プレスリリース

2009年5月19日

パナソニック株式会社
パナソニックチャイナ(有)
北京で第二回環境フォーラムを開催

中国の環境貢献におけるモデル企業となることを宣言

当社の環境技術やノウハウ、取り組みを、中国社会でより広くご活用頂く


※本リリースの正文は、中国北京にて、2009年5月19日(現地時間9時)に発信されたものです。

 パナソニック株式会社とパナソニックチャイナ(有)は、中国日本友好協会と共同で、5月19日に中国・北京市内の北京リッツカールトンホテルで「パナソニック・中国環境フォーラム2009」を開催し、中国の環境貢献におけるモデル企業を目指すことを宣言しました。取り組みの基軸となる「製品づくり」「モノづくり」「人づくり」の3軸において、それぞれこれまでの取り組みに加え、(1)「製品づくり」では、省エネトップレベル製品の連打、(2)「モノづくり」では、「モノづくりのエコ」を社会へ提供【別紙1】、(3)「人づくり」では、従業員のエコ行動を地域社会へ展開、という中国社会への広がりを持った活動にしてまいります。

 当社は最重要地域の一つである中国で、他の地域に先駆け、3ヵ年にわたる環境経営の全社運動「中国エコプロジェクト」を2007年4月に立ち上げました。同年9月には「松下グループ・中国環境フォーラム2007」を開催、「中国環境貢献企業宣言」【別紙2】を発表し、具体的な活動目標を掲げ、取り組みを加速してまいりました。
 そして、2008年5月、胡錦涛国家主席が国賓として訪日された際、当社本社をご視察いただき、「環境技術の優位性を発揮し、中国の省エネ・環境保護分野に新たな貢献を果たして欲しい」とのご要請を受けました。当社は、このご期待に応えるため、「中国エコプロジェクト」の活動に加え、今後、当社は、中国の環境貢献におけるモデル企業として、当社の環境技術やノウハウ、取り組みを中国社会でより広くご活用頂くための取り組みを進めてまいります。

 今回の新たな取り組みの概要は以下の通りです。

(1) 製品づくり:省エネトップレベル製品の連打

全製品で省エネ性能を追求するとともに、中国政府が進める「エネルギー効率ラベル」制度(※)で対象となる全品目で省エネトップレベル製品となることを目指す。また、機器の省エネに留まらず、創エネ・蓄エネ、さらにはエネルギーマネジメントに取り組み、数年後の当社の目指す姿を明確にする。

(2) モノづくり:「モノづくりのエコ」を社会へ提供

当社が長年培った工場環境管理のノウハウと人材を、中国企業の工場技術者育成のために活用。政府部門が進める環境人材育成研修に専門技術者を派遣し、環境管理の基本情報からノウハウ、具体事例等を提供し、工場現場技術者を育成する。

(3) 人づくり:従業員のエコ行動を地域社会へ展開

当社事業場が所在する地域において、子供環境教育を10年間で合計100万人を対象に実施し環境意識を醸成。また、植樹活動を10年間で合計100万本実施し、地域のCO2吸収と自然環境の改善に取り組む。

 また当フォーラムに合わせ、当社ショウルームであるパナソニックセンター北京では、環境関連展示を一新し、本日、リニューアルオープンさせて頂きました。中国の環境問題に対する当社の取り組み・ご提案内容を、環境に関する知識も含めて、一人でも多くの方にご理解いただきやすいように工夫致しました。

 当社として二回目となる「パナソニック・中国環境フォーラム2009」には、中国政府幹部や日本国大使館、および環境分野の有識者など約200人にご出席いただきました。昨年の胡錦涛閣下の当社ご訪問と今回の環境フォーラムが、これからの中国と当社の新たな絆を築き上げる機会と捉え、今回の新たな取り組みを実践し「中国の環境貢献におけるモデル企業」を目指してまいります。

※当社対象品目:冷蔵庫、エアコン、洗濯機、セルフバラスト式蛍光灯、複写機


【別紙1】

■モノづくり現場の環境ノウハウを社外に提供
〜中国企業を対象に環境負荷削減教育を開始〜

パナソニックチャイナは、環境分野において中国に貢献する取組みのひとつとして、2009年8月より、中国企業の工場現場技術者育成のために、パナソニックグループがモノづくりで培ってきた工場環境管理のノウハウと人材を社外に提供します。

具体的には、中国企業の工場技術者を対象に、当社内の環境技術者育成プログラムを提供するとともに、トレーニングを積んだ当社の工場技術者を講師として環境専門教育を実施します。

【教育概要】

項目 内容
対象者 中国製造業の技術者
実施方法
(検討中)
(1) 日中友好環境保全センターで省エネ・環境研修を実施
(2) 国有資産監督管理委員会の傘下企業に研修プログラムの提供を検討開始
実施場所
(1) 当社 杭州「製造技術学院」
(2) 日中友好環境保全センター
(3) 各地域の企業への派遣教育
期間
実施回数
(1) 2009年8月開始
(2) 一講義を1〜3日程度、ニーズに合わせて柔軟に対応
(3) 講義回数は当初月に2〜3回を想定
人数 一講義で約50名を想定、年間1000名の育成が可能
内容 専任講師2名で「CO2削減技術」研修から開始。
順次、「工場環境管理」「排水管理」「廃棄物削減」等に展開。
理論のみならず、現場で即実践可能な省エネの基本や着眼点、具体的事例を習得させ、専門技術と実践力を持つ現場リーダーを育成。

環境問題は業界の垣根を越えたテーマであり、当社では、この取組みを電機業界に向けてのみならず、将来は他業界にも役立つプログラムに進化させてまいります。

また、環境専門教育での中国企業に対する貢献に加え、当社工場における環境取組みの優秀事例については、パナソニックセンター北京にて検索システムを導入し、広く一般に公開してまいります。

当社は事業ビジョンの一つである「地球環境との共存」に貢献することを目指し、中国の環境分野におけるモデル企業として取組みを加速してまいります。


【別紙2】

■「中国環境貢献企業宣言」の要旨

1. 全ての製品をグリーンプロダクツにします。

 2007年4月以降に中国で発売する全製品が、当社の定めるグリーンプロダクツ(※1)となるように製品開発を進め、同時に対象となる全品目の新製品(※2)で中国の環境ラベルの取得を目指します(※3)

※1
グリーンプロダクツ: 当社独自の基準により、地球温暖化防止、資源有効利用、化学物質管理の3項目で環境配慮を実現した製品
※2
当社対象品目: テレビ、エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、DVDレコーダ、炊飯器、複合機、ホームシアターシステム、プロジェクタ、ランプ、安定器、ファックス、ドットプリンタ
※3 取得に取り組む環境ラベルは、十環ラベル、節ラベル、環保ラベルの3種

2. 全ての工場をクリーンファクトリーにします。

  (参考)中国第11次五ヵ年計画
(2005年比2010年目標)
パナソニック 中国環境目標
(2005年度(※3)比2009年度(※4)目標)
エネルギー エネルギー消費量(GDP原単位)
20%削減
CO2排出量(生産高原単位)(※5)
20%削減
廃棄物 工業固体廃棄物総合利用率
60%以上
リサイクル率
90%以上
化学物質 主要汚染物質総排出量
10%削減
重点削減物質(368種)排出・移動量
10%削減
水使用 水使用量(工業生産原単位)
30%削減
水使用量(生産高原単位)
30%削減

 当社取り組みは、エネルギー消費量や水使用量など中国の「第11次五ヵ年計画」(2006-2010年)の主要な環境指標と2010年の達成目標を、その指標が意図する内容と同等の企業内指標に置き換え、2009年度(2009年4月〜2010年3月)中にその目標レベルを全て達成するものです。同時に、全製造事業場で清潔生産審査(※1)に合格し、12社が国家、省・直轄市の環境友好企業(※2)となることを目指します。

※1 清潔生産審査: 工場の環境負荷を削減するため中国政府が定めた工場審査制度
※2 環境友好企業: 中国政府が実施する環境保全活動全体において業界トップレベルにある企業への表彰制度。国家、省・直轄市、市の3レベルに分かれる。現在、制度強化を目的に休止中
※3 2005年度:2005年4月〜2006年3月
※4 2009年度:2009年4月〜2010年3月
※5 現在はCO2排出量総量目標

3. 全ての中国のグループ会社で、従業員による環境活動を展開します。

 グループ統一取り組みの第一弾として、2007年7月に、中国のパナソニック74社に在籍する67,336人の従業員が「エコ行動宣言」を行い、一人ひとりがエコライフスタイルを実践することへの決意を示し、日中合同「CO2削減10万人エコチャレンジ!」には、日本と中国の従業員13万人が参加しました。今後、月に1度のノーマイカーデーの設定やレジ袋削減活動、地域の植林・清掃活動や省エネ・節水など「エコライフスタイル10項目」を、中国のパナソニック全社の従業員を挙げて推進します。また、「黄海エコリージョン支援プロジェクト」のNGOとの共同推進などを通じて、従業員の環境意識の高揚を図って参ります。