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楽しくないと、仕事じゃない! パナソニックの「10%ルール」

2015年11月12日

特集

楽しくないと、仕事じゃない! パナソニックの「10%ルール」

優れたアイディアを実現させる第一歩は、全力で共に取り組む仲間づくり。ユニークなテーマを自由に検討する現場から、次代を担う事業の芽が生まれようとしている。

10%ルール――業務時間の10%以内の時間を活用して自由な発想を磨き上げ、アイディアをカタチにしよう。2013年6月、R&D部門でスタートした「R&D NiceTry!活動」は、イノベーションを生み出すための仕掛けだ。

この活動は、いわば個人プレーを推奨するもの。提案時に上司の許可はいらない。発案者は、6カ月間に仲間探しから社外調査、試作まで、自主自律を原則に活動する。重要なのは、自らの力を主体的に発揮して物事を進める実体験と、活動を通じて深い充実感や楽しさ、自責の思いを実感することにある。イノベーションを生む自由な風土醸成が目的の1つだ。

NiceTry!活動はアイディア先行で、まず着手することが重要視される。具体的な事業化の姿はカタチにする中で検討すればよいため、従来の延長ではない「破壊的イノベーション」の芽が出る可能性を秘めている。これも大きな利点だ。

2015年、NiceTry!活動は大きな転機を迎えた。R&D部門では「先端研究本部 ZERO to ONE活動」と名称を改めてクロスバリューを強化、現状の組織枠では取り組みにくいアイディアの創出・掘り起こしに焦点を絞った。さらに6月からは、AVCネットワークス社で、新規事業テーマ創出支援の活動としての側面を強く打ち出し、事業部長に直接提案できる制度を設けるなど独自の試みに挑戦する「AVC社 NiceTry!活動」が始まった。Nice Try!からNice Goal!へ。部門ごとの活動を全社的に連携していくなどフェーズをシフトした今、熱意と共にやり切る覚悟が求められる。

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机上のアイディアでも問題なし。自らテーマをアピールして活動メンバーを募集。

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    社外とも積極的に交流。クラブ活動のように自由な雰囲気の中で議論もはずむ。

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    さまざまな立場から広く意見を収集。行き詰まった状況の回避や新たな展開のヒントに。

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    6カ月間の活動でブラッシュアップしてきたテーマの魅力をカタチでアピールする。

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    一般投票と有識者による審査会で絞り込み。アイディアの実現・事業化を目指す。

時間の使い方は自由。 認めてもらえるからこそ、頑張れます
寒川 潮さん(先端研究本部)

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人は誰もが自分なりのアイディアを持っているはず。私が取り組むテーマも、個人的に2010年から温め続けていたアイディアです。個人の思いを単なる夢物語に終わらせず、会社から認められて挑戦できる「NiceTry!活動」は、一人ひとりの自己成長とモチベーション向上はもちろんのこと、社内の活性化にもつながる活動です。私は積極性が増したほか、社外の方との交流を通じて視野が広がり、自信も深まりました。また、NiceTry!活動のテーマが縁となり、あるコンソーシアムの設立メンバーにも名前を連ねています。ただし、興味を追求する喜びや達成感と共に、結果を出さなければならない責任も発生するので、向き合う姿勢は真剣そのもの。まさに「社員稼業」の実践で、事業化への思いは強まる一方です。

発表年月
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