創業100周年記念「クロスバリューイノベーションフォーラム」

100年企業のイノベーション

2018年11月 8日

特集

100年企業のイノベーション

工業化社会から情報化社会、そして超スマート化社会へ。世の中が急激に変化するなか、新たなイノベーションが求められています。2018年、創業100周年を迎えたパナソニックは、次の100年に向けて、いかにしてイノベーションを生み出そうとしているのか。当社の宮部がその取組みを語り、さらにゲストお二人と当社の馬場を加え、次の一歩を踏み出すために必要なマインドについて、ディスカッションを行いました。

講演名:100年企業のイノベーション~次の100年に向けて~
日時:2018年11月1日(木) 16:45~17:45
登壇者:
パナソニック株式会社 専務執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサー 宮部 義幸
株式会社NEW STORIES 代表 太田 直樹氏
株式会社日経BP 取締役 浅見 直樹氏
パナソニック株式会社 ビジネスイノベーション本部長 馬場 渉
写真:パナソニック株式会社 専務執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサー 宮部 義幸

冒頭で宮部は、パナソニックが創業し大きく成長した工業化社会を「Society 3.0」、変革を迫られている現在の情報社会を「Society 4.0」、そしてリアルとバーチャルがつながるこれからの社会を「Society 5.0(超スマート社会)」と分類しました。

大量生産・大量消費の「Society 3.0」の時代は、品質の良いものを廉価に購入できるようになった一方で、失ったものも多いとして、「これからの『Society 5.0』の時代に求められるのは、人間中心社会への回帰だ」と指摘。それには「心の通った商品・サービスを提供することが重要であり、それを実現するのが『HomeX』である」と説明しました。

写真:パナソニック創業100周年記念「クロスバリューイノベーションフォーラム2018」ビジネスセッション「100年企業のイノベーション~次の100年に向けて~」の様子

宮部は「Society 5.0」に向けた組織の変革にも言及。従来のプロセス重視から、フレキシブルな組織への変革が求められているとして、「Compact(小さい)」、組織として独立しているという意味での「Complete(完結した)」、「Constraint-free(しがらみのない)」という「3つのC」を持つ組織が必要だと述べ、その実践の場として、2017年11月、米国・シリコンバレーに「Panasonic β」を設立したと語り、その場所こそがパナソニックのイノベーション量産化のマザー工場になることを目指していると語りました。

後半のディスカッションで、浅見氏は「同じビジネスモデル、組織だと会社の寿命は30年と言われる。100年続くには何度も改革が必要になる」と述べ、パナソニックにおける改革の取組みについて質問。

宮部は「私どもは何度も外科手術をやってきたが、外科的な処置には限界がある。いまは漢方医が必要」と述べ、それを受ける形で馬場も「イノベーションを起こし、社風を変えるには東洋医学が効く」と回答しました。

「くらしアップデート業」に関して、宮部は「従来の工業製品は買ったときが最も価値が高い。しかし、これからは買ったときが『始まり』になる商品やサービスを提供する必要がある」と述べました。

写真:パナソニック創業100周年記念「クロスバリューイノベーションフォーラム2018」ビジネスセッション「100年企業のイノベーション~次の100年に向けて~」の様子

馬場は「昔の酒屋さんや電気屋さんは、お客さんをよく知っていて、きめ細やかなサービスを提供できたが、今の量販店は顧客のくらしの実態を知らないため、ソリューションを提供できていない」と述べ、「今の技術を使えば、昔のきめ細やかなサービスを提供できる」と、「HomeX」も含めたパナソニックの今後の取組みの可能性を示唆しました。

太田氏は「これからの課題先進国は中国。その中国の課題解決に貢献するソリューション事業は、よい決断だ」とパナソニックと中国企業との連携に触れました。また、テクノロジーが必ずしも人の幸せに結びついていないと指摘し、健康で安心、満足できる状態を指す「ウェルビーイング(well-being)」をくらしの中で、どう実現していくのかが重要になると語りました。

宮部は、「今の日本は、旧態依然としたやり方で延命しようとしているが、変化をチャンスととらえ、変化に先回りして、世の中にお役立ちする製品やサービスを提供していきたい」と述べました。

最新情報はこちら

パナソニック創業100周年記念「クロスバリューイノベーションフォーラム2018」特設サイト https://www.panasonic.com/jp/100th/forum.html

発表年月
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