プレスリリース

2009年6月29日

HDMI最新規格バージョン1.4の3D、タイプDコネクタ、タイプEコネクタ規格対応

世界初、HDMI 最新規格対応LSIを開発

業界に先がけ2009年6月末より順次サンプル出荷開始
2009年6月29日現在、当社調べ
HDMIバージョン1.4規格の3D(立体映像)、タイプDコネクタ、タイプEコネクタ対応LSIとして


HDMI最新規格対応LSI(トランスミッター、レシーバー)(データ容量:127KB)

【要旨】

パナソニック(株)セミコンダクター社は、HDMI[1] Licensing,LLCが公開した最新のHDMIバージョン1.4に準拠した据置用3D規格対応(品番:トランスミッター(Tx)[2]:MN864705、レシーバー(Rx)[3]:MN864773)、モバイル用タイプDコネクタ規格・3D規格対応(品番:Tx:MN864716シリーズ)、車載用タイプEコネクタ規格対応(品番:Tx:MN8647071UB、Rx:MN864770UB)のLSIを開発しました。モバイル用、車載用は2009年 6月末より、据置用Txは2009年 9月より、据置用Rxは2009年 10月よりサンプル出荷を開始します。

【効果】

本製品を使用することにより、今後商品化が期待される、3D映像の視聴が可能な据置型AV機器やモバイルAV機器、あるいは、車載AV機器などのHDMIバージョン1.4の各種規格対応機器を容易に実現することができます。

【特長】

本製品は以下の特長を有しております。

  1. 据置用とモバイル用では、3D映像を伝送するための各種フォーマット対応により、伝送フォーマットに関わらずHDMIによるデジタル接続ができる機器を容易に実現可能
  2. モバイル用では、ケーブル径が細いため伝送信号が減衰しやすいタイプDコネクタの信号を補正する機能を小型パッケージに搭載することにより、モバイル機器のHDMIデジタル接続における良好な伝送特性を容易に実現可能
  3. 車載用では、タイプEコネクタを使用した車載ハーネス[4]に対応し、かつ車載品質を満足することにより、HDMIデジタル接続対応車載AV機器を実現可能

【内容】

本製品は以下の技術によって実現しました。

  1. 各種の3D映像伝送フォーマットをハードウエアで検出し設定することを実現する、フォーマット検出設定技術
  2. 細いケーブル径により劣化した伝送信号特性を補正する、モバイル伝送信号補正技術
  3. 車内での配線引回しにより劣化した伝送信号特性を補正する伝送信号補正技術、ならびに自社工場での製造、検査による車載品質を保証する技術

【従来例】

デジタルAV機器の標準接続規格であるHDMIが、今回バージョン1.4として、3D規格対応・モバイル用タイプDコネクタ規格対応・車載用タイプEコネクタ規格対応が新規格として拡張されました。パナソニックは他社に先がけ、バージョン1.4対応AV機器を容易に実現可能な新規格対応LSIを開発しました。

【実用化】

サンプル出荷
開始時期
モバイル用、車載用は 2009年 6月末より
据置用トランスミッターは 2009年 9月より
据置用レシーバーは 2009年10月より開始
サンプル価格 数量応談

【照会先】

セミコンダクター社 企画グループ 広報チーム
TEL:075-951-8151 E-mail:semiconpress@ml.jp.panasonic.com


【特長の説明】

  1. 据置用とモバイル用では、3D映像を伝送するための各種フォーマット対応により、伝送フォーマットに関わらずHDMIによるデジタル接続ができる機器を容易に実現可能
    据置用ならびにモバイル用が本特長を有しています。
    3D(立体映像)は、各種機器で対応することが求められています。しかしながら、3D方式はHDMI最新規格で検討されたものだけでも数十種類があります。この3Dフォーマットの設定・検出を従来のLSIで行なうには、複雑なソフトウェア処理が必要なため、3Dへの切り替え時間がかかりました。この設定・検出を専用のハードウエアで実現することでソフトウェア処理を気にする事なく、3D対応機器を容易に実現できます。
  2. モバイル用では、ケーブル径が細いため伝送信号が減衰しやすいタイプDコネクタの信号を補正する機能を小型パッケージに搭載することにより、モバイル機器のHDMIデジタル接続における良好な伝送特性を容易に実現可能
    モバイル用が本特長を有しています。
    デジタルカメラや携帯電話においてHDMI対応をする場合、コネクタのサイズが課題でした。今回のHDMI最新規格では小型のタイプDコネクタが定義されました。これに加えケーブルも従来のものに比べ細くなることが想定されます。この細くなることで発生する特性劣化を補正する機能をハードウエアで対応しています。さらにデジタルカメラや携帯電話で必要な小型パッケージ(4mm×4mm)を採用しています。
  3. 車載用では、タイプEコネクタを使用した車載ハーネスに対応し、かつ車載品質を満足することにより、HDMIデジタル接続対応車載AV機器を実現可能
    車載用が本特長を有しています。
    今回のHDMI最新規格では、車載用機器用途として振動に対応するロック機構を備えたタイプEコネクタが定義されました。これに加えて車内での配線引回しを考慮した、より長いケーブルになることが想定されます。この要因により発生する信号特性の劣化を、従来から積み上げてきた当社独自の信号補正技術で補正しています。さらに車載向けの実装を考慮した車載品質パッケージを採用しています。

【内容の説明】

  1. 各種の3D映像伝送フォーマットをハードウエアで検出し設定することを実現する、フォーマット検出設定技術
    パナソニックが得意とする3D映像技術をベースに3D映像伝送技術を確立し、2Dから3D、3Dから2Dへの変化点の高速検出機能をハードウエアで実現する事により、各3D対応機器で必要とされる3Dへの切替時間、3Dから2Dへの切替時間を短縮する事が可能となりました。
  2. 細いケーブル径により劣化した伝送信号特性を補正する、モバイル伝送信号補正技術
    ケーブル径が細くなるほど信号減衰が大きくなるため、伝送信号特性を補正する回路を内蔵することにより、細いケーブル径にも対応することが可能となります。
  3. 車内での配線引回しにより劣化した伝送信号特性を補正する伝送信号補正技術、ならびに自社工場での製造、検査による車載品質を保証する技術
    車載用レシーバー内蔵のイコライザ回路により、劣化する信号(TMDS[5]差動入力)に対して信号補正処理を行い、安定した伝送を実現します。
    車載品質においては、設計や設備での充分なマージンによる安定した生産、車載特別の信頼性保証、異常検出感度の向上等を、自社工場で管理することにより、車載品質基準を満たす半導体の提供を可能としています。

【暫定仕様】

品番 MN864705
機能 据置用HDMIトランスミッター
3Dフォーマット対応、CEC[6]インタフェース内蔵、HDCP[7]対応
電源電圧 3.3V/1.2V
パッケージ 128ピン QFP 14mm□ 0.4mmピッチ
品番 MN864773
機能 据置用HDMIレシーバー
3Dフォーマット対応、CECインタフェース内蔵、HDCP対応
電源電圧 3.3V/1.2V
パッケージ 144ピン QFP 20mm□ 0.5mmピッチ
品番 MN864716
機能 モバイル用HDMIトランスミッター
3Dフォーマット対応、IP変換[8]対応、アップコンバータ[9]内蔵、
CECインタフェース内蔵、HDCP対応
電源電圧 1.8V/1.2V
パッケージ 49ピン BGA 4mm□ 0.5mmピッチ
品番 MN8647071UB
機能 車載用HDMIトランスミッター
CECインタフェース内蔵、HDCP対応
電源電圧 3.3V/1.2V
パッケージ 100ピン QFP 14mm□ 0.5mmピッチ
品番 MN864770UB
機能 車載用HDMIレシーバー
HDCP対応
電源電圧 3.3V/1.2V
パッケージ 144ピン QFP 20mm□ 0.5mmピッチ

【用語の説明】

[1] HDMI(High Definition Multimedia Interface)
HDMIとはデジタル家電やAV機器向けに策定されたデジタル映像・音声入出力インタフェース規格です。
[2] トランスミッター(Tx)
送信機のことで、ここではHDMIのデジタル映像・音声信号を出力するLSIを指します。
[3] レシーバー(Rx)
受信機のことで、ここではHDMIのデジタル映像・音声信号を入力するLSIを指します。
[4] 車載ハーネス
車両内の信号通信用の電線を複数束ね、機器への接続をしやすいように工夫したものです。
[5] TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)
HDMIで採用されているデジタル伝送方式であり、映像の出力装置と映像の入力装置との間における映像信号の伝送方式として使用されています。
[6] CEC(Consumer Electronics Control)
HDMI Ver1.2aで定義された仕様です。HDMI入出力を持つ機器をHDMIケーブルで接続することにより、機器間でのコマンドのやり取りが可能となります。
[7] HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)
コンテンツの不正コピーを防止するために、HDMIで採用されている暗号化方式です。Intel社が開発した著作権保護技術であり、Digital Content Protection, LLCによりライセンス管理されています。
[8] IP変換
インターレース方式で作成された映像を、プログレッシブ方式の映像装置で映し出すために、プログレッシブ方式での表示に適した映像へと変換するための機能です。
[9] アップコンバータ
標準的なアナログビデオ信号のフォーマットと解像度を、HDTVなどの高解像度の映像装置の信号へと変換するための機能です。

※記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

以上