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サングラス姿でも顔照合。ディープラーニング技術とデジタルカメラ「LUMIX」のカメラ技術が高精度の顔認証ソリューションを実現

2018年3月20日

特集

サングラス姿でも顔照合。ディープラーニング技術とデジタルカメラ「LUMIX」のカメラ技術が高精度の顔認証ソリューションを実現

顔認証搭載のスマートフォンが話題を集めたのは2017年。同年10月には、訪日客の急増に対応する羽田空港が顔認証ゲートの運用をスタートするなど、顔認証はセキュリティの分野でますます身近なものとなっている。このような中、パナソニックは、これまで認証の難しかった斜めを向いた顔やサングラス姿などでの照合を可能にした。

映像セキュリティ市場とパナソニックの顔認証

情報ネットワーク化や犯罪の増加などにより、日本国内では、セキュリティへの関心が高まっている。
パナソニックは、顔認証技術についておよそ30年前から開発を進めてきた。これまで、さまざまな実証実験への参画、関係省庁への納入、さらには家電や企業向けの製品やシステムへと展開を広げてきている。

  • 顔認証ソリューションのコンシューマー商品への展開例

    顔認証ソリューションのコンシューマー商品への展開例

  • 顔認証ソリューションのB2Bへの展開例 空港、流通・小売、高齢者介護施設、スタジアム

    顔認証ソリューションのB2Bへの展開例:空港のほか、流通・小売、高齢者介護施設、スタジアムなど

総合力で顔認証の技術的課題を克服

セキュリティ分野の顔認証においては良好な撮影条件は少なく、技術的に認証が困難なケースが多い。パナソニックは、ディープラーニング技術を応用した顔認証エンジンで、顔の特徴を抽出することで認証率を大幅に向上。サングラスやマスクで顔の一部が隠れている場合や、45°横向きの顔、10年くらい前の顔画像との照合(経年変化)など、これまでは照合、認証できなかったものを可能にした。また、この顔認証エンジンに加えて、さまざまなシーンを自動で認識し、設定を最適化する「LUMIX」で培った顔認証用のインテリジェントカメラ技術、映像監視ソフトウェアとの統合で高精度の顔認証を実現している。

顔認証システムの克服すべき課題

顔認証システムの克服すべき課題

1. ディープラーニング技術を応用した顔認証エンジンで顔認証性能を高めた

顔認証エンジンには、シンガポール国立大学と共同開発したディープラーニング技術を応用。「正面に強い」「斜めに強い」といった複数のディープラーニング構造を融合することで、これまで顔の特徴が捉えにくく難しかった「斜め、うつむき」「サングラス、マスク姿」「経年変化」の照合が可能となった。顔照合性能は最大5倍向上している。

特徴1 パナソニックの顔認証技術の特徴

特徴1:パナソニックの顔認証技術の特徴

2. 「LUMIX」で培ったカメラ技術で高精度の顔認証を支える

逆光や暗い照明などの厳しい撮影環境でも、カメラに搭載されたインテリジェントオート(iA)機能が撮影段階で、顔認証に適した顔画像に自動調整する。このiAモードは、デジタルカメラ「LUMIX」で培った技術の応用によるもので、さまざまな撮影条件を自動で認識し、カメラの設定を最適化する。

特徴2 顔認証エンジンの性能を引き出す撮像技術

特徴2:顔認証エンジンの性能を引き出す撮像技術

また、同様に当社独自のベストショット技術により、顔認証に必要な画像だけをカメラ側で切り出して、サーバーに送信できる。カメラ側でサーバー負荷の大きい画像解析処理の一部を受け持つことで、サーバー負荷が従来比で約5分の1、ネットワーク負荷が約10分の1に軽減される。同機能を使わない従来システムと比べると、およそ40~50%のコスト削減が可能だ。

特徴2 パナソニック独自の顔ベストショット技術

特徴2:パナソニック独自の顔ベストショット技術

3. 特定人物画像がリアルタイムに1つの画面で確認できる

監視防犯システムとして重要な要素である「対象者の検索」については、特定人物の顔画像を検索することで、その人物がいつ、どの場所に現れ、どこに向かって移動し、今どこにいるのかを1つの画面で時系列に確認できる。映像監視ソフトウェアと同じ操作画面上で、かつ簡単な操作で検索が実行できる機能も、カメラからシステム全般までワンストップでトータル提案ができるパナソニックの強みだ。
これまでの何かあった際の証拠映像、事後確認用途が多い中、システムがアクティブにリアルタイム検知することで、事件・事故の早期発見、また未然防止につながることが期待できる。

特徴3 監視システムとのリアルタイム統合運用 運用例

特徴3:監視システムとのリアルタイム統合運用(運用例)

広がる用途にハードとソフトで貢献

顔認証を活用したニーズと用途は、防犯、犯罪捜査、入退出、マーケティング活用など、今後も広がっていく。パナソニックは、特徴あるハードウェアとソフトウェアの組み合わせを進化させ、顔認証を活用したアプリケーションを、ソリューションという形で広げていけるよう進めていく考えだ。

発表年月
発表年月