松下電器産業(株)は、世界で初めて民生機器に45nmプロセスルールによるシステムLSIの導入を開始しました。このシステムLSIは当社独自のデジタル家電統合プラットフォームUniPhier® (ユニフィエ) に次世代のAVデータ圧縮・伸長(コーデック)技術を搭載した、新世代UniPhier® です。 このシステムLSI を2007年11月発売のHDD搭載ハイビジョンブルーレイディスクレコーダー「ブルーレイDIGA(ディーガ)」/HDD搭載ハイビジョンDVDレコーダー「ハイビジョンDIGA(ディーガ)」 6機種に搭載しました。
新世代UniPhier® は、次世代のコーデックであるMPEG-4 AVC/H.264 を搭載しています。これにより従来の代表的な動画像コーデックである、MPEG-2に比較し、2〜3倍の効率で画像圧縮処理を行うことが可能になるため、 同一メディアへの記録可能時間を従来比で4倍※に伸ばすことができました。
また次世代コーデックを搭載するためには、従来にも増してシステムLSIに多くの素子を限られた面積に形成することが必要で、2億5千万個のトランジスタが集積されています。 また素子数の増加に伴う消費電力も限られた範囲に留めることが不可欠です。このため、従来以上の高集積化が可能な45nmプロセスを確立し量産化することにより、今回、新世代UniPhier® システムLSIを実現しました。 このUniPhier® をDIGAに搭載することにより、HDDやBDへのハイビジョン記録時間を従来比の4倍※に、また、ハイビジョンムービーの映像をフルハイビジョンのままDVDに記録することが可能となりました。
◎新世代UniPhier®の概要
大画面でも高画質なフルHDを2画面同時に処理できるマルチデコード技術およびフルHD映像を従来比の1/2〜1/3に高圧縮するMPEG-4 AVC/H.264エンコード技術を搭載することにより、フルハイビジョンのまま従来比4倍※の長時間録画を実現
高性能3Dグラフィックス処理技術およびセキュア対応の対称型マルチプロセッサ技術を搭載することにより、「フルハイビジョン番組表」などの高品位ユーザーインターフェースや高度なデジタル機器連携をスムーズに実現
2億5千万個のトランジスタを1つのLSIに集積するシステムLSI設計技術および45nm 微細化半導体プロセス技術の実用化により、小型・低消費電力を実現
※ HEモード録画時。BSデジタルHD放送 (24Mbps) DRモード録画時との比較において。
【照会先】
半導体社 企画グループ 広報チーム 中小路 陽紀 TEL:075-951-8151 E-mail: semiconpress@ml.jp.panasonic.com