2007年7月3日
松下電器産業株式会社
世界初※1 4倍速大容量Blu-rayディスク
パソコンデータ用※2 4倍速追記型Blu-rayディスク2種類を発売
 (LM-BR25LD 約148KB)  (LM-BR25LD 約103KB)  (LM-BR50LD 約151KB)  (LM-BR50LD 約104KB)
品名 |
パソコンデータ用Blu-rayディスク(相変化追記型) |
品番 |
LM-BR25LD |
LM-BR50LD |
タイプ 容量 |
25GB |
50GB |
本体希望小売価格(税込) |
オープン価格 |
発売日 |
7月25日 |
9月25日 |
月産枚数 |
1万枚 |
パナソニックマーケティング本部は、世界で初めてパソコンデータ用※2のノンカートリッジタイプ4倍速追記型Blu-rayディスク を7月25日より順次発売します。
Blu-rayディスクとは、2002年2月に日本、欧州、韓国の主な電機機器メーカー9社※3から提唱された、デジタルハイビジョン放送を高画質で長時間記録できる次世代の光ディスクの記録フォーマットで、現在はブルーレイディスクアソシエーションとして167社※4が賛同しています。
当社は、2004年7月に業界に先駆けてBSデジタル放送、地上デジタル放送及び110度CSデジタル放送をそのまま高画質で長時間記録できる録画用片面2層50GB Blu-rayディスクを発売し、2倍速Blu-rayディスクを2006年4月に発売しましたが、今回、当社はディスクとドライブの双方を同時に開発することで、ディスクの持つ能力を十分に引き出し、信頼性の高い高倍速の追記型Blu-rayディスクを市場に提案していきます。ディスクの製造は、パナソニックAVCネットワークス社で行います。
主な特長
- 世界初※1パソコンデータ用※2 4倍速追記型片面2層50GB Blu-rayディスク
- 高感度相変化記録膜により最大144Mbps(4倍速)高速転送レートを実現
- 繰り返し再生に優れた無機系追記型Blu-rayディスク
※1: |
2007年7月3日現在。パソコンデータ用4倍速追記型Blu-rayディスクとして。 |
※2: |
本製品はBlu-rayディスクリライタブルフォーマットVer.1.0規格対応の機器では使用できません。 |
※3: |
株式会社日立製作所、LG電子株式会社、パイオニア株式会社、ロイヤルフィリップスエレクトロニクス、サムスン電子株式会社、シャープ株式会社、ソニー株式会社、トムソン、松下電器産業株式会社(順不同)。 |
※4: |
※3の企業に加え、アップル、デルコンピュータ株式会社、20世紀フォックスフィルム、ウォルトディズニーホームエンターテインメント他が幹事会社として参画。(2007年3月1日時点) |
【お問い合わせ先】
[お客様] P3カスタマーサポートセンター
TEL 03-3436-1888(土・日・祝日除く) FAX.03-3436-1889
[ホームページURL] http://panasonic.jp/p3/
【発売の背景】
2003年末に地上デジタル放送がスタートし、2006年末には全国放送が開始され、本格的なデジタルハイビジョン放送時代を迎えて、大容量のデータ、画像を高速転送・記録・保存したいとの要望が益々高まりつつあります。そのような市場ニーズに答えるため、大容量・高速転送レート・高信頼性のBlu-rayディスクを開発しました。
当社は、ハイビジョン放送を高画質のまま長時間録画したいという要望に対応するため、2004年7月に業界に先駆けて録画用片面2層50GB Blu-rayディスクリライタブルフォーマットVer.1.0規格に準拠したディスクを発売し、2006年4月に2倍速データ用Blu-rayディスクリライタブルフォーマットVer.2.1規格に準拠したBD-RE及びBlu-rayディスクレコーダブルフォーマットVer.1.1規格に準拠したBD-Rディスクを発売しました。また、2007年4月に4倍速追記型Blu-rayディスクの開発発表を行ない、今回、4倍速で記録および再生ができるBlu-rayディスクドライブユニットの開発と、Blu-rayディスクレコーダブルフォーマットVer.1.2規格の4倍速追記型Blu-rayディスク25GB、50GB(片面2層)を発売し、大容量・高速転送レートのパソコンデータ記録用を提案していきます。
【青紫色レーザーディスク世界需要予測】
(日本記録メディア工業会出典)
年度 |
2007年予測 |
2008年予測 |
世界合計 |
10百万枚 |
52百万枚 |
【主な特長】
1.パソコンデータ用※2 4倍速追記型片面2層50GB Blu-rayディスク
当社が独自に開発した高精度レイヤースタック技術により、安定した記録再生特性を実現し、4倍速においてもディスクを裏返すことなく、片面2層50GBディスクを商品化することができました。
(1) |
1層目記録膜・中間層・2層目記録膜・透明カバー層を0.1mmの間に高精度に積層する技術 |
(2) |
1層目記録膜とグルーブ(案内溝)を有する中間層、さらに高感度記録特性と高光透過性を兼ね備えた2層目記録膜を高精度で均一な厚みで積層する技術

|
2.高感度相変化記録膜により最大144Mbps(4倍速)高速転送レートを実現
当社が独自に開発した高感度相変化記録膜の採用により、1〜4倍速の全域にわたる記録速度で広いパワーマージンを実現し、ドライブの記録パワーにバラツキが生じても良好な記録品質を保つことを可能としました。これにより、大容量データをDVDの約12倍速のハイスピードに相当する4倍速(最大144Mbps)で高速記録を実現することができ、映像の記録はもちろんハードディスクのバックアップなど、DVDディスクでは扱いきれなかったさまざまな大容量データを快適に取り扱えるようになり、4倍速記録対応のBDドライブにおいて従来の約1/2の時間にて記録ができる様になりました。


3.繰り返し再生に優れた無機系追記型Blu-rayディスク
当社の追記型ディスクには一般的な追記型ディスクに使用されている有機材料(色素)でなく、無機系の相変化記録膜を新規に開発し採用しました。これにより有機材料では問題となった太陽光線による記録膜の劣化の心配が少なくなり、また、繰り返し再生に優れ、長期間のデータ保存についても高い信頼性を実現することが可能となりました。

4.新製膜工法により低エラーレートBlu-rayディスクを実現
新開発の記録膜形成技術により、真空成膜装置内で発生するダストを大幅に削減する新工法を開発し、また、高感度の無機系相変化記録膜と相まって、エラーレートを大幅に低減しSERを10-6乗台(当社従来比1/10)まで下げることに成功し、より高い信頼性の追記型Blu-rayディスクを実現しました。

5.キズに強い独自の『ハードコート』を採用したノンカートリッジディスク仕様
Blu-rayディスクはDVDディスクの約5倍の記録密度を有し、カバー層厚みも1/6と薄くなっているため、ディスク表面の傷はエラー発生原因になる可能性があります。当社ではDVD-RAMディスクの10年にわたる開発で築きあげたハードコート技術のノウハウを応用した独自のハードコート採用によりキズに強い保護膜を実現し、4倍速Blu-rayディスクにも同様に採用しました。

【BD-R仕様一覧】
品名 |
パソコンデータ用Blu-rayディスク
(Blu-ray Disc Recordable Format Ver.1.2) |
品番 |
LM-BR50LD |
LM-BR25LD |
カートリッジ |
無し |
形式 |
相変化追記型 |
外形寸法 |
直径120mm×厚さ1.2mm |
基板材料 |
ポリカーボネイト |
記録材料 |
相変化記録材料 |
記憶容量 |
50GB(片面2層) |
25GB(1層) |
トラックピッチ |
0.32μm |
最短マーク長 |
0.149μm |
転送レート |
144Mbps(最大) |
以上
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