プレスリリース

2008年1月8日

松下電器産業株式会社

2008 International CESにおける基調講演の概要



松下電器産業(株)は、米国ラスベガスで開催されている、2008 International CES (以下、CES )の開催にあたって、現地時間1月7日に、当社 パナソニックAVCネットワークス社(以下、PAVC社) 社長 坂本俊弘が、オープニングの基調講演を行いました。

PAVC社は、薄型ディスプレイやハイビジョン画像をネットワークで接続できるさまざまな製品や、松下のデジタルAV事業戦略の創造と発展を担当しています。基調講演では、これから数年の当社のビジョンを説明するとともに、多岐にわたる、新しくて使い易く、ネットワーク接続可能なハイビジョン技術を紹介し、人々の生活の質を高め、環境に配慮したくらしについて説明しました。

■ 松下電器の「Digital Hearth(デジタル囲炉裏)」

薄型ハイビジョン・テレビは、家族や友人が集まってくる21世紀の家庭の中心、いわば「Digital Hearth(デジタル囲炉裏)」です。居間の中心に大画面の薄型ディスプレイを置くことで、さまざまなAV機器をリンクさせて、家族が楽しい時間を過ごすことができます。例えば、先端技術による手振れ補正と高解像度で高倍率ズームが可能なデジタル・カメラ、SDメモリーカードに記録することで可動部のない1080pフル・ハイビジョンのビデオカメラ、さらにハイビジョン・ブルーレイ・ディスク・レコーダーなどの機器です。これらの機器はすべてSDメモリーカード、光ディスクまたはHDMIケーブルを介して、画質の劣化なしに簡単に接続できるようになりました。これらの製品や技術は、4年前のCES2004の基調講演で、当時のパナソニックAVCネットワークス社社長で、現在、当社 社長の大坪文雄が発表したものです。松下電器は、これらの機器を手軽に入手できるようにしました。

ネットワーク化できて簡単に使える製品は、「Digital Hearth」の重要な構成要素です。当社の「ビエラリンク」は、VIERAを中心とした統合型AV操作システムであるため、一つのリモコンで接続された製品を簡単に操作できます。したがって、テレビが家中のすべての家電機器を操作するセンターになります。

技術は人と人を分けるものだと思われがちです。しかし当社による高度なハイビジョン接続機器を使うことにより、例えば写真や動画をつくり、共有し、スポーツや映画の興奮を全く新しい方法で体験することで、人々は団欒の時間を過ごせるようになります。当社は、このようにリンクしたハイビジョンの生活スタイルを、「Living in High Definition」と呼んでいます。

また、情熱や、興奮、夢を分かち合うことは「Digital Hearth」のもう一つのかたちです。当社が、2008年北京オリンピックの世界公式パートナーであることは、当社の誇りです。そして北京オリンピックを歴史上初のハイビジョン・オリンピックにするため、オリンピックにおける、放送画質や音質を高めることに尽力してきました。当社のDVDPRO HDは、競技の公式ビデオ録画フォーマットになり、同時にSDメモリーカードを用いたP2 HD技術も採用されています。当社の技術が放送を通じて、各オリンピック会場から世界中の家庭に、そして50億の人々を結びつけ、目のさめるようなハイビジョン画質でスポーツのスピードと興奮を届けます。

■ 居間の中心としてのテレビ

松下電器の薄型パネル・ハイビジョン・テレビは、当社のAV事業の柱です。PDPは自発光であるため、ディスプレイとして利点があると考えており、PDP市場の成長に全力を挙げています。またPDPは高い動画解像度を持つため、動きの速いスポーツを見るディスプレイとして最適であり、他方式によるディスプレイでは得られない、非常に優れた表現力を持ちます。さらに、視野角も広いため、部屋のどこからでも高画質映像を楽しむことができます。

当社はプラズマ・テレビとその技術に、将来にわたる展望をもっています。今回その展望を実現する、3つの画期的な新技術を披露しました。これらはPDP第5工場が完成することにより実現します。

1) 高発光効率化技術

PDPの明るさを従来パネル(当社比)の2倍にします。

2) 24.7mm*超薄型プラズマ・ディスプレイ

厚さが1インチより薄い24.7mm*の超薄型プラズマ・ディスプレイを開発。設置場所や設置方法の自由度をさらに高めました。
*ガラス表面からの最厚部は23.7mm

3) 150型 高精細ハイビジョン・プラズマ・ディスプレイ

当社の103型テレビは、世界一の大きさを誇るプラズマ・テレビです。さらに今回の基調講演では、それを越える、世界最大のパナソニックの新たな150型HDプラズマ・テレビを披露しました。このパネルの2160 x 4096ピクセルという解像度は、1080pフルスペックHD仕様の4倍であり、50型ディスプレイ9台に相当する巨大スクリーンに、息を飲むようなダイナミックで透明感のある画質を表現します。

今回の基調講演では、さらに当社とSiBEAM社で共同開発した、1080pフルHD無線送信システムを発表しました。これは1080pフルHDのデータを非圧縮で、劣化がない画質を無線伝送する技術です。さらに「ビームステアリング技術」により、無線伝送経路を人が横切っても、表示画像が途切れることはありません。また現機種同様、ビエラリンクの使い易さがこの無線送信システムにも引き継がれているため、ユーザーはテレビのリモコン一つで、接続されたすべての機器をコントロールすることができます。またブルーレイ・ディスク・プレーヤーやラックにあるデジタル機器からの信号も、この無線システムで送受信できるようになります。新開発の超薄型プラズマ・ディスプレイと共に、このシステムを採用することにより、部屋のレイアウトと機器の設置の場所をより自由に選択することができます。松下電器は、新しい「Living in High Definition」をここに提供します。

■ 他社とのコラボレーション

民生用電子機器の技術とデジタル・ネットワーク技術の統合がますます重要性を増すなかで、より高度で魅力的な成果を出すために、共同開発の重要性が高まってきました。基調講演では、松下電器が現在推進する事業協力の実例をあげて説明しました。

1) コムキャストとの協力による、tru2wayTM対応の新しいテレビを今年後半に、米国で市場投入します。このテレビは、セット・トップ・ボックス(STB)を個別に用意しなくても、一つのリモコンで操作ができるようになります。もう一つの製品は、AnyPlayTMとよぶ可搬型のデジタルビデオレコーダ(P-DVR)で、コムキャストのCEOブライアン・ロバート氏と共に発表しました。この手軽に持ち運べる、AnyPlayTMP-DVRは一見、普通のSTBに見えます。しかしこのSTBは、HDDとディスプレイで構成される可搬ユニットを、ドッキング・ステーションから切り離すことで、AnyPlayに蓄積されたすべてのプログラムを、例えば台所でも、車で移動中であっても、いつでもどこでも見ることができます。
2) ユーチューブの共同創設者、スティーブ・チェン氏とインターネット対応プラズマテレビ、「VIERA CAST」対応のPZ850シリーズを発表しました。このテレビで、グーグルのユーチューブやピカサ・ウェブ・アルバムといった、動画や写真のサーバーに簡単にアクセスすることができます。また、北米市場にて近々発売予定のコンパクトな無線LUMIXデジタル・カメラの試作品を発表しました。これは撮影した写真を、コンピュータを介さないで、無線のホットスポットから直接ピカサ・ウェブ・アルバムに投稿できるものです。

■ 家庭の娯楽を超えたテレビ「つながる暮らし」

松下電器はテレビを、従来のテレビ番組やビデオを見る機器から、さらにその用途を広げ続けています。当社は、テレビが娯楽機器としての機能を超えて、家庭内の安心、安全を実現する通信情報システムの中心にもなるに違いないと考えています。すなわち、家庭用ネットワーク対応カメラ監視システム、動画撮影機能付きドアフォンシステム、そしてカーナビを通じて車の中から操作することが可能になり、安心、安全、通信といった用途にテレビを使うことができます。すべてのモニタリング情報はハイビジョン ビエラ・テレビに映しだされ、ビエラリンク技術を使って、一つのリモコンでそれらを操作することができます。

■ 未来に向かうテレビ

「Digital Hearth」のもう一つのコンセプトとして、ハイビジョン・テレビの将来像として「Life Wall(ライフウォール)」というコンセプトを提示しました。壁全体に広がるテレビは洗練した機能を持ち、例えば「Life Wall」の前に立つ家族の顔を認識し、その人が誰かを理解し、それに合わせたアイコンを表示します。また、動作検知技術により、リモコンを使わず、手の動きだけで操作ができるようになります。この「Life Wall」は、家の内外をつなぐ情報ハブとして機能し、実物大の高画質により、さまざまな番組や、安全、安心、健康、通信といった、生活に密着する用途を統合する将来像を描いています。「Life Wall」は、人々を結びつけることで、「学びあい」、「笑いあい」そして「話しあう」ことを可能にする新しい手段の場になります。