パナソニック株式会社は、良質な3Dコンテンツの拡充と3D事業の拡大を加速するために、米国・ハリウッドに「パナソニック3Dイノベーションセンター ハリウッド」を1月10日に設立します。 同センターは、2010年9月1日、北米地域統括会社パナソニック ノースアメリカ(株)内に設立した「パナソニック3Dイノベーションセンター」の西海岸における活動拠点となります。
当社は、米国・ハリウッドにR&D拠点の「パナソニックハリウッド研究所(以下、PHL)」を有し、15年以上の活動の歴史があります。「パナソニック3Dイノベーションセンター ハリウッド」をこのPHL敷地内に開設することで、映画・放送・娯楽産業などとの連携を一層深め、良質な3Dコンテンツの拡充や新たな3Dアプリケーションの創造、3D制作技術の更なる向上に取り組みます。また、ハリウッドの業界関係者と連携することで、ソフトとハードのシナジーの最大化を図り、3D事業の拡大を図ります。
【本センターの取り組み】
- 3D体験の提供 (民生から業務用までの3D機器を通じた先端的な3D体験を提供)
- 3D教育セミナーの開催 (3Dの原理と生体への影響/3D撮影・編集技術などの教育)
- 3Dソリューションの提案 (E2Eシステム/機器とコンテンツのトータル提案)
- 3Dプロモーション (3D関連イベントの企画推進)
グローバルな娯楽産業の中心地域にあるPHLは、3D関連技術においても、ブルーレイディスクの3Dフォーマット開発をはじめとする多くの実績を挙げています。また、当社は、3D分野におけるリーダーシップを認められ、3Dの推進団体である「International 3D Society(国際3D協会)」から「Charles Wheatstone Award(チャールズ・ホイートストン賞)」を受賞するなど、各方面から高い評価を得ています。
3Dテレビを始めとする3D事業は、2020年には5兆円規模の市場に成長するとの試算もあり、今後、本格的な拡大期に入ると期待されています。当社は、2010年、3Dイノベーションセンターを日本・大阪、独・ヴィースバーデンに開設、今回、ハリウッドに開設したことで、3Dの三大先進地域における活動基盤を構築したことになります。今後、3センター間の緊密な連携を図り、地域やビジネス分野によって異なる多様なニーズやアイデアを共有することで、エンターテインメント分野だけでなく、医療、教育、企業など、3D技術の活用が期待さる様々な分野へも、当社の強みである3D技術やEnd to Endの3Dソリューションを提供していきます。
当社は、3Dイノベーションセンターの活動を通じ、3D事業を拡大すると共に、3D産業全体の成長の加速を目指してまいります。