※本文にて紹介するソリューションには、実証実験段階の内容も一部含みます。
手ぶら観光支援サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL」(ラゲージ・フリー・トラベル)
「LUGGAGE-FREE TRAVEL」は、パナソニック、株式会社JTB(以下JTB)が、輸送パートナーにヤマトホールディングス株式会社を迎えて、訪日外国人旅行者に手ぶら観光の快適さと自由な時間を提供する目的で2017年からスタートした全国対応型サービスです。
JTBの訪日外国人旅行者向け周遊パッケージツアー「サンライズツアー」組み込み販売を2017年8月8日より開始し、2018年1月5日からは個人旅行者向けWEB予約販売を加えて本格的にサービス提供を始めました。今後も3社で連携し、配送エリアと取扱い拠点の拡大、サービスの向上を続けていきます。
自律搬送ロボット「HOSPI(R)」
「HOSPI(R)」は、人の代わりに搬送作業を行うロボットです。あらかじめ記憶させた地図情報に基づき、高性能センサと高度な障害物回避アルゴリズムによって、移動環境を認識しながら走行し、歩行者や障害物に接触することなく安全かつ効率的にさまざまな物を搬送することができます。
「HOSPI(R)」はすでに国内外の病院で薬剤や検体の搬送などに利用され、2017年には空港内のラウンジでの食事後の下げ膳や、ホテルロビーでのドリンクサービスの実証実験を経て、更なる活躍が期待されています。
多言語音声翻訳サービス「対面ホンヤク」
2017年11月からサービス提供を開始した「対面ホンヤク」は、お互いの顔を見ながら、それぞれの母国語でのコミュニケーションを可能にする多言語音声翻訳サービスです。話した日本語を英語、中国語(簡体/繁体)、韓国語、タイ語に翻訳、またその逆の翻訳を行い音声で再生するともに、翻訳結果のテキストを表示します。
・「対面ホンヤク」はWi-Fi環境下で作動します。
・今後、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語、フランス語、ミャンマー語への対応を予定しています。
メガホン型多言語音声翻訳サービス「メガホンヤク」
「メガホンヤク」は、2016年12月に誕生したメガホン型翻訳機です。定型文の日本語音声を英語、中国語、韓国語に翻訳・再生することで、空港、駅といった交通機関や、展示会、イベントなどホールやスタジアムのほか、テーマパークや観光地等、さまざまな場所や場面で来場者やお客様の誘導をスムーズに行うことができます。録音・再生などの基本操作は手元のボタンで行うことができ、要望に合わせて定型文の追加登録ができるクラウドサービスを提供しています(※)。
※定型文の追加には別途費用が発生します。
ドコモ・バイクシェア「スマートシェアリング」
株式会社ドコモ・バイクシェア(以下、ドコモ・バイクシェア)の「スマートシェアリング」は、自転車とモバイルを融合させた、環境に配慮したサイクルシェアリングシステムです。パナソニックは2016年から本サービスにおいて、ドコモ・バイクシェアとの協業を開始し、バッテリーシェアリング事業の実証検討、電動アシスト自転車本体の軽量・小型化に向けた開発検討などに取り組んできました。ドコモ・バイクシェアとパナソニックは今後も、2020年、そしてその先を見据え、地球環境への負荷が少ないソーシャルインフラの実現を加速していきます。
マルチ動画配信システム「VOGO Sport」
「VOGO Sport」はスマートフォンやタブレット端末向けの競技場内マルチ動画配信システムです。観客は自分のモバイル機器にアプリをインストールし、専用Wi-Fiに接続することで、多視点からのカメラアングルで撮影されたライブ映像をお好みで切り替えながら音声つきで楽しむことができます。見逃したシーンやファインプレーもすぐにリプレイやスロー再生ができ、お気に入りの選手が遠くにいる場合でも、ピンチ操作でズームしてチェックすることができます。
パナソニックは、スマートフォンなどをセカンドモニタとして利用する今までにない観戦スタイルで、競技場でのスポーツ観戦に新たな感動体験を提供します。
・VOGO SportはVOGO SASの商標です。パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社はVOGO Sportの国内総販売代理店です。
光IDソリューション LinkRay(TM)を用いた訪日外国人向け交通案内
訪日外国人の3人に2人が空港で困る(※)ことに着目し、「乗換案内」を提供しているジョルダン株式会社との協業により、パナソニックのLinkRay(TM) 技術でスマートフォンと連携する「交通案内サイネージ」を設計しました。空港に到着した訪日外国人が最適な交通手段をスムーズに選択できるよう、ワンストップ交通案内を多言語で提供するサービスです。ディスプレイや照明などのLED光源に載せてID信号を送信、その光に専用のスマートフォンのアプリをかざすと、観光情報や交通情報などを母国語で確認することができます。
※観光庁「外国人旅行者に対するアンケート調査結果について」
ロボット電動車いす「WHILL NEXT」による自律走行
「WHILL NEXT」は、WHILL株式会社とパナソニックが共同開発している自律追従走行ロボット電動車いすです。今後さらなる空港利用増加が見込まれるPRM(Passengers with Reduced Mobility)の方の安全で快適な移動を実現するためのロボティクスモビリティです。
2017年度には、空港内での(1)自動停止機能、(2)自律移動機能、(3)隊列走行機能の技術検証を行うとともに、航空会社の協力により現場分析を行い、スタッフの作業負荷軽減とお客様の利便性向上の検証を行いました。将来的には、「空港にあって当たり前」となるよう、さらなる開発を続けていきます。
※「WHILL NEXT」の開発を行うにあたり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による助成を受けています。
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