領域における技術とノウハウです。

研究開発の方向性 ~くらしと世界をアップデート~

新たな生活様式への貢献

新型コロナウイルスの存在は、人々のくらしに明確な変化を生み出しました。これまで当たり前と思っていたことが、そうではなくなりました。フェイス・トゥ・フェイスで行われていた会議などはオンライン上で実施されるようになり、買い物も自宅に居ながらオンラインで済ませることが新しい「当たり前」となりつつあります。こうした変化によって生まれる課題、例えば物流の効率化といったお困り事を、当社の技術・サービス・ソリューションによって解決していくことを目指しています。

コロナ禍の中でのお役立ちの例としては、店舗や公共施設など、人が集まる場所においての混雑度・人の流れをモニタリングする機能を備えた「Vieurekaプラットフォーム」があります。
スマートエイジングケアの分野では、介護施設向けの業務支援サービス「ライフレンズ」の提供を開始しました。これは、夜間に入居者様を定期的に見回る業務の負荷を軽減するためのサービスで、ウイルス感染の機会を減らすことにもつながります。
また、在宅介護に携わるケアマネージャーを支援する「デジタル・ケアマネジメント」や歩行訓練ロボットの開発・実証実験なども推進しています。

新たな生活様式への貢献に向けて

サービスを支える情報基盤の確立

デジタル/クラウド技術として、すでにグローバルで運用を始めているのが、さまざまなサービスを支える情報基盤となる「パナソニック デジタル プラットフォーム」です。IoT化された機器がクラウドサーバにつながり、データ集約されることでお客様にタイムリーなフィードバックが可能となります。
またご家庭の配線、配線器具を通じたパワーラインコミュニケーションが可能となる「IoT PLC」についても、適用範囲を拡大するべく、取り組みを加速していきます。

IoT化の進展と同時に取り組むべきはよりセキュアなシステムの確立です。スマート工場やスマートビルなど、ネットワークで管理されている現場はもちろんのこと、当社が製造・販売している製品も、お客様のお手元でネットワークにつながる機会が増えています。それらをさまざまな脅威から守り、監視し続けるIoTサイバーセキュリティシステムも運用・展開中です。

支える基盤

2030年、そして2050年を見据えて

当社はSDGsが採択された2015年から2年後となる2017年に「パナソニック環境ビジョン2050」を策定。モノづくりの現場や、実際にお客様がそのモノを使う時点において使用されるエネルギーを削減すること、そしてそれを超えるクリーンなエネルギーの創出・活用を推進していくことを定めました。SDGsがゴールの年として掲げる2030年、そして2050年へと、常に先を見据えた活動をしていきます。

この困難の時代において、当社は

  • 強い差別化技術を生み出す力
  • ビジネスモデルを変革し、新事業を創る力
  • クロスバリューイノベーション力

の3つの力を融合し、一丸となって取り組みを推進していきます。そして、経営理念に込められた「事業を通じて、世界の人々の生活をより豊かで、より幸福なものにする」という考え方を、あらゆる行動の根幹とし、お客様一人ひとりにフィットした「くらしアップデート」を多様な空間・領域へと拡げ、お困り事の解決に取り組んでまいります。引き続き当社の研究開発・新規事業創出にご期待ください。

写真:パナソニック株式会社 専務執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO) チーフ・マニュファクチャリング・オフィサー(CMO) 宮部 義幸

パナソニック株式会社 専務執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO) チーフ・マニュファクチャリング・オフィサー(CMO) 宮部 義幸

 

発表年月
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