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【特別講演】ビジネスは社会を豊かにするためにある ~松下幸之助が教えてくれたこと~

2018年11月 2日

特集

【特別講演】ビジネスは社会を豊かにするためにある ~松下幸之助が教えてくれたこと~

日本を代表するリーディングカンパニーであるファーストリテイリング社の柳井 正氏による特別講演。パナソニックの創業者・松下幸之助の「水道哲学」を紐解きながら、自らの会社の使命、取組み、さらにはこれからのパナソニックに期待する姿について語っていただきました。

講演名:ビジネスは社会を豊かにするためにある~松下幸之助が教えてくれたこと~
日時:2018年10月30日(火) 15:00~16:00
登壇者:
株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長 兼 社長 柳井 正氏

「パナソニックの創業者である松下幸之助さんは、言うまでもなく日本を代表する偉大な経営者であり、強い尊敬の念を抱いています」と冒頭に語った柳井氏。「国や社会のために事業をするという強い志。幸之助さんの教えがなければ、現在のファーストリテイリングの成長もなかったのではないか」と振り返りました。

中でも、松下幸之助の著書「社員稼業」の中の一文、「たとえ会社で働く一社員の立場であっても、社員という稼業の、つまり、ひとつの独立した経営体の経営者である」という一段高い意識を持って自らの仕事にあたる考え方。これに、ファーストリテイリング社のスローガンである「グローバルワン・全員経営」は強い影響を受けていると述べました。

写真:LifeWearという概念を説明する柳井氏

柳井氏がさらに感銘を受けたと語るのは、松下幸之助が提唱した「水道哲学」です。ファーストリテイリングのミッションにはこの「水道哲学」と深い共通性があると語りました。

柳井氏が服の本質を追求する中でたどり着いたのは、「あらゆる人のための高品質な日常の服、『LifeWear』という概念」。そして、その『LifeWear』の中心にあるのが『MADE FOR ALL』という服に対する考え方です。「あらゆる人のための服という考え方で、世界中のどこでも、誰もが、高品質な服を安心して買えるようにする。これが服の民主主義である」と柳井氏は強調しました。

また、「激変する今の時代において、日本を代表するパナソニックが果たせる役割は非常に大きい」と語り、パナソニックに対して「企業および人にとって最も重要なのは『非常識なほど目標を高く持つ』ということ。これがイノベーションの素になる」と期待を寄せました。

「『非常識なくらい高い目標』は、既存のやり方の延長線上では実現できず、あらゆることを変換せざるを得なくなる。そのために重要なのは、自分たちは何のために事業をやっているのか、自らの使命とは何なのかを考え抜くこと」「パナソニックは世界に通じる技術力とブランド力を持っている。だからこそ、ぜひ世界中を驚かせる、さすがパナソニックだなと思わせるような目標を描いていただきたい」とエールを送りました。

写真:LifeCarについて説明する柳井氏

柳井氏からのパナソニックへの提案として提示されたのが、「LifeCar」。それは従来の自動車ではなく、「世界中の人びとの生活を変える、既存のメーカーでは作れない自動車」。「高機能で、良いデザイン、これをあらゆる人が買える価格にし、大量に、圧倒的なスピードで世界中に供給する。これが車の民主主義」と柳井氏は述べました。

もうひとつの提案が、「LifeHome」。こちらも、高品質で快適、最先端の技術が施された生活環境を、低価格・大量・圧倒的スピードで供給することをコンセプトにしており、「世界中のどこでも、誰もが、高品質の住宅を安心して買えるようにする『住まいの民主主義』」という考え方を強調しました。

「全く新しい概念の製品を作って、世界中の人たちの生活を変えて、よりよい社会を作っていく。そのようなパナソニックになっていただきたい」と語る柳井氏。「パナソニックとファーストリテイリングは、業種も歴史も違うが、抱く使命は同じ。まず自らが変わり、世界を変えるために、大きな夢に向かって前進しましょう」と締めくくりました。

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発表年月
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