創業100周年記念「クロスバリューイノベーションフォーラム」

若きリーダーたちが語る:日本再興に求められるイノベーション

2018年11月 8日

特集

若きリーダーたちが語る:日本再興に求められるイノベーション

少子高齢化による労働人口の減少、GDPの頭打ち、こうした時代にあって、モノづくり企業はどうあるべきか、どのようなイノベーションが求められているのか。モデレーターとして桔梗原氏を迎え、現代の日本をリードする若きイノベーターたちに、自由闊達に、日本の長きにわたる停滞の原因、さらに未来に向けてどのような次の一手、イノベーションが求められているのかを語っていただきました。

講演名:テクノロジーによるイノベーション~いま日本再興に向けて何をすべきか~
日時:2018年10月31日(水) 16:30~17:30
登壇者:
メディアアーティスト 落合 陽一氏
Takram代表取締役 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート客員教授・名誉フェロー 田川 欣哉氏
Preferred Networks取締役 最高技術責任者 奥田 遼介氏
日経BP社 日経BP総研 フェロー 桔梗原 富夫氏
「ポスト・モノづくり」について説明するメディアアーティスト落合氏

まず落合氏は、日本のモノづくり自体は決して間違ってはいないとしたうえで、「モノづくりは大量生産で安価な製品か、少量生産で高価な製品かの2つしかない」と説明。生産・消費ボリュームが大きい場合、大量生産で安価な製品でも十分な利益が出せるものの、今やその地位は中国に奪われてしまったため、これからの日本には「ポスト・モノづくり」において利益を上げる方法を考える必要があると述べました。例えばモノを売るだけでなく、サービス利用料、会費などといった、従来の製造業の考え方にとらわれないサブスクリプション的な要素を付加することが必要だと力説。さらに現在、比較的好調な企業が直販を行っている点をあげ、企業側がユーザーともっと直接やりとりを行い、情報を得ることが欠かせないと提言しました。

デザインからモノづくりを考える田川氏は、これからのイノベーションに欠かせない要因として、持論である「BTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ)」一体での取組みをあげ、従来のモノづくり企業はデザイン面での発想が足りなかったことを指摘。企業はもっとデザインの使い手となるユーザーを知ることが必要であると語りました。さらに、これまでのマーケティングが恋愛関係に似た「お客様に振り向いてもらう発想」だったのに対し、これからのマーケティングは婚姻関係に似た「お客様が離脱していかない発想」に変化していくであろうと語り、労働人口の減少に対しては「見なし労働人口という考え方はどうか?一人がいくつもの仕事やコミュニティに関与することで、何人分もの仕事をこなすという考え方もある」と提案しました。

これからのイノベーションについて提案する田川氏

お片付けロボットなどを大企業と連携して開発している奥田氏は、「単純にGDPが伸びることが良いことかどうかわからない」としつつも、日本のライバル企業同士が国内で製品開発・販売競争を繰り返すのではなく、今までの技術を応用して、もっと新しい製品、新しい市場、新しいサービスにチャレンジしていく必要があると語りました。プロダクトだけでなく、そのプロダクトを毎日使ってもらうことに対価を得る仕組みづくり、例えば「体重計」であれば製品を売り切って終わりではなく、毎日体重計に乗りたくなるような工夫を施し、毎日乗ることに対し料金を払ってもらえるような仕組み(サービス)が、これからのモノづくりにも求められていると話しました。

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パナソニック創業100周年記念「クロスバリューイノベーションフォーラム2018」特設サイト https://www.panasonic.com/jp/100th/forum.html

発表年月
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